そんな想いから、LIXILのシャワートイレは進化を続けてきました。
LIXILは、海外で医療用として使用されていた温水洗浄便器の先進性に着目し、一般向けの商品として国産化に乗り出しました。しかし、その道のりは平たんではありませんでした。当時国内に日本人のお尻のデータはどこにもなく、ノズルの位置を決定するだけでも苦心しました。悩み続けたスタッフは、まずは社員の尾てい骨や肛門の位置を測定。しかし、当時はまだ洋式トイレに座る習慣がなく、正確なデータすらなかなか取れませんでした。
そして1967年、幾多の苦労を乗り越え、ついに国産初のシャワートイレ「サニタリイナ61」が誕生。これまでのトイレ習慣を大きく塗り替える革命的な出来事でした。
その後も、LIXILのトイレは進化を続け、現在ではシャワー以外の機能も充実。腰の悪い方や高齢者、車椅子の方にとって便利なのはもちろん、一般の方からみてもたいへん快適な自動便フタ開閉機能「フルオート便座」や自動洗浄機能「フルオート便器洗浄」などがあります。また、タンクをなくしたタンクレストイレも開発。トイレをよりコンパクトにし、動作空間に広がりを持たせるほか、介助する人も一緒に入れるゆとりを提供できるようになりました。
LIXILのトイレは、性別や年齢、障がいの有無に関係なく、誰もが快適さを実感できるトイレへの進化を続けているのです。