ウエルライフ:お客様インタビュー

高橋 春江さん

高橋 春江さん

将来を想定して選んだ「ウエルライフ」

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ぐんま百名山の1つである岩櫃山(いわびつやま)がそびえる自然豊かな地、群馬県吾妻郡にお住まいの高橋春江さん。ご自宅のリフォームが完成したのは2019年5月のことでした。高齢者が生活しやすく、介護面での使い勝手も追求したリフォームは外階段に昇降機を設置し、家の2階に玄関を置き、あたたかみのある木がふんだんに使われたワンフロアにキッチン、リビング、バスルームを配しました。

今回のリフォームを機にキッチンに選んだのはLIXILの「ウエルライフ」。高橋さんは「母は今、この家の近くにひとりで暮らしていますが、近いうちにここで一緒に暮らす予定です。パーキンソン病を患い、歩く時は押し車と杖を使っていますが、これから症状が進行すると車いすの利用も考えられます。まだその時期はわかりませんが、車いすで座ったまま作業ができるキッチンであれば、母も使いやすいだろうと思いました」と話します。

介護職で培った経験を生かして

高橋さんは20年以上にわたって介護の仕事をされ、現在は特別養護老人ホームにお勤めです。高齢者介護のプロとして「ウエルライフ」を知った時、特に2つの機能が導入の決め手になりました。

1つは足元の空間が広いところ。「車いすのフットレスト(両足をのせる部分)は意外と場所をとるので、足元にはそれなりの広さが必要です。このキッチンは車いすがすんなり入って動けるので、ストレスがありません」。

もう1つは浅型のシンク。「パーキンソン病は筋肉にこわばりが出て、体がスムーズに動かなくなります。そうなれば、ラクな体勢で調理や洗い物ができることを考える必要がありますよね。深さが約13cmの浅いシンクは、ひじが上がらなくても奥まで手が届きやすいと思います」と分析します。

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なお、高橋さんがお母様の使うキッチンにこだわったのは、認知症予防への思いもありました。「介護職の経験から、頭も指先も使う料理は認知症の予防になるように思います。料理好きな母なら、何でも自分でしようとするのでトレーニングになります。またキッチンの高さは低すぎると作業が難しいと思ったので、母が使いやすそうな高さ80cmに調節していただきました」。

また、高橋さんご自身も「ウエルライフ」の「座って使える」点にメリットを感じているそうです。「疲れた時に座って調理ができると、身体の負担も減りますよね。これから年齢を重ねると、休憩しながら料理を作りたいと思うことがあるかもしれません。そんな時、この高さは私にもちょうど良いと思います」と将来を見すえます。

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車いすの使用を考えたキッチン空間

「ウエルライフ」の周りには褐色に塗装したパイン材のテーブルやカウンターを配し、掘りごたつとしても使える小上がりのリビングからもテーブルに付けるように空間を構成。テーブルはコンロの脇に備え付けられ、出来上がった料理をすぐに鍋ごと卓上に持っていけるといった、調理から食事までの動線が考えられています。

また、キッチン周辺の通路は一番狭いところでも約1mとスペースに余裕を持たせています。これは車いすでの移動や回転幅を考慮した上でのこと。「キッチンの後ろにある棚から何かを取り出す時には車いすをクルッと回転させるので、ある程度の広さが必要ですよね。ただし、高齢者だから何かにつかまって歩けることも考えなければなりません。その結果、この幅になりました」と振り返ります。

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採れたての野菜を使った料理で家族が笑顔に

高橋家はご夫婦+5人の子どもたち。実はキッチンの両脇は2人の子どもたちの自室となっています。「2人とも他の部屋に行く時はキッチンのあるフロアを通り抜けることになります。通る時は自然と母に声をかけ、様子を見てもらえるから安心ですね」。

お母様との同居が始まると広いベランダにプランターを置き、トマトなどの野菜を作る予定だとか。「畑仕事の好きな母のための家庭菜園です」。採れたての野菜類が「ウエルライフ」で調理されテーブルに並ぶと、ご家族は「おばあちゃんの味」に、笑顔になることでしょう。これからお母様の作る料理を通して、高橋家に新たな楽しみが増えそうです。

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プロフィール

高橋 春江(たかはし はるえ)さん

群馬県吾妻郡在住。20代の頃より介護の仕事に従事し、現在は高崎市の特別養護老人ホームに勤務。母親と同居するため、2019年5月に自宅を二世帯住宅にリフォーム。