代々木公園 BE STAGE 外観写真 img

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2024-25年

グランプリ

代々木公園 BE STAGE

受賞企業

施主
東急不動産株式会社/東急株式会社/株式会社石勝エクステリア/株式会社東急コミュニティー 様
設計事務所
株式会社東急設計コンサルタント 様
建設会社
東急建設株式会社 様
販売店
日本軽窓株式会社 様
加工店
協榮工業株式会社 様

講評

「代々木公園 BE STAGE」のフロントデザインが極めて高く評価された理由は、それが単なる建築部材の範疇に留まらず、建築以外の多角的な専門領域の視点からその価値を証明している点にあります

まず都市開発の視点においては、昨今の全国的なパークPFI事業に欠けがちな「中長期的な資産価値の向上」を見据えた、デューデリジェンスの姿勢が高く評価されました。素晴らしいランドスケープの一翼を担う、建築と外部環境を繋ぐ開口部の設計は、まさに本プロジェクトの本質的な価値を象徴するものです。これは、ビジョナリーな全体理念を初期段階から全関係者と共有し、細部のデザインに至るまで徹底して監修したディベロッパーの強力な推進体制があったからこそ、到達し得た成果といえます。

次に、都市における活動の視点に目を向けますと、ニューヨーク市のブライアントパークがストリート・ファニチャーを介して空間の占有と共有をデザインしたように、超大開口スライディングシステムを採用したフロント材が空間の拡張性を引き出し、施設内外を横断する豊かなアクティビティを促進しています。これは都市デザインの観点からも非常に優れており、隣接する渋谷・公園通りの賑わいや、代々木競技場、明治神宮といった周辺の文脈を緻密に読み解くことで、都市と自然の流れを敷地内へと見事に誘引しています。さらに、原宿・表参道エリアの既存施設との関係性を考慮した広域的なマクロコンテクストと、グランドレベルでの巧みな動線計画によるミクロコンテクストが、フロントのデザインにおいても高度に結実している点は特筆に値します。

こうした広域的なプランニングを背景としつつ、具体的なマーケティングの視点においても、施設用途やターゲット設定に基づいた極めてイノベーティブなストアフロントを実現しました。店舗向けサッシ「MLシリーズ」やシューコー社の超大開口スライディングシステム「AS39」といった具体的な部材の選定が、利用者の能動的な動きを引き出し、施設内外の活動をシームレスに繋ぐ重要な役割を果たしています。これにより、従来のスポーツ・商業施設とは一線を画す新たな開口部のあり方を創造するとともに、地域住民のニーズに合致するウェルネス業態やテナントミックスを、全体の理念に見事に調和させています。

これら多面的な評価を支える根幹の概念は、まさに「ウェルビーイング」に集約されます。建築以外の専門領域を包括して社会に貢献しようとするその理念は、ディベロッパーによる開発行為が現代の都市開発において必要不可欠な価値をもたらした証左でもあります。困難な立地におけるプロジェクトを極めて高い次元で結実させたその成果を讃え、本年度のグランプリを贈賞いたします。