連載の4回目となる今回は、食品ストックの整理と収納について解説します。
食品は、家の中でも“買う→使う”のサイクルが早いアイテム。食品ストックも、前回ご紹介した冷蔵庫収納と同様に、ものの出入りを想定して収納を考えることが重要です。
食品ストックを使いやすく整えれば、毎日の料理がスムーズになりますし、災害時にも備えられて一石二鳥。安心して日々の暮らしを送ることができますよ。
- 目次
- 食品ストックは千差万別でも、お悩みは共通?
- 食品ストック収納の基本4ステップ
- 少しの工夫で、食品ストック収納が見違える!
- キッチン消耗品も食品と同様に保管を
- 食べたら買い足す!ローリングストックのクセを
- 災害時の備蓄に。ローリングストックに向いている食品は?
- 暮らしやすく安心な毎日のために
食品ストックは千差万別でも、お悩みは共通?
食品ストックの内容は、家庭や時期によってさまざま。人数や季節、食習慣によって異なるうえ、年齢によって食の好みも変化するので、買うものも変わってきますよね。
そんな千差万別の食品ストックですが、意外にも同じお悩みを抱えている人が多い様子。大きくまとめると、次のようなものが挙げられました。
- 賞味期限切れで食品を無駄にしてしまう
- 収納スペースが足りなくて、キッチン周りがゴチャゴチャする
- 必要なものをすぐに取り出せない
こうしたお悩みは、ほんの少しの見直しと工夫で解消できます。ここからは、取り出しやすく使いやすい食品ストックの収納方法をチェックしていきましょう!
食品ストック収納の基本4ステップ
食品ストックを分かりやすく収納するためには、やはり現状の見直しが一番! 順を追って整理するための基本的な4ステップをご紹介します。
1.消費期限をチェック
食品は期限の記載があるので、不要なものを見直しやすいのが特徴。まずは、収納ボックスや引き出しに入れているものをすべて取り出してみましょう。一見大変そうですが、一度に全てを見渡せる方が効率よく整理できるため、おすすめです。
2.カテゴリーごとに分ける
次に、食品を缶詰、調味料、乾物などのカテゴリーごとに分けていきます。どのようなものをどのくらい買い置いているのかを再確認でき、管理も簡単に。棚や引き出しにしまう場合は、仕切りや収納ボックスを活用すると、カテゴリーごとにスッキリ整理できますよ。
3.収納場所を確保し、決める
キッチンを見渡して、食品ストック専用の収納場所を決めましょう。パントリーがなくても、手を伸ばしたときに取り出しやすい高さの引き出しや棚でOK。普段使いの食品と、お米やレトルトなど重いものを別の場所に分散収納するのもひとつの手です。
「ここに入る分だけ買う」など、置いておく量を決めて管理すれば、キッチンがものであふれかえることなく快適に保てます。
4.取り出しやすさを重視する
頻繁に使うものは、あえて収納ボックスに入れず棚に直接置くのもおすすめ。一方、奥まった場所にしまう場合は、取っ手付きの収納ボックスを使うと便利です。ラベルをつけると出し入れに迷うことが減りますよ。
少しの工夫で、食品ストック収納が見違える!
すぐに使いたいものや賞味期限が近い食品は、ボックスの手前に収納したり、1箇所にまとめたりすると便利。賞味期限が見えにくい場合は、目に入りやすい部分に記入することで、食品ロス対策にも。
レトルト食品には、パッケージの形が不安定で倒れやすいものも多数。そこで、わが家では収納ボックスにブックエンドを入れ込んで支えとして使っています。仕切りとして、中身がごちゃつくのを防ぐ効果も。
また、収納ボックスに入れている缶詰は横に倒すことで中身が一目で分かります。
キッチン消耗品も食品と同様に保管を
キッチンの消耗品も食品ストックと同じ場所で管理すると散らからず◎。キッチンペーパーやホイル、ラップなど細長い商品は、ファイルボックスに縦に入れて収納することで、取り出しやすく省スペースに。こちらも、「ここに入るだけ」と容量を決めて収納しましょう。
食べたら買い足す!ローリングストックのクセを
ローリングストックとは、普段の食事で使う食品を少し多めに買い置きし、消費したらその分を補充……と、常に新しいストックが置かれている状態を保つ方法のこと。
ストックする食品によっては、災害時への備えとして有効とされています。非常時でも、馴染みの味を家で食べれば落ち着きますし、安心にも繋がります。
災害時の備蓄に。ローリングストックに向いている食品は?
「災害時に食べるもの」と言われて真っ先にイメージする缶詰。今ではお肉やお魚はもちろん、フルーツやあずきといったスイーツ類に、リゾットなど実にさまざま。いざというときのために、小さなお子様がいるご家庭では普段から缶を開ける練習をしておくと安心です。
その他にも、下記のような食品は切らさないよう、使ったら買い足すローリングストックで普段から一定量を保っておきたいですね。
- 野菜ジュース:長期保存できて、栄養面も◎
- 乾燥わかめや鰹節:栄養価が高く、レトルトの味噌汁やご飯といった他の食品ストックにちょい足しも可能。
- ゼリーや豆乳:意外ですが、比較的賞味期限が長い食品。避難が長引いて甘いものを摂りたくなったときなどにも。
暮らしやすく安心な毎日のために
食品ストックの収納が整うと、日々の買い物や調理が格段にラクになります。さらに防災の観点からも、日常的に使う食品を一定量ストックしておくことは非常に重要です。
ぜひ実践して、キッチンをもっと使いやすい空間にしてくださいね。