室内ドアは空間の中で占める面積が大きいもの。だからこそ「なんとなく」ではなく、細部までこだわって選ぶとインテリアの印象も変わってきます。
色や質感、扉部分のデザインはもちろん、見落とされがちなドアハンドルや丁番、ドアラッチなどの細かい部品も、空間の美しさを印象付ける重要な要素。今回は、そんな室内ドアのディテールが空間にもたらす印象に注目します。
さらに、今年10月にリニューアルするリクシルの室内ドアシリーズ「ラシッサ」についてもご紹介。ディテールまで洗練されたデザインにアップデートされたうえ、細かな金具の有無までカスタマイズできるようになりました。
「こだわって家づくりをしたい」「せっかくの家づくりに妥協したくない」という方は必読です。
- 目次
- 垢抜けた空間を作りたいなら、室内ドアに注目
- 金属部品を隠し、シンプルで美しい佇まいの室内ドアへと進化
- 機能面にもこだわった室内ドアで、住空間のお悩みを軽減
- 空間の美しさにつながる、洗練された室内ドアを選択肢のひとつに
垢抜けた空間を作りたいなら、室内ドアに注目
床や壁と同じように、空間の中で占める面積の多い室内ドア。他のインテリアと比べて存在感が際立つため、空間の印象を左右します。
色柄や質感はもちろん、近年ではハイドアを選ぶ方も増加し、室内ドアのデザインの幅はより豊富に。さらに、空間を垢抜けさせるポイントとして今回お話したいのは、より細かいディテールの部分。例えば、扉に付属する金具やドアハンドルなど、見落としてしまいがちな少しの違いが空間の雰囲気をガラッと変化させます。
ドア周りの金具によって、シンプルな印象にも、クラシカルな印象にも変化。
例えば上の写真。左右で扉本体や床の色柄は同じですが、ドアハンドルの色や、丁番(蝶番)と呼ばれる扉の開閉に必要な部品の有り無しで、異なる印象に。
白い扉はどちらも「ラシッサS」プレシャスホワイト。左:ドアシークレットヒンジ仕様、右:引戸天井埋込方式
上画像の例のように壁に扉を馴染ませる使い方では、ディテールの違いをより強く感じることができます。ドアノブを扉と同じ白にするだけでなく、丁番がないことで、壁との一体感がより高まります。
また、室内ドアは日々使うものだからこそ「使い心地」にも目を向けてみてください。丁番やドアストッパーのデザイン、開閉音やハンドルの握り心地など、デザイン面と使い心地の両面から、さまざまな選択肢があることを知った上で室内ドアを選べると、満足度の高い空間づくりができるはずです。
金属部品を隠し、シンプルで美しい佇まいの室内ドアへと進化

空間はさまざまな要素が集合して成り立つため、各インテリアを単体で見たときには些細な要素でも、積み重なることで印象が変わってきます。リクシルが大切にしているのも、扉や床単体の魅力だけでなく空間全体の調和です。
そこで、2025年10月にリニューアルしたラシッサは、家具やインテリアと調和する設計に。「仕立ての良い服を着たときのようなフィット感」を室内ドアに求め、住む人や家具にとって美しい背景となることを目指しました。
カラーは、空間と馴染みやすい低彩度にブラッシュアップした他、丁番やドアストッパーなどの部品も、サイズや取り付け位置を再検討。正面から細かい部品が見えにくい、ノイズレスな佇まいを実現しました。他にも、従来よりも浅い角度で開けられるよう、ハンドルの設計を見直すなど、あらゆる面での心地良さを追求しています。

