働きがいのある職場

SHARE

in

考え方

LIXILは、一人ひとりが会社に誇りを持ち高い生産性のもと持てる力を最大限に発揮できる環境づくりに取り組んでいます。

国内事業の活性化に向けた施策「変わらないと、LIXIL」の取り組みのもと、働き方改革に力を注ぎ、従業員が働きやすい職場づくりに向けて、有休取得の推進や育児・介護を支援する制度の拡充を図ってきました。

また、従業員がやりがいと活力を持ち続けられるよう成長志向のマインドセットの醸成や実力主義の徹底、D&Iの推進、従業員のウェルビーイングの促進を目指して、2023年3月期から、資格・等級制度や人事評価制度、報酬制度、福利厚生制度などの改定を順次行っています。

体制

急速に変化を続けるLIXILが、One LIXILとしてさらなる成長を遂げるために、各組織の現状を把握し、従業員の声を反映しながら、トップダウンとボトムアップの両面から仕組みづくりや職場環境の改善を進めています。

柔軟で多様な働き方の推進

LIXIL国内では、個々の状況に応じて、多様で効率的な働き方ができる制度や環境の整備を進めています。

働く場所・時間の柔軟化を進める制度改革

2021年3月期には、コロナ禍における新しい働き方として、在宅勤務をはじめとしたテレワーク制度をより柔軟に活用できる仕組みに変更しました。また、従来のフレックスタイムのコアタイムを廃止し、今まで以上に従業員が主体的に働く時間を選択できる「スーパーフレックス制度」を導入しました。

LIXILは、今後も従来の画一的な働き方には戻らず、柔軟性のある働き方を継続していきます。これに伴い、2022年3月期には、職種や職場環境に応じて、テレワークを前提とする「在宅型従業員」、事業所への出勤を前提にした「出勤型従業員」を明確に定め、新たに在宅勤務補助手当の整備を行いました。

さらに、従業員の自律性を重視した多様で柔軟な働き方の実現に向けて、副業制度を正式に導入しました。

ライフステージに合わせた働き方を支援

出産・育児・介護など多様なライフステージに合わせた働き方ができるよう、様々な制度を強化しています。

仕事と家庭の両立支援 >

「コミュニケーションの場」としてオフィス環境を整備

LIXILが推進する働き方改革に合わせて、よりコンパクトで、かつ人と人をつなぐコミュニケーションが生まれるような職場環境を整えることを目的に、2022年11月に本社を移転しました。オフィスはコミュニケーションとコラボレーションを行う場であると位置付け、新しいアイディアの創出や業務の効率化につなげています。

LIXIL新本社がオープン >

新本社の様子

従業員の成長を促す仕組みづくり

LIXIL国内では、年齢、性別などに関係なく、誰もが能力を最大限に発揮できる環境を整え、従業員の成長を後押しできるよう、「チャレンジを加速させる資格・等級制度」「人と組織の成長へつながる人事評価制度」「成果に応じた報酬制度」「ウェルビーイングの実現をサポートする福利厚生制度」を重点項目とする人事制度改革を進めています。

2023年3月期は、管理職における等級制度・報酬制度を見直し、従業員の能力・成果に応じたシンプルでわかりやすい制度に更新しました。また、一般従業員向け制度の改革については、労使専門委員会を設置し労使間で協議を重ね、合意に至りました。等級・報酬制度、勤務地や居住地に関する制度、退職金をはじめとする資産形成に関する制度の改定を2023年4月から順次実施予定であり、2月には従業員を対象とした説明会を実施しました。今後はより効果的な運用に向けて、マネージャーを対象とした教育を行いながら、新制度の浸透を図っていきます。

その他、従業員のウェルビーイングをサポートするため、旅行や自己啓発、人間ドックなど様々な福利厚生メニューに利用できるポイント制度(カフェテリアプラン)の導入や、より安心・安全に働くための諸制度の改定も行いました。全従業員を対象に新制度に関するオンライン説明会を約90回実施し、認知度の向上を図った結果、2022年6月末に9.8%だったカフェテリアプランの利用率が2023年3月末時点で74.9%まで向上しました。

