“私らしい暮らし“を実践するゲストを迎えてのインタビュー企画「あの人の暮らし」。今回はグラフィックデザイナーとして活躍するAtsukoさんにお話を伺いました。
企業の販促グッズデザインや、ウェディング関係のデザインを主に取り扱う個人デザイン事務所『kalon design』の代表を務めるAtsukoさん。空間デザインやアイテム選びにこだわりがあり、SNSで発信しているご自宅のインテリアも注目されています。
素敵なインテリアに囲まれて暮らすAtsukoさんに “私らしい暮らし”の秘訣を伺いました。後半では、ご主人のMasafumiさんにも登場していただき、お2人のライフスタイルへのこだわりもお聞きします。
Atsukoさんのお仕事
―― 現在はフリーのグラフィックデザイナーとして活躍されていますが、それ以前はどんなお仕事をされていたのですか?
Atsukoさん:「美術系の大学を卒業後、インテリア雑貨の会社にデザイナーとして就職しました。そこでは、グラフィックデザインだけでなく、プロダクトデザインなどひとつの雑貨を作る全ての工程を担当していました」
―どのような経緯で独立して『kalon design』を始めたのですか?
Atsukoさん:「大きなきっかけは、自分たちの結婚式です。ペーパーアイテムをすべてデザインしたのですが、その過程をSNSに投稿したところ、『どこで売っていますか?』『私もその招待状を使いたい』といったコメントをたくさんいただいて」
Atsukoさん:「こんなに多くの方に求めていただけるなら、このデザインをWEBで販売してみようと思って。それが『kalon design』を立ち上げたきっかけですね。自分のためではなく、お客様のためのウェディングペーパーアイテムをデザインするようになって、改めてこの仕事が好きだと感じました」
『kalon design』ではウェディング ペーパーアイテムだけでなく、金工作家entomoさんとコラボーレションした表札も受注生産しています。
―― どのアイテムもナチュラルで品があり、素敵ですね。デザインする際のこだわりや心掛けていることを教えてください。
Atsukoさん:「身の回りのアイテムって、ライフスタイルで変化していきますよね。なので、周囲にスッと馴染むようなデザインをするように心掛けています。ひとつのアイテムだけが一人歩きしないよう、周りとの調和を大切にしています」
―― Atsukoさんが特にやりがいを感じる瞬間はどういった時ですか?
Atsukoさん:「自分がデザインしたアイテムを使っていただいているシーンを見たときですね。ウェディングペーパーアイテムであれば、購入してくれた方がSNSでシェアしてくれたり、自分がデザインしたものを発見したときもすごく嬉しいです」
Atsukoさんの仕事道具:【ボディメイクシート・スマホスタンド】
――お仕事で欠かせないキーアイテムを教えていただきました。
グラフィックデザイナーという職業柄、デスクワークが多いAtsukoさん。長時間パソコンの前に座り続けると、姿勢も崩れてしまいます。歪んだ姿勢を整えるために愛用しているのが、座り姿勢を整える『ボディメイクシート スタイル』です。
姿勢を整えてくれるスタイルマートの「ボディメイクシート スタイル」は豊富なカラーリングも魅力。
Atsukoさん:「仕事に集中すると、6時間くらいずっと座りっぱなしで作業することも多いです。どうしても体は固くなるし、骨盤も歪んでいるような気がして……。このシートは座っている間も正しい姿勢をキープできるので仕事中は欠かせないアイテムです。座るだけで、背筋がスッと伸びているのを実感します」
もう一つのアイテムは「スマホスタンド」です。インスタグラムや撮影のお仕事が多いAtsukoさんの最近の必須アイテムなのだとか。
三脚付きのスマホスタンド。カメラの向きを360度変えられたり、付属のリモコンでスマートフォンを操作できる便利な機能付き。
Atsukoさん:「このカメラスタンドを使って写真・動画撮影を行います。ライブ配信や最近ハマっているオンラインヨガ講習を受ける時にも活用します」
“自分らしい暮らし”のために。心がけていること
ここからはご主人にもご登場いただき、おふたりのライフスタイルについてお伺いします。ご結婚されて5年。ご主人のインスタグラムでは、夫婦コーデをアップするなど、仲良しのおふたりです。
ご主人Masafumiさんのインスタグラムでは「#夫婦コーデ」で日々のお2人のコーディネートを更新中。毎回テーマを決めて、それぞれのスタイルを決めているのだそう。
―― ご夫婦のライフスタイルがのぞけるインスタグラムが素敵ですね。おふたりが“自分たちらしい暮らし”を楽しむために意識していることはありますか?
