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公開日:2026/06/25
更新日:2026/06/29
ドアや床、収納を開発しているLIXILリビング事業部のメンバーがお送りします。商品紹介ページには掲載していないコーディネートや組み合わせ方のコツなど、思いを込めてご紹介していきます。
トレンドを読み解き、イメージを整理し、調整を重ねながら形にしていく。リクシルのデザインは、こうしたプロセスを経て少しずつ具体化されていきます。中でも「色」の開発は、感覚と数値の両方を掛け合わせながら完成へと導く難しさがあります。今回は、リクシルの定番カラーであり、どんな雰囲気の部屋にも寄り添える「クリエカラー」について。製品開発に携わっているTさんに、開発の舞台裏を伺いました。
2025年にリニューアルしたラシッサSシリーズの「クリエカラー」は、特定のトレンドに寄せすぎることなく、さまざまな空間に馴染むように設計されています。「クリエカラーは、いわば“優等生”のような存在。どんな空間にも合わせやすく、どなたにも好まれる色を意識して調整しました」個性を意識した色もある一方で、クセを抑えた色を求める人も少なくありません。クリエカラーは後者。“誰にとっても心地よい色”を目指して開発されました。
「誰にとっても心地よい色を作るのは、とても難しいです。クセが強すぎてもいけないし、かといって無難すぎると印象に残らない。ちょうどいいバランスを探ることが大切です」クリエカラーは、彩度やコントラストを抑えて落ち着いたトーンにすることで、流行に左右されすぎず、どんな空間にも馴染む色へと調整されています。
クセが強すぎず無難すぎない、誰にとっても心地よい色。このバランスは一度や二度の調整では決まりません。クリエカラーの開発は、構想段階から長い時間をかけて検討と試作が重ねられてきました。「クリエカラーのリニューアルを検討し始めたのは、10年前のこと。当時、“自然”を好むトレンドの高まりもあり、最もベーシックなクリエカラーの見直しを考えました」その後、トレンドや市場ニーズを検証しながら方向性を固め、リニューアルに着手。20案以上もの候補が挙がる中から、“最も方向性に合う色”に向かって絞り込んでいきました。「理想の色を求めて、黄色を足したり、赤を足したり…。微妙な差を数値と感覚で見極めながら、最適なバランスを探っていきました」
クリエカラーの開発では、単体としての色の美しさだけでなく、空間の中でどのように見えるかも重視されています。「同じ色でも、光の当たり方や周囲の色との関係で印象は変わります。そのため、個別に考えるのではなく“空間全体”の中でどう見えるかを意識しました」さらに、リクシルではドアや床、キッチンなどのインテリアはもちろん、エクステリアも含めた住まい一棟に使う商材ラインアップがあるため、異なる商品同士の相性も大切なポイント。組み合わせによって、違和感が生じないように調和の取れた美しさを感じられることが重要です。特にクリエカラーはデザインと理論の観点から、部屋と部屋、内と外までの仕上がりを統一し、空間のつながりを重視したプロダクトになっています。エクステリアの商品「デッキ 樹ら楽 ペールウッド」と「ガーデンエクステリア プラスG オーク」。インテリアの「クリエオーク」商品と一貫したトーンで空間作りができる「クリエカラーは、他のシリーズの色味とも親和性が高く、空間に馴染むカラーとして開発を進めてきました。住まいのベースカラーとして、全体のまとめ役になってくれることを期待しています」色そのものではなく、空間の心地よさを整えることがクリエカラーの役割です。主張しすぎることなく、住まい全体の印象を静かに支える存在。こうした表には見えにくいこだわりの積み重ねが、住まいの心地よさを形づくっているのかもしれません。▼クリエカラーの詳細情報はこちらhttps://www.lixil.co.jp/lineup/s/creacolor/この連載「担当者が語る、リクシル製品のこだわり」では、カタログには掲載しきれない製品のニッチな情報や開発の裏側などのエピソードを紹介しています。・連載一覧はこちら取材執筆:佐藤有香
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