従業員の「声」を聴く仕組みづくり

2022年3月期に従業員のエンゲージメントを高めることを目的に、「従業員エクスペリエンス」(従業員が組織の中で体験するあらゆる価値経験)に注力した取り組みを開始しました。従業員が会社を好きになる・働きがいを感じるプロセスや経験を把握するために、その声に耳を傾ける「Employee Listening」戦略を展開し、改善に向けた施策を実施しています。

その一環として、LIXILは2015年から実施してきた全従業員を対象とした意識調査を2021年3月期に刷新し、デジタル変革を進めた新ツールによる調査「LIXIL Voice」を導入し、現在では年1回調査を実施しています。 さらに、2022年3月期には、従業員エクスペリエンスの観点を組み込んだ調査に変更し、エンゲージメント、インクルージョン、ウェルビーイングを新たなKPIに設定しました。2023年3月期は、過去の調査結果に対してより効果的なアクションを行うために、日本国内では「LIXIL Voice」に加えて、特定の従業員を対象とした深堀調査も併せて実施し、調査結果を基にさらなる従業員エクスペリエンスの向上に努めています。

2022年6月に実施した調査では、回答率87%と刷新後過去3回の中で最も高い結果となり、全体ではインクルージョンのスコアで改善が見られました。エンゲージメントに関しては、日本国内は前回と同様の結果であり、海外においてはスコアが上昇しました。

従業員意識調査
回答率

従業員意識調査 回答率

従業員意識調査
エンゲージメント(肯定的回答の割合)

従業員意識調査 エンゲージメント(肯定的回答の割合)

拠点別の調査結果では、2022年3月期において比較的エンゲージメントの結果が低かった工場において、2023年3月期にはスコアの改善が見られました。工場に対しては2022年3月期の調査結果を受けて、様々な対応を進めており、具体的にはCEOの現地訪問を通じた現状把握や管理監督者への教育訓練、各事業所の就労環境整備に向けた取り組みを行いました。

各部門においては、チームの調査結果を確認するためのダッシュボードをマネージャーに配布したほか、世界中のマネージャーを対象としたトレーニングを行うなど、部門単位で質の高いアクションを実行できる体制を構築しています。例えば、LIXIL Water Technology(LWT) Japanの水栓事業部では、従業員一人ひとりがLIXIL Voiceに対する理解を深められるようマネージャーが説明を行いました。また、結果を分析し改善するため深堀アンケートを行い、その「声」を基にラウンドテーブルミーティング、1on1ミーティング、日々の取り組みに対して同僚に感謝を伝えるツールの運用など様々なアクションを実行してきました。こうした活動が従業員のモチベーションやエンゲージメント向上につながっており、2022年6月の調査においても水栓事業部全体で高いスコアを維持しています。

その他、コミュニケーションとコラボレーションのスコアが大きく上昇した北米チームでは、「オープンで率直なコミュニケーション」をテーマに月2回フォーカスグループを開催し、マネージャーと部下が直接話し合う場を設けています。

これらの好事例の動画を社内SNSで紹介することで、ベストプラクティスの共有を促進し、従業員エクスペリエンスの向上に努めています。

従業員一人ひとりのウェルビーイング実現に向けて

LIXILでは、従業員一人ひとりが心身の健康を向上させ、豊かで充実した生活を送れる環境づくりを目指しています。

CEOによる「健康経営宣言」のもと、従業員が自律的な健康管理によって心身ともに健康でいられる職場環境の構築に向けた様々な施策を展開しています。

従業員の健康 >

また、働きやすい・働きがいのある職場づくりに向けて、福利厚生を含む人事制度改革を行うとともに、従業員意識調査「LIXIL Voice」の結果分析や対策を進めることが、従業員のウェルビーイング向上につながっています。

こうした取り組みに対してマネージャーの理解・支援を呼びかけるほか、従業員一人ひとりの意識向上に向けては、情報プラットフォーム「ウェルビーイング 情報ライブラリー」を開設しました。ここでは、ウェルビーイングに関する全社的な取り組みや各地域の活動を紹介するほか、相談窓口や推奨される働き方などに関する情報提供も行っています。

