サーモスⅡ-H:メディア掲載事例

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SAMOS 次世代スタンダードウィンドウ/伊東 豊雄の視点×SAMOS

SAMOS 次世代スタンダードウィンドウ/サーモス 伊東豊雄の視点氏
あたたかい光、語り合う人々、笑い声。そんな最も大切なものが、その“窓”の先にもきっと広がっている。
建築は誰のものか。東北を訪れるようになって、そのことを考えない日はない。ここにある、人の強さが、あたたかさが、その最も根本的なことを問いかけてくるのだ。人は、建築を求めてそこに集まってくるのではない。語り合うために、笑うために、人を求めて建築に集まってくる。ここに暮らす人々、そして、彼らを想う多くの人々とともにつくりあげた、この「みんなの家」で酒を酌み交わしたとき、それを改めて実感したのだ。SAMOSを見て、真っ先にイメージしたのも“人々”の姿だった。その優れた環境性能、建築の力となるデザインには、目を見張るものがある。しかし、私が最も評価したいのは、それを多くの人が選べる“スタンダード”で実現したことだ。そう、未来を変えていくのは“モノ”ではない。それを使う“人々”なのだから。伊東豊雄建築設計事務所 伊東豊雄

撮影地:みんなの家(宮城県仙台市宮城野区)
http://www.pref.kumamoto.jp/site/artpolis/minna-no-ie.html
(くまもとアートポリス東北支援「みんなの家」プロジェクト)

伊東豊雄氏伊東豊雄建築設計事務所代表
1941年生まれ。1971年株式会社アーバンロボット(URBOT)設立、1979年、事務所名を株式会社伊東豊雄建築設計事務所に改称。社会に参加する建築をテーマに掲げ、国内外に多数の建築物を手がける。その一方で、建築家養成講座・こども建築塾からなる建築スクールを設立するなど、教育活動にも力を注ぐ

2011年3月の震災で被災した、仮設住宅に住む人々のための「みんなの家」は、伊東氏がコミッショナーを務める「くまもとアートポリス」の活動のひとつです。切妻の屋根、人々が語らうための縁側、薪ストーブの煙突など、伊東氏からイメージする建築作品とは少し違うかもしれません。これは、住民から愛される場をつくる為に、伊東氏自らが住民との話し合いを重ね、そこに住む「みんな」がイメージする「家」を形にしていった結果だそうです。この作品は、「建築は人の為にある」と語る伊東氏が、「SAMOS」の「高性能なものを多くの人が使える価格帯で」というコンセプトに共感してくださって実現した、シリーズをしめくくるものです。そこに憩う人々の笑顔と暖かさがとても印象に残る撮影現場でした。

薪ストーブをのぞく伊東氏 みんなの家にて

「みんなの家」は2011年3月11日の東日本大震災で「家を失ったり避難されている方々に、精神的な安らぎを感じられる空間『みんなの家』を提供」(※1)するという、くまもとアートポリスのプロジェクトとして10月下旬に竣工しました。
設計は伊東氏を中心としたメンバーが手がけ、資材は熊本県や、このプロジェクトの趣旨に賛同したLIXILなどメーカーからの提供です。
※1 http://www.pref.kumamoto.jp/site/artpolis/minna-no-ie.html
(くまもとアートポリス東北支援「みんなの家」プロジェクト)より抜粋

(左手前から)みんなの家、連結しているプレハブの集会場、仮設住宅

「みんなの家」は、仮設住宅の並ぶ公園内に建てられました。
震災で慣れ親しんだ家を失った人々が集えるよう、集会場となっているプレハブと「みんなの家」は、縁側で連結されています。
家の中には、畳や薪のストーブもあり、集った人たちのこころを落ち着かせる空間となっていました。

落成式後の集合写真

落成式当日は、多くのマスコミ関係者・・・そして、公園内の仮設住宅に住む人々の姿がありました。
こんなにも沢山の人たちが「みんなの家」に関わっていたことが分かりました。

落成式後の芋煮会

落成式後、芋煮会が開催されました。
「建築家たちの視点×SAMOS」シリーズを締めくくる今回の写真は、そんな芋煮会が続く中での撮影でした。
日が沈み、外は寒くなっていましたが、「みんなの家」からは温かな光がこぼれ、笑い声が聞こえています。
「みんなの家」が、「みんなの家」だということの、確かな瞬間を収めた写真となりました。