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住まいが密集する狭小地や、ビルの谷間の様な敷地では、建築基準法で定められた充分な採光を確保できないことがあります。このような場合、住まいの上部から光を採り入れ、小さな開口で大きな採光面積が得られる天窓は有効なツールです。実際、建築基準法では、天窓の採光効果は通常の窓の3倍で計算できると規定されています。
今回の物件でも、住まいの南側に隣家が接近しているため、天窓による採光を選択しました。北側の屋根に取付けた天窓から入る光が、吹抜けを通して1階部分まで明るく照らすよう設計しています。
このように、非常に採光効率の高い天窓ですが、それ故に夏場は注意も必要です。明るすぎたり、室内が暑くなりすぎたりしないよう、設置位置やスクリーンとの兼ね合いも考えて、年間を通して快適に使用できる設計を心掛けています。