12月8日、千葉県・市原市の小学校でユニバーサル・ラン<スポーツ義足体験授業>を開催しました。講師は、日本代表の経験もある義手・義足のパラアスリート池田樹生選手(陸上競技短距離 / デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム㈱所属)です。
フレンドリーな池田選手は「ミッキー」というニックネームと共にすぐに子どもたちと打ち解け、自身の義手や義足の仕組みについて紹介したり、デモンストレーションで走りを披露し、沢山の歓声と拍手が送られました。
子どもたちは義足を体験した後、座学の講義で多様性やユニバーサルデザインの考え方について学びました。”池田選手が普段の生活でどんな事で困ったり、大変だったりするか考えてみよう”というグループワークでは、「車や自転車の運転」「泳ぐこと」「じゃんけん」など多くの発言が出ましたが、「特に問題なく出来る」という回答に子どもたちからは驚きの声が上がりました。
質疑では「これまで義足のことでからかわれたり、いじめられた経験はありましたか?」という質問もありましたが、池田選手は「実は小学校から中学、高校
と過ごす中でそうした経験は一度もありません。まわりの人たちが僕のひとつの個性として受け入れてくれました。」と話していました。
授業後の子どもたちからは「義足を使っている人の気持ちが聞けて良かった」「階段などで困っている時は助けてあげたいと思った」などの感想があがり、授業を通じてそれぞれが様々な思いを感じ取ったり、行動したいと思ってくれたようです。
LIXILはコーポレート・レスポンシビリティ戦略の重点取り組み分野の一つに「多様性の尊重」を挙げていることから、その取り組みの一つとして今後も活動を継続していきます。