さらに、新たな取り組みとして、毎月14日を「ウェルビーイングデー」に設定し、ウェルビーイングについてオープンに話し合える環境づくりに向けた様々な情報を発信しています。

グローバルに展開する「ウェルビーイング 情報ライブラリー」

グローバルに展開する「ウェルビーイング 情報ライブラリー」

LIXIL Behaviors(3つの行動)

LIXILのPurpose(存在意義)は、持続的な成長に向けてよりアジャイルで起業家精神にあふれ、従業員一人ひとりが活き活きと誇りをもって業務に取り組むための指針です。Purposeの実現に向けて、LIXILでは、業務内容や拠点に関わらず、従業員が日々の業務の中でどのように考え、行動すべきかを示す「LIXIL Behaviors(3つの行動)」を掲げており、人事評価の項目にも設定されています。世界中の従業員が共通の指針のもと行動することで、従業員同士がより協働して業務に取り組むことを目指しています。

LIXIL Behaviorsの推進に向けて、オフィスや工場などでポスターやステッカーを掲示したり、会議などの場でLIXIL Behaviorsを積極的に会話の中に取り入れたりすることで日々の意識付けを行っています。さらに、各拠点や新入社員研修などでも従業員を対象としたワークショップを実施しています。

こうした活動を通じて、従業員は自身が考えるLIXIL Behaviorsを具体的なエピソードを交えながら共有し、身近に取り入れる方法を学び、実践しています。

PurposeとBehaviors >

LIXILのPurpose(存在意義)とBehaviors(3つの行動)

LIXILのPurpose(存在意義)とBehaviors(3つの行動)

過重労働の防止

LIXIL国内では、効率的に高いアウトプットを出す働き方を重視しています。トップ自らが旗振り役となり、長時間労働の撲滅と仕事と生活の健康的なバランスの実現による生産性の向上を進めています。

また、効率的に働く意識を高めるため、時間管理に関する情報発信を行っています。労働時間の定義を明確にすることで、時間管理の質向上につなげています。

長時間労働者に対しては、本人および上司の双方に改善計画の提出を求めるほか、産業医による面談を実施し、心身に不調を引き起こすことのないよう努めています。有給休暇については、5日連続で取得できる「ゆとり休暇」や記念日に利用できる「メモリアル休暇」の取得推進を行っています。2022年3月期までは、コロナ禍における外出制限の影響などから、有給休暇の取得日数は従来よりも少ない状況でしたが、2023年3月期は従来の水準に戻りました。また、在宅勤務やITインフラ整備が進んだことが柔軟な働き方や生産性の向上につながっており、時間外労働は2020年3月期以前と比べ大幅に減少しています。

健康維持・増進への取り組み >

有給休暇利用状況 一人当たり年間取得日数

有給休暇利用状況 一人当たり年間取得日数

一人当たり月平均時間外労働時間

一人当たり月平均時間外労働時間

労使関係

LIXIL国内では、労使双方が信頼関係を築き、良好な職場づくりに努めることが、会社の業績向上とやりがい・働きがいのある職場の実現につながると考えています。LIXIL原籍の正社員を対象としたユニオンショップ制による労働組合を結成しており、組合加入率は100%(2023年3月末時点)となっています。

労使基本協定には、安全衛生や作業環境に関する事項が含まれており、労使協議においては、経営状況や労働条件、安全衛生などに関する諸課題について、定期的に情報共有や議論の場を持ち、課題解決にあたっています。

また、LIXILで推進している人事制度改革についても、労使双方より代表者を選出し専門委員会を設置した上で協議を重ねるなど、労使一体となり取り組みを進めています。協議を経て労働条件や各種制度が導入・改定された際には、社内イントラネットや人事部門を通じて浸透を図るほか、労働組合も独自にポイントをまとめた「ユニオンガイド」を全組合員に配布するなど、労使が協力して周知活動を行っています。

地域社会における雇用の創出

LIXILの国内工場では、地域の高等専門学校、高等学校から採用を行い、操業地域における雇用拡大につなげています。また、近年では営業職や専門職などにおいても地域人材の確保や育成に積極的に取り組んでいます。

工場における地域採用状況

工場における地域採用状況

従業員関連データの範囲および詳細 >

SHARE

in
PageTop