はじめまして! 暮らし評論家/整理収納アドバイザーの大木聖美です。
この連載コラムでは、明日からでも実践できる「部屋片付けの簡単なコツ」をお伝えしていきます。
今ではこのようなコラムの執筆も行う私ですが、かつては見た目だけにこだわって、モノを収納ボックスに入れて片付けたつもりになっていたことがありました。ところが、それだけでは解決せず、気づけば散らかった部屋に元通り……。
やる気はあるのに何度挑戦しても使い勝手は良くならず、「私は片付けに向いていない」とさえ思っていました。
でもコツを掴んでからは、部屋片付けがとても簡単に。しかも、モノの出し入れがしやすく、散らかりづらくなりました!
第1回目の今回は、部屋の整理を始める前に行いたい「モノの見直し」について。
本当に使うモノだけを残すための「モノを見直す方法」と、「最初に見直すべきスペース」についてご紹介します。
- 目次
- キレイに収めるだけではなく、不要なモノを手放すことが大事
- 部屋片付けは簡単3ステップ! ステップ1は「全部出す」
- ステップ2:使うモノと使わないモノを「分ける」
- ステップ3:取り出しやすく、戻しやすいように「収納する」
- 片付ける場所に迷ったら、まずはキッチンから
キレイに収めるだけではなく、不要なモノを手放すことが大事
まずはあらためて、私の自己紹介から。暮らし評論家/整理収納アドバイザーとして、普段は片付けに悩む方の個人宅サポートやセミナーを行いながら、整理収納や掃除、防災備蓄など、暮らし全般を整えるコツやアイデアを発信しています。
また、片付けのパイオニア近藤典子氏のもとで学んだ経験を生かして、全国の工務店さんとともに「暮らしやすい家づくり」に取り組み、モデルルームの間取り提案や収納コンサルティングなども行っています。
冒頭でもお話ししましたが、私もかつては「家の中にあるものすべてをキレイに収めること」だけに全力投球していて、モノを見直したことがありませんでした。しかし、ライフスタイルの変化とともに増え続けたモノを収納するスペースがなくなり困ることに。
そんな時に不要なモノを手放してみたら暮らしが激変! モノを探すのがラクになるだけでなく、取り出しやすく管理もしやすい。大変だと思っていた片付けさえも楽しいものに変わったんです。
- 「今年こそは」「来年こそは」と思いながらも重い腰が上がらない
- スッキリさせたい気持ちはあるけれど、どこから手をつけて良いかわからない
- 一度片付けても家族が使いっぱなしにするから、すぐに散らかって元通りになる
そんなお悩みを抱えている方に、片付けへの苦手意識をなくしたり、その楽しさに気づいていてほしくて整理収納アドバイザーになりました。
「これから片付けをはじめるぞ!」と身構えるのではなく、まずは片付けを始めるための簡単な3つのステップから始めてみましょう。
部屋片付けは簡単3ステップ! ステップ1は「全部出す」
部屋片付けを始めるなら、この手順で進めるのがおすすめ。
- ステップ1:全部出す
- ステップ2:分ける
- ステップ3:収納する
まず、ステップ1として、片付けたい場所にあるモノを全部出してみましょう!
と言っても、例えばキッチンのモノを全部出すなんてとても大変。負担を減らすためにも範囲を絞って、小さな場所からトライしてみるのがいいでしょう。
キッチンのカトラリーが入っている引き出しひとつ、飾り棚一段だけ、収納ボックスひとつだけなど。小さな範囲とはいえ全部出すのは大変そうですよね。でも実は「短時間で終わる片付けの近道」なんです。なぜなら、その中に入っているモノを一度にまとめて見直すことができるから。
ステップ2:使うモノと使わないモノを「分ける」
モノを全部出し終えたら、今使ってるかこの先も使うか、ひとつひとつ手に取りながら分けていきましょう。
迷ったら「2年以内に使ったかどうか」を思い浮かべると判断しやすいですよ。
また、使っていなくても思い出が詰まっているモノは無理して手放さなくてOK。ものすごく迷うものも後回しで大丈夫です。不要だとすぐ判断できるものだけを手放すと、後悔がありません。
ステップ3:取り出しやすく、戻しやすいように「収納する」
必要なモノが分けられたら、この先も使うと判断したものだけを収納して終了です。ただ戻す前に一度立ち止まって、本当にこの場所で使ってるか、もっと使いやすい場所はないかを考えましょう。
「使う場所の近くに収納すること」が使いやすく片付けるうえでとても大切なことです。
収納グッズを使用して使い勝手をアップするのは、この状態になってから。
部屋片付けには、まずモノの見直しがとても大切ということが簡単3ステップからもお分かりいただけるかと思います。
それではもっと具体的に、場所ごとにモノを見直すうえでのポイントをご紹介します。
片付ける場所に迷ったら、まずはキッチンから
キッチンは毎日使う場所なので見慣れているものが多く、必要かどうかの判断がとてもしやすい場所です。食品は賞味期限や消費期限が記載されているので、判断に迷いようがありません。缶詰や乾物類、お菓子、調味料など、まずは期限のチェックをしてみてください。
また、ほとんど使っていない便利グッズやテフロンが剥がれたフライパン、出番が少ない食器や鍋がないかもチェック!
- <見直したいモノの例>
- 賞味期限や消費期限切れの食品(缶詰、乾物、お菓子、調味料なども)
- 使っていない便利グッズ
- 使い古したフライパン
- 出番が少ない、食器や鍋
不要なモノを手放して、すっきり暮らそう
片付けのスイッチが入ると、ついつい家の中を一気に片付けようと思ってしまいがち。
しかし、すべてを一度に終わらせようとしても難しいことが多いものです。
おすすめなのは、キッチンのように日常でよく使う小さなスペースからコツコツ始めること。片付けに疲れないで進めることが大事です。
まずは1箇所、ぜひトライを。
片付ける楽しさと爽快感をきっと感じていただけるはずです。
次回は「家の場所ごとで変わる、見直しの具体的なポイント」についてお伝えいたします。
家の中を整えて、みなさまもどうぞ暮らしをラクに楽しく、快適に!