リクシルのキッチンの収納はライフスタイルや家族構成によって変わる多様なモノのバランスに柔軟に対応できるように、広く大きなスペースを確保した造りになっています。柔軟な反面、散らかりやすく整理整頓が難しいというお悩みもお聞きします。
そこで今回は、手に入れやすい市販のアイテムを使った片付けやすく使いやすい収納例を3つご紹介します。この収納例をベースに自分好みのアレンジも加えながら、より快適な収納を作ってみてください。
▼モデルのキッチン
シリーズ:ノクト
サイズ:幅2550×奥行750×高さ850(mm)
仕様:シンクキャビネット中段引出しの「シェルフ」無し
※プランによって収納内部スペースの寸法は異なります
キッチン下の収納を使いこなすコツ
収納は「使う場所と使う頻度で整理する」ことで使いやすくなります。
キッチン収納もこの考え方で整理すると作業がテキパキとはかどります。具体的にキッチンを3つのエリアに分けて考えてみます。
- 水を使った下ごしらえや洗い物を行なう「水まわりエリア」
- 様々なツールを使って下ごしらえや盛り付けを行なう「調理エリア」
- 加熱を行なう「加熱機器エリア」
収納もこの3エリアに分かれていることが多いかと思います。リクシルのキッチンもこのようになっており、よく使うツールが各エリアの収納におさまっている状態がおすすめです。
たとえば上図の③水まわりエリアの中段引出しには、食材を洗ったり、湯切りの際に使うボウルやザル、サラダスピナー、また計量カップやバットを収納しておくと使いやすいです。
⑥の下段引出しはかがまないと引き出せないので、使用頻度の低いものや重たいもの、ストック品などの収納におすすめです。
▼その他のエリアは「ノクト」カタログにてご紹介しています。
https://webcatalog.lixil.co.jp/iportal/cv.do?c=16379470000&pg=54&v=LXL13001&d=newinter
この考えを元に手に入れやすい市販のアイテムで整理した「水回りエリア中段引出し」「下段引出し」の収納例を3つご紹介します。
水回りエリア中段引出し収納例-1(調理器具プラン)
ボウルやサラダスピナーなど、シンク近くで行なう作業によく使うものをワンアクションで取り出せるようにした収納例。置き場所を決めることで効率的に調理ができたり、後片付けをスムーズに行うことができます。「取り出し」「しまう」動作がスムーズに行なえるように、それぞれのスペースはゆとりを持たせています。
▼使用アイテム
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□やわらかポリエチレンケース・ハーフ・中 × 2個
□やわらかポリエチレンケース・中 × 1個
□やわらかポリエチレンケース・小(+別売りのフタ) × 1個
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使ったアイテムはポリエチレンケースのサイズ違いを3種。
「ハーフ・中」×2個と「中」は、実は製品寸法としては1cmほど収納内部よりも大きいのですが、ケースの素材が柔らかいため引出しの大きさに沿うようにシンデレラフィット。そのおかげで引出しの開閉で前後にズレることがなく、ストレスフリーな使い心地です。
「小」は引出しの深さを活かして、下に敷くように配置。その上にボウル等のツールを置くと、腰をかがめることなく取り出すことができます。
ノクトの引出し内部の角はほんの少し曲面がついていますが、やわらかポリエチレンケースも角が丸くなっているのでこの曲面に当たらず、引出しの幅をフル活用できます。
中身を出してみるとこちらの通り。包丁やまな板などは手前に備え付けているポケットにおさめています。今回の撮影時はボウルの下に配置した「やわらかポリエチレンケース・小」の内部は空の状態だったので、まだ収納に余力がありますよ。
水回りエリア中段引出し収納例-2(ごみ箱プラン)
置き場に困る資源ごみ用のごみ箱を中に入れる収納例。洗って乾かしたペットボトルや缶をシンクから最短動線でごみ箱に入れることができます。その他スペースにはごみ袋やペーパーなど、掃除に使うアイテムをメインに収納しています。
▼使用アイテム
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□やわらかポリエチレンケース・ハーフ・中 × 2個
□ポリプロピレンファイルボックス スタンダードワイド・ホワイトグレー・1/2 × 2個
□ポリプロピレンごみ箱・角型・袋止め付/大(約11L) × 2個
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今回モデルにしたキッチンは中段引出しのシェルフなし仕様のため、深さのあるごみ箱も設置可能です。
ごみ箱の横は「ファイルボックス スタンダードワイド 1/2」を2段重ねにしています。
ポリ袋やメラミンスポンジなど日常的に使う掃除用品を上段に、洗剤ストックなど日常的ではないものの比較的使用頻度の高いものを下段に入れる想定です。
中身を出してみるとこちらの通り。掃除用具を中心に、手前のポケット収納には包丁やまな板などの立てて収納したいものを納めています。
【収納例-2(ごみ箱プラン) 動画】
水回りエリア下段引出し収納例
今回の収納例はストック品をメインにしています。引き出すだけで一目でストック残量が分かるので、買い足しのタイミングを把握したり、賞味期限切れによる食品廃棄を減らすことにも繋がります。
▼使用アイテム
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□ポリプロピレンファイルボックス スタンダードワイド・ホワイトグレー・1/2 × 6個
□ポリプロピレンファイルボックス スタンダードタイプ・ホワイトグレー・1/2 × 2個
□ポリプロピレンファイルボックス用・ポケット × 3個
□粉もの保存容器 実容量660ml × 4個
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1/2のファイルボックスが高さも幅もぴったりで、規則正しい仕切りが完成。これに沿ってモノを入れるだけで整った見た目になります。
1/2のファイルボックスを並べて余ったスペースは、ケースに引っ掛けて使う「ポリプロピレンファイルボックス用・ポケット」で埋めています。細かなものを仕分けて入れるのに便利です。
ポケットはファイルボックスよりも深さが無いので、引出しの角の曲面も回避できます
中身を出してみるとこちらの通り。水まわりエリアの下段引出しだけでこの量を収納できます。食料品からスポンジや洗剤などのストックまで、シンク下だけでもこれだけの量がおさまります。
【下段引出し収納例 動画】
収納整理は小さなことから着手でOK!
今回の収納例の通りにまるっと入れ替えしなくても、「引出しの半分だけ」など一部を整理するだけでも全然変わります。ほんの少し変えるだけで、達成感を得ることができ、気分がすっきりするところが収納の楽しいところ。次の休日にどこか1か所収納の見直しに取り組んでみるのはいかがでしょうか。
ぜひ参考にしていただけると幸いです。