近年、和室のない家も増えていますが、「和室は子どもの遊び場にちょうどいい」「ストレッチやヨガをするときに重宝している」など、畳スペースが便利だという声も多く聞かれます。
そこで今回は、気軽に畳スペースを作ることができる「置き畳」をピックアップ。その使い方やメリット、インテリア事例などをご紹介します。
「自宅に和室がないから仕方ない」と諦めている人も「置き畳」を活用して、自宅の一角にくつろぎスペースを作ってみてはいかがでしょうか。
- 目次
- 素足で歩いても心地よく、ゴロンと寝転べる…。フローリングにはない「畳」の魅力
- 畳にはデメリットも?定期的な手入れやアレンジのしにくさが不安
- 「置き畳」とは?フロアマットのような手軽さと手入れのしやすさが◎
- 「置き畳」で、簡単に和風スペースを作れる!活用事例を紹介
- 面倒な畳替えは不要!「置き畳」で自分好みの空間演出を
素足で歩いても心地よく、ゴロンと寝転べる…。フローリングにはない「畳」の魅力
ライフスタイルの変化とともに、「和室は必要ない」と考える方も増えています。しかしその一方で、「子どものおむつ替えやお昼寝で重宝している」「畳に座ったり寝転んだりすると落ち着く」など、畳のある空間にメリットを感じる機会も多いようです。
畳の魅力は、なんといっても程良い柔らかさと弾力があること。他の床材と比べてクッション性に富んでいるため、子どもが転んでしまったときも安心で、音も響きにくいという特性があります。
また、畳はサラリとした質感が心地良く、冷えを感じにくいという利点も。夏は涼しく、冬は温かいため季節を問わず使えます。
素足で歩いたり直接ゴロンと寝転んでリラックスしたり、フローリングとは違った楽しみ方ができるのも魅力です。
畳にはデメリットも?定期的な手入れやアレンジのしにくさが不安
和室でまず思い浮かぶのが、畳のお手入れ。昔ながらのい草を使った畳は、日陰干しや張り替えなどの定期的なメンテナンスが必要です。
さらに、「子どもが大きくなって和室を使わなくなった」という声や、「畳の部屋は自分好みのインテリアにしにくい」など、和室を作ったあとのアレンジのしにくさから避けてしまう人も多いようです。
お手入れの手間やインテリアの幅を考えて和室は作らなかったけど、畳には魅力を感じている。そんな人は、フロアマットのように使える「置き畳」を検討してみてはいかがでしょうか。
「置き畳」とは?フロアマットのような手軽さと手入れのしやすさが◎
置き畳とは、フローリングの上に置くことができるマットタイプの畳のこと。例えば、1枚だけで座布団のように使うのはもちろん、複数枚敷き詰めて和室スペースを作ることもできます。
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「アクセント畳」グラスグリーン
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リクシルの置き畳「アクセント畳」は、820mmの正方形サイズを2枚1セットで展開。
部屋の広さや用途に合わせ活用できて、使わないときはまとめて収納しやすいところも便利です。
ここからは、「アクセント畳」のお手入れのしやすいポイントを紹介します。
【手入れのしやすさ①】カビやダニの発生を抑える
リクシルの置き畳は、い草ではなくクッション材の表面に和紙素材を施したもの。一般的ない草畳と比べて高温多湿でもカビやダニが発生しにくく、独特なにおいも無いのが特徴です。裏面に防滑シート加工が施されているので、子どもが動いてもずれにくいというメリットもあります。
【手入れのしやすさ②】水にも強い防汚加工
表面に樹脂コーティング加工を施しているので、飲み物をこぼしたときなどはササっと拭くだけでOK。撥水性に優れているので、子どもやペットのいる家でも安心して使えます。
【手入れのしやすさ③】色褪せや変色がしにくい
い草畳に比べて約3倍の耐久性があり、定期的な畳替えも不要で経済的です。紫外線による日焼けや色褪せがしにくい点もうれしいところ。
「置き畳」で、簡単に和風スペースを作れる!活用事例を紹介
ここでは、リクシルの置き畳「アクセント畳」のバリエーションと活用例をご紹介します。
ラグの配置換えのような感覚で、手軽に置いたり外したりしてさまざまなスペースに和室スペースを作ることができます。
(左上)グラスグリーン(右上)グリーン(左下)ダーク(右下)グレージュ
全4種類のカラーバリエーション。床材や壁の明るさや色味に合わせて選ぶのもおすすめです。
和を意識したコーディネートにマッチしやすい「グラスグリーン」や「グリーン」、モダンなインテリアにも合わせやすい「ダーク」、どんなインテリアにも馴染みやすい「グレージュ」。ぜひ部屋の雰囲気に合わせて選んでみてください。
以下では、置き畳「アクセント畳」の使用事例を3つご紹介します。
【使用事例①】2枚並べて、ヨガやストレッチ時のマットレスに
2枚並べるとヨガやストレッチする際にちょうどいい広さに。ヨガマットやバスタオルよりもクッション性があって滑りにくいので、ストレスなくエクササイズを楽しめます。
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「アクセント畳」グレージュ
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【使用事例②】1枚使いで、家のどこでも座布団代わりに
玄関や縁側などのちょっと腰掛けたいスペースに、座布団代わりに1枚置くとちょうどいい塩梅に。空間のアクセントにもなり、おしゃれな雰囲気を高めてくれます。
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「アクセント畳」グリーン
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【使用事例③】2〜4枚で、部屋の一角をワークスペースに
「リビングの一角にワークスペースを作りたい」という場合も、置き畳が役立ちます。フローリングの上に畳を敷くことで、リビングと同じ空間内でも視覚的に区切ることができます。
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「アクセント畳」グレージュ
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ちなみに、畳には「目」と呼ばれる網目の方向があります。目の方向が変わると光の反射も変わり、同じ畳でも異なる色味に見えるため、目の向きを交互に並べて市松模様風に敷き詰めるのもおしゃれです。
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「アクセント畳」グリーン
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面倒な畳替えは不要!「置き畳」で自分好みの空間演出を
旅先や実家などで畳に触れるたび、「やっぱり畳っていいな」としみじみ感じるのは、私たちに「和」を親しむ心が根付いているからなのかもしれません。
畳のメリットはそのままに、デメリットをカバーしてくれる「置き畳」を活用して、自分好みの畳スペースを作ってみてはいかがでしょうか。
「Living Deli」公式Instagramでも、「アクセント畳」の活用動画を紹介しているのでぜひご覧ください。
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取材執筆:佐藤有香