リクシルの室内ドアシリーズ「ラシッサD キナリモダン」発売時のこと。カタログ撮影用のコーディネートをつくる時、まずコンセプトや色柄などから家具を探しだしたのですが、「暮らし」を考えた時、どうしても小物類が欠かせませんでした。
その時、「これでいい」ではなく、「これがいい!」と感じてコーディネートに取り入れたPINTのどうぐたちについてご紹介します。
本連載ではリクシルLivingDeliでセレクトしている家具や小物との出会いについてお話ししています。
シンプルな中にある生命感
素材の良さをそのまま活かした ちいさな竹のスプーン 仕上げの拭き漆も含めて全て天然素材で安心です。
ラシッサD キナリモダンのコンセプトワードに「こころとく」というものがあります。これはつまり『素顔の自分に戻った時にゆったりとほぐれた心でうちとけ合って過ごす』ことを意味しています。
素材も色もやさしい空間に包まれて過ごす時間は最高に幸せだと思います。
PINTの道具たちはどれもこのコンセプトにぴったりで、どれもデザインには無駄がなくシンプルだけど、でも何かこうやさしく話しかけてくるような表情をしています。
ガラスのフラワーベース ガラスだけでできているのに冷たさは一切なく、草木をやさしく支えます。コーディネートを考える前に採用決定!でした。
「日本の文化や価値観を原点にした」 という共通点
素のままの表情を活かすピュアな美しさ=「生成り(きなり)」、現代の暮らしに似合う新スタイル=「モダン」が、「KINARI MODERN(キナリモダン)」の名前の由来。
一方、PINTは「日本の風土に合っている、伝統ある素材と技術を今の暮らしのシーンに本当にフィットさせたもの」をテーマに活動されています。
まさにラシッサD キナリモダンのコンセプトに合致していました。
日本の伝統的なものづくりを行う職人さんが手掛けるPINT の製品の数々。どれも使い込むうちに味が出て馴染んでいきます。
色々とお話しをお伺いするうちに、PINTではどこかから買ってくるだけではなく、使う人と一緒に作り出しているものもあると伺いびっくりしました。
知ってほしい!「みんなのどうぐ」プロジェクト
「みんなのどうぐ」プロジェクトで生み出された たがる包丁。手に取ってもらい、この活動を知ってもらいたくてLIXILのオンラインショップでも販売しています。
PINTでおこなっている「みんなのどうぐ」というプロジェクト。
使い手(一般のお客様)を募り、使い方、手入れの仕方、実際の使っている様子など様々議論を行いながら、実際の作り手の職人のもとに赴き、作り方を知り、改善を重ねる。
そうして一つの商品を生み出すという活動なんです。
当たり前のように聞こえるけど実はこれが一番難しいのです。
そうやって出来上がった商品にはストーリーが込められていて、仕上がりの良さはもちろん、それを手にすることで想いを引き継ぐような、そんな感じのする特別な商品。
私たちの商品もいろんな想いを乗せて発売するのですが、PINTの商品のように想いが受け取る人に伝わる、そうなればよいなと思っています。
そしてみんなで育つ
PINTのどうぐたちは日本の伝統的な作り方で作られている、といえば皆さんピンと来るかも知れません。そうなんです。工業化製品とは異なり、お手入れに少し気をつかいます。
例えば、お手入れ方法の例としてろくろ挽きの木皿の場合、
・食洗機、電子レンジ、冷蔵庫など、機械は使わない。
・洗った後は、水気を拭き取る。
・強い直射日光や冷暖房直下など強い乾燥状況に長時間置かない。
・通常の食器洗いと同様の洗剤、スポンジ、ブラシを使用する。
でもご安心を。PINTがとても良い解決方法を教えてくれています。
『一つ一つ覚えなくてもこの注意事項には目安があって、それは「人間と同じ」ということ。
人も機械には入りたくないし、金属タワシは痛いし、手を洗った後は水を拭きとりたい。直接冷暖房に当たるのも気持ち良くありません。とりあえず、これだけで意識していれば大丈夫です。』
一方、実はこれらの道具は思った以上にタフでがんがん使えるのです。
使い込むうちに硬さが取れて、しかも吸水乾燥しやすくなる シャトルリネンHD キッチンクロス
素材感が強いのですが、実は匂いが残りにくい炻器という陶器と磁器の間くらいの性質の焼き物。普段使いにぴったりです。
使い込むほどに味が出て、馴染んでくるPINTのどうぐ。
お手入れもまさに手を入れる感覚で。
ラシッサD キナリモダンもお施主様と日々触れ合い共に暮らし、いろいろな思い出を作っていただきたいと考えています。
そんな時にPINTのどうぐたちはぴったりの相棒になるのではないでしょうか?
本記事が皆様のインテリア選びの一助になれば幸甚です。
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