キッチン周りは、モノの出し入れがもっとも頻繁に起こる場所のひとつ。ワンアクション減るだけで作業が楽になるので、上手にオープン収納を取り入れることで家事も快適になります。
オープン収納は“見せる”という視点でインテリアとして楽しむことができる一方で、見せ方を間違えると見た目がごちゃつく原因にもなります。
そこで今回は、素敵なオープン収納が得意なグラフィックデザイナーのAtsukoさんに、スッキリしたオープン収納術を教えてもらいます。
頻繁に使うものは何か?を考えてみる
キッチン周りで家族の生活を見つめてみると、毎日のように使うモノ、食べるモノが見えてきます。例えば、決まったマグカップ、まな板、お掃除シート、コーヒーや紅茶、シリアル、果物、油などなど…。
頻繁に利用するモノは見せる収納にすることで、扉の開け締めなどのちょっとした動作が減り、生活導線がスムーズになります。手に届くところによく使うモノがあると、とても便利ですよね!
また頻繁に使うモノを手に届く場所に置くことで空気の巡りがよくなるので、棚にホコリがたまることを防ぐ効果もあるんですよ。もちろん頻繁に使用するモノなので、アイテム自体にホコリがたまることもありません。
お洒落でスッキリした“見せる収納”にするには?
まずは頻繁に使うモノの中から、“見せて素敵なモノ・そうでないモノ”を分けましょう。
見せても素敵なモノの例としては、
・お洒落なパッケージの商品
・シンプルなデザインの道具
・単色のモノや食品
気に入った雑貨など、目に入って心地よいものは見せて収納するのに向いています。そのまま置くだけでも絵になるモノは、空間のインテリアの一つとして利用できますよね。
【絵になるモノの例】形や素材が可愛いまな板や、ポットスタンド、お洒落な瓶など。
反対にスッキリ見せることが難しいモノは、
・カラフルなパッケージ
・空間に合わないデザイン
・絵にならないモノ
市販のお掃除シートや、派手なパッケージのシリアル、使い込んだ道具などはインテリア小物として目立ってしまいます。これらはインテリアにマッチした収納雑貨をうまく使って手の届くところに置くことがおすすめです!
収納雑貨を上手に活用しよう
スッキリ見せることが難しいモノは、収納雑貨を活用することで手に届く所に収納することができます。また、収納雑貨と入れるモノの相性もスッキリ見せるための大切なポイント。そこで、我が家で実践している収納アイデアを紹介します!
【ワイヤーカゴ】
ワイヤーカゴは中身が見えるので、同じモノをたくさん入れるようにすると色のまとまりが出てスッキリします。
中身が見えるのでリンゴやみかんなどの果物と相性が良く、インテリアのポイントになります。果物はナチュラルな素材のカゴに入れるイメージがありますが、奥行きを取るカゴが多いのが難点。
スリムで高さのあるカゴに果物を入れると、鮮やかな色見が大きな面積で見えるので、キッチンが華やかになります。まるで海外の果物市場のような雰囲気に!
【中身が見えないキャニスター】
このキャニスター(保存容器)は中身が見えないため、見た目を問わず必要なモノを入れることができます。キャニスター自体がインテリアに馴染むモノを選ぶことも、お洒落なキッチンを演出するためのポイント。
我が家ではこのキャニスターに出汁パックを入れています。コンロ回りだけでなく、カップボード側でも電気圧力鍋を利用するため、出汁パックの出番が多いことから大きなキャニスターを使っています。
【シンプルな袋で覆う】
入れ物に頼りすぎると、蓋を空けるなど一動作が増えてしまいます。
そこでインテリアに合わないカラフルなパッケージは、袋で覆ってしまうと開け締めも必要なく手軽に隠せます。
不織布の袋や、無地の紙袋(あえてクシャクシャにしても◎)などを覆って、袋の上は空いたままに。袋からは出さずに袋ごと持ち上げて使えば、そのまま置いている状態と大差なく使えます。
我が家ではシリアルやプロテインを、不織布の袋で覆っています。
大切なのは“暮らしを見つめる”こと
「朝食は和食派!」「コーヒーは欠かせない」など、人によってライフスタイルはそれぞれ異なります。おのずと頻繁に使うモノが変わってくるので、まずは自分の生活を見つめることが大切です。
“頻繁に使うモノ”を選んだ後に、“見せて素敵なモノ・そうでないモノ”に分ける。
そうすることで、自分に合った収納のヒントが見えてきます。生活導線がスムーズになることで、快適なキッチンライフを送ることができます。ぜひ参考にしてみてくださいね。
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