森の風景から
ヒントを得る
窓辺のスタイリング

黒田美津子さん
1990年代からデザイン・インテリア関連記事の編集、執筆、スタイリングを担当。現在は雑誌、広告美術、住宅、展示会、商業施設など、さまざまな空間のインテリアと空間演出を手掛けている。2026年8月28〜30日、9月4〜6日に北軽井沢に持つアトリエ&ギャラリー『Laboratoryy_Fern_Barn』にて、企画展『Unconstructed _ 木と布をそばに』を開催予定。 Instagram:@mitsulab / @laboratoryy_fern_barn

黒田美津子さん
1990年代からデザイン・インテリア関連記事の編集、執筆、スタイリングを担当。現在は雑誌、広告美術、住宅、展示会、商業施設など、さまざまな空間のインテリアと空間演出を手掛けている。2026年8月28〜30日、9月4〜6日に北軽井沢に持つアトリエ&ギャラリー『Laboratoryy_Fern_Barn』にて、企画展『Unconstructed _ 木と布をそばに』を開催予定。 Instagram:@mitsulab / @laboratoryy_fern_barn
LIXILの空間を舞台に、"愛すべき日常"を叶えるアイデアやコツを、暮らしのプロフェッショナルに教えてもらう連載企画。今回は、インテリアスタイリスト・黒田美津子さんの北軽井沢にあるアトリエを訪れました。モダンやアンティークなど、さまざまな要素を自由に組み合わせ、時にはアップサイクルの視点も取り入れながら、独自のスタイリングを提案してきた黒田さん。そんな彼女に、季節に寄り添う、心地よい窓辺のスタイリングを教えていただきました。
この記事で使用しているLIXIL ITEM
窓越しの緑を、 インテリアの主役に
庭の美しい緑を室内に取り入れる。 そのために黒田さんが実践しているのは、窓越しの景色を「1枚の絵」のように見立てるスタイリングです。 新緑の季節には新緑に似合うものを、秋めく頃には秋の装いを。庭の表情に合わせて、インテリアも少しずつ変えています。 そんな黒田さんのこだわりが息づく窓辺には、外の景色と室内が自然に溶け合う、心地よい空間が広がっていました。
玄関のキャビネットの上は、窓辺を彩る舞台のような場所にしたくて、少し奥行きを持たせました。庭で摘んだ花や拾った葉、蜂の巣などの自然物のほか、自然をモチーフにしたオブジェなど、窓の外の景色に馴染むものを飾っています。
窓辺を彩る舞台をつくる
ものを美しく見せるポイントは、高低差をつけて立体感を出すこと。あと、飾りすぎると雑然と見えてしまうので、ほどよく余白を残すことも大切です。均等に並べるのではなく、ワルツの「1・2・3、1・2・3」のように、いくつかのまとまりをつくると、空間に心地よいリズムが生まれますよ。
高低差と余白で
リズムを生む
彩度や色の系統が近いものでまとめ、全体で使う色の数を絞ると、まとまった印象になります。それから、モチーフ同士のつながりをつくるのもおすすめです。例えば私はリビングの窓辺にリスがかじったエビフライのような松ぼっくりを飾り、そのそばにリスをかたどったガラスの置きものを置いて、ストーリー性を持たせ、楽しんでいます。
色やモチーフに
つながりを持たせる





アトリエには、絵をあまり飾っていないんです。なぜなら、窓の外に広がる緑が一番のごちそうだと思っているから。 緑をできるだけそのまま楽しめるように、玄関とリビングの窓はフレームのないピクチャーウインドウにしました。取り付けてみたら、ガラスの反射もほとんど気にならないし、結露もしない。「ああ、これはいいな」って、本当に感動しましたね。
黒田美津子さん