ご主人(Masafumiさん):「無理をしないことですね。休日の家事は最低限にして、やりたい事を楽しむようにしています。食事も“家ごはん”にこだわらず、外食したりデリバリーも楽しんでいます」
Atsukoさん:「2人で楽しむこと、1人で楽しむこと、それぞれあるんです。ドライブや家のものを選ぶのはふたりで楽しみます。一方で、私はお菓子作りやガーデニング、彼はファッションや動画鑑賞が好きなので、その時は1人の時間を楽しみます」
―― 仕事に集中するとリフレッシュするのも忘れてしまいそうですが、おふたりはどうしていますか?
Atsukoさん:「私は集中すると時間を忘れてしまうので、リフレッシュする時間を必ず作るようにしています。パン教室やフラワーアレンジメントの教室に通ったり。家ではお菓子づくりや庭のお手入れ、刺繍など。やっぱり何かを作ることが好きなんですよね(笑)」
ご主人(Masafumiさん):「私は会社員で、現在は基本的に在宅勤務なのですが、気がつくと午後は丸々オンライン会議なんて日もあります。さすがに会議が続くと体も脳も疲れてしまうので、ランチタイムを使って散歩に行くようにしています。あとできるだけ17時以降は仕事をしないように自分でルールを決めました」
Atsukoさん:「それから最近はふたりでジョギングをしています。こう見えてふたりとも体育会系で、出会ったのも社会人ダンスサークルなんです。適度に運動してリフレッシュしています」
おふたりが愛用しているお揃いのヘルスウォッチ。スマートフォンと同期して健康管理しているそう。
―― ご自宅の素敵なインテリアはおふたりで意見を出し合って作り上げたのですか?
ご主人(Masafumiさん):「はい。何か新しいアイテムを購入する際は妥協しないようにしています。ちょっとしたものでも、ふたりでとことん話し合って決定します」
軽井沢の工房で購入したという器たち。60件ほどのお店を周りようやく巡り会えた理想のデザインだそう。
Atsukoさん:「欲しいアイテムがあったら事前に調べて、休日に数軒お店を周ります。それで直接手にとって納得したら購入。食器を購入していた時期は”器散歩“と称して、いろんなお店を巡りましたね(笑)」
―― それはすごいですね! そこまでこだわるのはどうしてですか?
ご主人(Masafumiさん):「検討に検討を重ねたうえで手に入れると、以降それ以上の価値があるものに出会うことがほぼありません。考え抜いて購入するようになって、無駄な買い物が減りました」
Atsukoさん:「高額なものだけでなく、安価なものでも熟慮して購入しています。そうすることで、大切に扱うようになるんですよね。たとえそれが高額だったとしても長く大切に使い続ければ、コストパフォーマンスがよいと思います」
確かな審美眼と妥協しないこだわりを持つAtsukoさんご夫婦。目を見つめながら言葉を紡ぎ出す姿が印象的でした。そこには尊重し合う信頼関係があります。
おふたりの時間、ひとりの時間……。それぞれを大切にしているからこそ、お互いを思いやることができるのですね。
次回の記事ではAtsukoさんの素敵なご自宅インテリアを紹介します。お楽しみに。
・Photo by:山田健司
・Writing by:小野喜子