高温で焼成する抗菌加工の衛生陶器

「トイレ汚れ」と徹底的に
向き合う
挑戦の幕開け。

日本人の清潔志向を背景として、INAXの “汚れないトイレ” への探求が始まったのは1990年頃のことでした。そこからまず、高度な釉薬技術により、細菌の増殖を抑える「抗菌」性を持つ衛生陶器の商品化に成功。その後世の中では、O-157事件をきっかけとして「抗菌」に注目が集まり、衛生志向が拡大。トイレ汚れを防いだり落としやすくするという、“汚れないトイレ” への新しい挑戦がスタートしていったのです。

「トイレ汚れ」と徹底的に向き合う挑戦の幕開け。画像

汚れという敵を制するために
衛生陶器が抱える
ウィークポイントを追求。

硬くて頑丈、水になじみやすくて汚れがつきにくいという性質から、トイレに適した素材とされる衛生陶器。この衛生陶器をもっとキレイに、もっと長く安心して使えるよう、研究が繰り返されました。膨大な数の汚れたトイレで日々調査を実施した結果、「衛生陶器は水アカがつきやすい」という弱点が改めて浮き彫りになっていきました。

汚れという敵を制するために衛生陶器が抱えるウィークポイントを追求。画像

「衛生陶器自体が
水アカに強くできたら…」。
研究と開発、トライ&エラーを
繰り返す苦悩の日々。

衛生陶器は水アカ原因物質と結合してしまうため、どうしても水アカがこびりつきやすい素材。その本来の性質は変わらないので、トイレの水アカ対策に向けての研究と開発も難航しました。その苦悩の日々の中で、キズ汚れ防止として表面硬度を上げて表面を超平滑にした「ハイパーキラミック」や、水アカへの強さを発揮する「プロガード」を搭載した商品を開発。それでもなお、「水アカをはじめとする、すべての汚れを防ぐ完璧な衛生陶器をまだ実現していない」という思いを抱く開発者・技術者たちの挑戦は続きました。

衛生陶器自体が水アカに強くできたら…」。研究と開発、トライ&エラーを繰り返す苦悩の日々。画像

視点を変えて
素材そのものから見直し、
INAXの衛生陶器を
開発・製造する技術が生んだ
革新的素材、アクアセラミック。

水アカ汚れ、汚物汚れ、どちらも防止できる夢のトイレ。その実現のためには、素材そのものの性質を変えなくてはならない。徹底的に検証し、モニター試験を1,000回以上実施するなど苦悩の日々を重ねた末、釉薬と新開発素材との一体化に成功し生まれたのがアクアセラミックです。

視点を変えて素材そのものから見直した結果、INAXの衛生陶器を製造する技術が生んだ革新的素材、アクアセラミック。画像

終わりではなく、
あくなき挑戦の日々はこれからも。
すべては、より快適な
暮らしのために。

トイレ空間が暮らしの主役になることはないけれど、トイレによって人々の暮らしをより充実させることはできるとINAXは考えます。たとえば、トイレをキレイに保てれば暮らしはもっと爽快になるかもしれない。お掃除の時間や回数が減れば、その時間をほかの大切な時間に使えるかもしれない。アクアセラミックが出したひとつの答えも、まだ終わりではありません。いままでも、これからも。さらなる快適な暮らしのために、挑戦は続いていきます。

終わりではなく、あくなき挑戦の日々はこれからも。すべては、より快適な暮らしのために。画像