まずは、カンタンな自己診断をしてみませんか?

耐震リフォームをご存知の方も、耐震診断したことがある方は少ないのでは。専門の会社に耐震診断を頼むにも費用は?どこへ頼めばいいのか?といった不安もあります。
そこで、まずはカンタンな自己診断をご紹介します。

Q1. 築年数が15年以上たっている

家を建てて何年になりますか?もし、2000年以前に建てた場合は、プロによる耐震診断をおすすめします。現在の耐震基準に満たない場合は、家族の安全を守るためにも耐震リフォームが必要です。

比較的新しい家でも念のため要チェック

建物の年代によって耐震性の基準が違う

改正されてきた耐震基準
改正されてきた耐震基準

日本ではこれまでの大地震を教訓に、建築基準法の見直しが1981年、2000年に行われてきました。政府は、2020年までに新耐震基準による耐震化率95%達成を目標にしています。

耐震化率アップによる効果
耐震化率アップによる効果

出典:中央防災会議 首都直下地震対策検討ワーキンググループ資料より

耐震性に問題のある住宅が全国で約1,000万戸も現存しています。耐震化率を100%まで高めることができれば、大きな地震が起こっても全壊棟数や死者数を約9割も減らすことができます。

Q2. 1階に大きな窓や出入口が多い

お住まいの1階に大きな窓や出入口が多い場合は、耐震性に注意が必要です。地震の揺れから建物を守るには壁の量が大切。壁を増やしたり、壁自身を強くすることで、耐震補強することができます。

建物を支えるには壁の量が大切です

耐震性を高めるには十分な壁量が必要

窓が多い家は地震に弱い
窓が多い家は地震に弱い

建物は地震などの横からの力に弱いため、横からの力に抵抗できる壁(耐力壁)が必要になります。
しかし、窓が多いと壁が不足し、揺れに抵抗できず建物の弱い部分から壊れてしまいます。

窓が少ない家は地震に強い
窓が少ない家は地震に強い

窓が少ない家や窓が小さな家は、必然的に壁が多くなるため、すぐれた耐震性を持つ、安全性の高い家に。地震の揺れに対する抵抗力が大きいので、建物が壊れにくくなります。

リフォームで耐震アップ!窓が多い家の場合、地震に強くする方法とは?

壁の数を増やす
壁の数を増やす
壁を強くする
壁を強くする

お住まいに大きな窓がある、窓が多い、出入り口が多いなど、耐震性に不安がある場合は、耐震補強することが可能です。壁の数を増やす、壁を強くするといった方法がありますが、壁を増やすには大掛かりな工事が必要なため、耐震リフォームでは壁そのものを強くする方法がおすすめです。

Q3. 家のカタチがL字やT字など複雑…

家のカタチでも揺れやすさが違います。正方形や長方形の場合は揺れに強いですが、L字やT字などカタチが複雑な場合は、耐震性に問題がある場合もあり、プロによる耐震診断をおすすめします。

家のカタチで揺れやすさが違います

地震の揺れに強いのは正方形や長方形の家

不整形の家が揺れに弱い理由
不整形の家が揺れに弱い理由

L字やT字の不整形なカタチの家は、重心が建物のセンターからズレやすく不安定になります。そのため地震の揺れに弱くなり、建物がねじれるようにして壊れる可能性があります。

整形の家は重心が真ん中に
整形の家は重心が真ん中に

一方、正方形や長方形といった整形の家は、重心が建物のセンターになりやすく安定します。地震などの外力も建物全体にバランスよく分散するため、揺れに強い家となります。

リフォームで耐震アップ!壁のバランスよい配置が、耐震強化のポイントに

壁のバランスよい配置が、耐震強化のポイントに

家のカタチは建替えないと変えることができませんが、壁の配置によって耐震性を高めることができます。壁の配置で決まる剛心を中心に、重心が重りとなって建物の揺れは発生します。各方向に壁がバランスよく配置されると剛心と重心の位置が近くなり、建物をねじるような動きが小さくなります。

Q4. 屋根が瓦など重い素材でできている

お住まいの屋根を見てください。瓦屋根ですか?それ以外の屋根材ですか?陶器瓦や土瓦、セメント瓦といった瓦屋根の場合は、建物のアタマが重くなり、重心が高く揺れやすい家といえます。

重い屋根は重心が高く揺れやすい

軽い屋根材が地震の揺れには有利

地震に弱いのは屋根の重い家
地震に弱いのは屋根の重い家

屋根の重い家は地震の揺れに弱いと言われます。それは重心が高くなることで、建物が左右に振れやすくなり、地震による揺れが大きく増幅されることにもつながるからです。

地震に強いのは屋根の軽い家
屋根が重い家を揺れに強くするには

屋根の軽い家は、建物の重心が低くなるため、外力が加わってもフラつきにくい安定性の高い建物に。したがって、地震の揺れにも強く、建物にかかる負担も小さくなります。

リフォームで耐震アップ!軽い屋根に葺き替えると、さらに耐震性がアップ

軽い屋根に葺き替えると、さらに耐震性がアップ

屋根が重い家の耐震リフォームを行う場合は、軽い屋根材への葺き替えをおすすめします。たとえば158m2で瓦屋根の建物の場合、約7.5トンの屋根の重さとなりますが、軽量の屋根材の場合は約1トンで、なんと1/7の重さに。耐震性が大幅に向上し、地震時にダメージを受けにくい家になります。

※T・ルーフとは、LIXILの天然石付き軽量ガルバリウム鋼板屋根です。

Q5. 1階と2階の壁面が一致していない…

2階の壁の直下となる1階部分に壁のないお部屋はありませんか?
または大きな吹き抜けはありませんか?開放感のある空間ですが、耐震性の面ではウイークポイントになる可能性があります。

大きな吹き抜けも要注意です

2階壁面の直下には1階壁面が必要

直下に壁がないと2階床が壊れる可能性
直下に壁がないと2階床が壊れる可能性

図のように、2階の壁の直下である1階に壁がない建物は、2 階から1 階の壁に力が流れず、2 階の床に大きな負担がかかるため、地震の際には床から壊れる恐れがあります。

直下に壁があると力が分散して軽減
直下に壁があると力が分散して軽減

2 階の壁の直下である1 階に壁がある場合は、2 階からの力が2階の床と1階の壁に分散して流れるため、集中して負担のかかる場所がなくなり、揺れに強い建物となります。

リフォームで耐震アップ!2階壁の直下に壁がない場合の対策とは…

2階壁の直下に壁がない場合の対策とは…

お住まいの2階壁の直下に壁がない場合には、耐震リフォームによって補強できる方法があります。そのひとつは、2階の床を強くすること。もうひとつは、1階の壁を増やすこと。これらの補強によって負担のかかる部分を強化することで、地震の揺れから建物を守ることができます。

専門家への相談のおすすめ

耐震自己診断でひとつでも不安な点があれば専門家への相談をおすすめします。

プロによる耐震診断とは?

建築士などの専門の技術者が現地調査を行い、建物にどれくらいの耐震性能があるかを総合的に判断します。

建築士などの専門の技術者が現地調査を行い、建物にどれくらいの耐震性能があるかを総合的に判断します。

耐震性の評価方法や評価基準とは?

出典:(財)日本建築防災協会「木造住宅の耐震診断と補強方法」より

出典:(財)日本建築防災協会「木造住宅の耐震診断と補強方法」より