門まわりとアプローチの基礎知識

門まわり、アプローチのプランニングを検討する際に必要な知識をご紹介します。

種類とデザインパターン

住まいの第一印象を決めるのが、門まわり。そして門から玄関へと導くアプローチは、まさにわが家の顔です。敷地条件や機能面から、門扉やアプローチを検討すると同時に、住む人の感性を表現するイメージやデザインへのこだわりも大切にしてください。

門扉の種類

アルミ形材門扉

アルミ形材門扉

溶かしたアルミを押し出して形成する直線を基調としたデザイン。軽くて操作性の良い門扉です。

アルミ鋳物門扉

アルミ鋳物門扉

溶かしたアルミをデザインの形に流し込んで形成。重厚感があり、意匠と色彩にもこだわりが息づく門扉です。

木粉入り樹脂門扉

木粉入り樹脂門扉

耐候性のある木粉入り樹脂を採用。天然木のような美しい質感をいつまでも保つことができる門扉です。

門まわりのデザインパターン

オープンタイプ:明るく開放的な門まわり

色とりどりの花鉢や植栽が似合う、明るく楽しげな門まわり。訪れる人を気軽に迎えることができます。

オープンタイプ
オープンタイプ

セミクローズドタイプ:門扉があっても明るい門まわり

門に扉を設けますが、出来るだけ開放的なイメージになるよう工夫して、明るい雰囲気をつくります。

オープンタイプ
オープンタイプ

クローズドタイプ:プライバシー重視の門まわり

視線を遮る門塀まわり。一方で閉鎖感をやわらげ、センスの良さを感じさせる演出も大切です。

クローズドタイプ
クローズドタイプ

寸法と設置

アプローチと門まわりの寸法を検討しましょう

1
門扉の高さは、門柱の上に門扉の柱が出ない高さ、約15cm位低くすると、バランスの良い門まわりになります。

2
敷地と道路に高低差のある場合は、階段の2段目に門扉を設けると、バランスがよくなります。

3
内踊り場の奥行きは1.2m以上あることが必要です。門扉を直角に開いた状態で、人が通れるスペースがとれれば、さらに使いやすくなるでしょ

4
アプローチに階段が必要な場合は、踏面は30cm以上、蹴上げは20cm以下に抑えます。

5
前面の踊り場は、事故を防ぐためにも、道路から、少なくとも60cm以上の奥行きをもたせることが必要です。また、このくらいの距離があると門まわりにゆとりが生まれます。

門扉の寸法と設置

門扉サイズの例

門扉の寸法は、間口×高さ(mm)で選びます。
例えば間口は、人がスムーズに出入りするには少なくとも60cmの幅が必要でしょう。この数値を基準にすれば両開きで間口1,200mmとなります。
高さは、門扉自体の圧迫感を抑えるか、外部の視線をさえぎることを優先させるかによって、選択の基準が変わってきます

左右の門扉幅が異なる例

門扉の設置は一般的に”内開き右勝手”が原則です

■内開き・右勝手の納め

内開き ・・・家側に扉を開くこと(対:外開き)
右勝手 ・・・外側右側の扉を通常開閉すること(対:左勝手)

■内開き・右勝手ができない場合の納め

特に外開きの場合は扉が道路側に出るので、車や通行人に当たることのないように、門扉の取り付け位置を家側にセットバックする必要があります。

門構えの向きとアプローチ形態

フェンスや塀に直接

正面入り(I型)

もっとも一般的な形態です。植栽や通路幅で変化をもたせましょう。

壁掛け

直角入り(L型)

視界に変化をもたらし、駐車スペースからのアプローチなどに応用できます。

フェンスや塀に直接

正面入りオープン(R型)

視界に変化を感じさせ、大らかなアプローチ空間を演出できます。

壁掛け

斜め入りオープン(S型)

アプローチに方向性を与え、視界に変化をもたらします。

フェンスや塀に直接

斜め入りオープン(L型)

視界に変化を感じさせ、大らかなアプローチ空間を演出できます。

壁掛け

斜め入りオープン(U型)

門の向きをふって、ゆるやかなカーブを描くアプローチは、オープンとはいえ庭のプライバシーを守ることができます。

床材の種類と基礎知識

床材の種類

レンガ

時が経つにつれ、角が欠けたり苔むしたりと、自然とともに風化していき、次第に庭の草木に溶け込んでいくのが大きな魅力です

■この素材のポイント

レンガは用途によって『敷きレンガ』と『積みレンガ』に大別され、品揃えが充実しています。特に床面に貼る場合は、レンガの置き方ひとつで方向性が出てくるので注意が必要です。

タイル

材料は土ですが、採掘する層や調合バランス、焼成温度、方法によって様々な表情を持っています。大きくは、焼成温度によって陶器質、せっ器質、磁器質に分けられます。

■この素材のポイント

ガレージに使う場合は、荷重性を、歩行頻度が高いアプローチなら雨に濡れたときにも、滑りにくいかどうかなどの安全性に配慮が必要です。

自然界から贈られた素材なので、木材と同様、時の流れとともに風化し、庭と一緒に年をとる・・・。そんな趣を表現してくれます。

■この素材のポイント

屋外には強度のある花崗岩(御影石)や安山岩・粘板岩が適しています。石英岩や石灰岩、砂岩なども色見が多く、洋風の庭によく合います。

インターロッキング

コンクリートで出来た透水性のある舗装材。形状や耐久性により様々な種類があります。強度に非常に優れ、使い勝手が豊富です。

■この素材のポイント

一般歩道から公園のパブリックスペース、遊歩道、住宅まわり、ガレージと幅広いシーンに対応できる石畳感覚のデザインを持っています。

洗い出し

砂利を敷き、樹脂やコンクリートで固めた床です。アプローチや車庫床に適しています。

■この素材のポイント

表面に凸凹が残るので滑りにくく、樹脂系の洗い出しなら、タイヤの後も目立ちにくいので、以前から多用されてきました。

枕木敷き

最近では洗い出しやレンガとのコーディネートする方法が多くなりました。使い勝手が良く、絶妙な存在感と楽しさが演出できます。

■この素材のポイント

比較的安価で、目地に地被植物を入れたりと植栽とのバランスも最適です。

土間コンクリート打ち

地面をコンクリートで固めてしまう、一番安価な仕上げ方法です。タイヤ跡が気になるという方は避けたほうがよいでしょう。

■この素材のポイント

コテやハケの使い方で、さまざまな表面仕上げが可能です。塗料を混ぜたカラーコンクリートなら、明るいガレージやアプローチが演出できます。

素材だけでなくデザインにもこだわりたい

同じ素材を使ってもデザインで印象は大きく違ってきます。
デザイン的には大きく分けて2タイプの張り方があります。1つは大きさと形を整えた床材を規則正しく貼る方法。もうひとつはさまざまな色かたちの床材をとりどりに貼る方法です。
それぞれに味わいと個性がありますので、よく検討してお選びください。

床仕上げを選ぶ際の注意

玄関までのアプローチでは、暗い夜間や両手が荷物でふさがっているときなどに足元を確認しにくく、わずかな段差でもつまづく心配があります。

凸凹のない仕上げで、歩きやすさと安全性に十分配慮してください。

床材を選ぶときは、雨などで濡れたときに滑りにくいものを目安にするとよいでしょう。

門まわり・塀・フェンスの選び方のポイント

門まわりとアプローチの基礎知識