また、従来のラシッサでもハイドア対応が可能でしたが、この度のリニューアルによりハイドアで使用したときの見た目がよりすっきりと変化。壁の一部のように空間に溶け込むしつらえとなっています。
ここからは、ラシッサの室内ドアが、どのように進化したのかを、さらに詳しく紹介します。
シークレットヒンジ(隠し丁番)
(左)既存の旗丁番、(右)シークレットヒンジ
「ヒンジ」とは、扉を開閉させるための部品で、「丁番(蝶番)」とも呼ばれています。従来の室内ドアは、ヒンジが見える形で取り付けられていましたが、リニューアル後の「シークレットヒンジ」は、名前の通りヒンジが室内ドアの木口(厚み部分)に隠れるようになり、すっきりとした印象に。また見た目だけではなく、丁番は意外と埃がたまりやすい箇所でもあるため、掃除も楽になります。
今後は、従来の旗丁番とシークレットヒンジから選べるようになったので、アクセントとして丁番を見せるか、隠すことでシンプルに見せるかを、ぜひ検討してみてください。
ジェントルラッチ
(左)従来のラッチ、(右)ジェントルラッチ
室内ドアを閉めた状態で固定するための「ラッチ」という金具部分は、従来のバネ式からマグネット式にアップデート。これまでよりも優しい操作感になりました。また、ラッチ受けのプレートも正面から見えなくなり、よりシンプルで美しい佇まいに進化しています。
シークレットドアストッパー

室内ドアを開けたままに保つための部材「ドアストッパー」は、ドアの木口と同じサイズに縮小されました。ドアを開けたとき、ストッパーがドア本体の下に隠れるサイズ感にリニューアルされたため、より美しい見た目に。
ハンドル(スクエアM)

「スクエアM」というハンドルが新たに仲間入り。ハンドルの根元に設置されていた四角い台座をなくして、シンプルさを追求しました。握り心地にもこだわり、ハンドルの裏面に丸みを持たせたことで、握ったときに角を感じることがなく、吸いつくような握り心地に。カラーは、リュクスシルバー(ヘアライン)、シャインニッケル、ブラックの3色展開で、インテリアと合わせたカラーを選択することができます。
機能面にもこだわった室内ドアで、住空間のお悩みを軽減
ラシッサの室内ドアでは、「子どもの指はさみが心配」「開閉時の音が気になる」などの悩みを軽減させることも期待できます。ここでは、どのような悩みに対応できるのかをチェックしていきましょう。
「子どもの指はさみ」のリスクを軽減

シークレットヒンジを採用した室内ドアは、戸尻側(ハンドルの左右逆側)の隙間が小さいのが特徴。ドアの開閉時に子どもが手を差し込んでしまったり、指を挟んでしまったりといった危険が軽減されます。
「ガチャン」という開閉音が低減
ドアを開け閉めする際の「ガチャン」という金属音は、バネ式のラッチによるもの。バネ式ではラッチが常に出た状態なので、受け口となるプレートにラッチが押し込まれる際に金属がぶつかる音が出てしまいます。ジェントルラッチでは、ドアを閉じたときにだけマグネットが反応し、ラッチが出てくる仕組みになっているので、従来よりも開閉音を抑えられるような仕組みになっています。
→ジェントルラッチのドアを開閉する様子はInstagramでチェック
子どもや高齢者にも扱いやすい操作性

ハンドル開閉時の操作感について検証を重ねた結果、「浅い角度」が心地良いとわかりました。そこで、これまで27度だった回転角度を、わずか10度で開け閉めできる「ショートストローク」仕様に改善。小さなお子さまやご高齢の方にも、より使いやすくなりました。
ドアを開けたままにしたいときの手間を省略
これまでのリクシルの室内ドアでは、扉を開けたままにしておきたいとき、しゃがんでロックレバーを下ろす必要がありました。新仕様では自動でホールできるようになり、手動による操作の負担がなくなりました。
※あくまで仮保持の状態となります。風が強く吹き抜ける場所に設置する場合は、別途ロック用の部品を取り付けることをお勧めします。
→シークレットドアストッパーの使用動画はInstagramでチェック
空間の美しさにつながる、洗練された室内ドアを選択肢のひとつに
ラシッサの室内ドアは、デザインと機能性をブラッシュアップしたことで、これまで以上に「空間の美しさ」を実感できるよう生まれ変わりました。家づくりにおいて、小さな要素に思える室内ドアが、実際は住まい全体の印象に大きく影響するということに気づいていただけたら嬉しいです。
リニューアルしたラシッサは、2025年10月発売。全国のショールームへの展開も順次すすんでおりますので、家づくりやリノベーションを検討している方は、ぜひショールームで実物を確認してみてください。
取材執筆:佐藤有香



