「家事をするとき、同じ場所を何往復もしてしまう」「片付けがしづらく、いつも部屋が散らかっている」。このような悩みの原因は、もしかしたら「生活動線」にあるかもしれません。
今回は、パントリーやファミリークローゼット、リビング収納といった、日々のルーティンで使う収納を1つの場所に集約した例をご紹介。共働きの夫婦と、双子の男の子と女の子がいる4人家族の家をイメージし、家族みんなが快適に暮らせるLDKを目指しました。新築やリフォームを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
- 目次
- LDKはポップな差し色を使い、ナチュラルで明るい雰囲気に
- 散らからない、手間取らない。機能面と動線を工夫した設計で家事効率アップ
- 家中の収納には、変幻自在の「ヴィータス」シリーズが大活躍
- 収納スペースと動線の工夫で、住まいの可能性を広げよう
LDKはポップな差し色を使い、ナチュラルで明るい雰囲気に
床「ラシッサ Sフロア」クリエオークF
LDKは、明るくナチュラルな雰囲気が似合うカラーでまとめました。床材とドアに選んだ、「ラシッサS」のクリエオークが今回の空間のベースカラー。天然木のような美しい風合いが魅力です。アクセントとして使用しているグレーの壁紙とも馴染みよく、空間のリラックス感を高めてくれます。
また、今回は小さなお子さんがいる家庭をイメージし、イエローやオレンジなど、ポップで明るい差し色を取り入れています。
リビングドア「ラシッサS」クリエオーク/エッチングガラス
リビングドアには、空間を広く見せられるハイドアを使用。扉本体は中央の大きなガラスを框で囲んだデザイン。ガラスはエッチング加工になっていて、適度な目隠し効果もありつつ、LDKの光を廊下にも優しく通します。
また、框の下桟だけが太くなっている低重心のデザインで、安定感や落ち着きを演出。このような大きなガラスが入ったドアは「割れたらどうしよう」と心配される方もいらっさしゃいますが、下桟に高さのあるデザインなら出入りする際に足がドアにぶつかってしまっても、ドキっとしにくい安心感があります。「ガラスドアを取り入れたいけど、子どもがいるから心配」という人にもおすすめです。※ラシッサのガラスは熱処理を加えることで割れにくく、万が一割れても、破片や割れ口でけがをしにくい仕様なので安心してお使いいただけます。
ベンチ「リラックスベンチ」プレシャスホワイト、マグネットボード「アクセントボード」コージーライトグレー、飾り棚「耐水メラミンカウンター」コージーライトグレー
ダイニングチェアは、収納も兼ね備えたリラックスベンチを。並んで座れるので子どもがいる家庭にもおすすめのアイテム。ダイニング周りにある「出しっぱなしにしたくないもの」も、ベンチ下引出し式の収納部分にさっとしまえるので、片付いた状態をキープしやすくなります。
また、ダイニングテーブル側の壁には、子どもたちの作品などを飾れるマグネット対応のアクセントボードを設置しました。設置面の壁を少し凹ませたことで、飾るものが出っ張らずニッチのようなおしゃれな印象に。壁の凹み部分に見切り材を使用して、額縁のような見た目に仕上げました。
アクセントボードの右側に設置したのは、花を飾るための小さなカウンター。専用の飾り棚があることで、花と緑のある暮らしを継続しやすくなるのではないでしょうか。耐水性のある素材なので、水がこぼれてしまっても安心です。
散らからない、手間取らない。機能面と動線を工夫した設計で家事効率アップ
キッチンの近くに「学習スペース」を設置
室内窓「デコマド」クリエオーク/(上)透明ガラス/(下)エッチングガラス
家事の効率を高めるためには、機能や動線を工夫することも大切です。
例えば、お子さんの学習スペース。親子のコミュニケーションの取りやすさから、リビングで宿題などをするお子さんも多いそうです。そこで、今回の事例では、キッチンの横に子どもたちの学習スペースを作りました。カウンター下には収納を充実させて、教科書やノートをたっぷりしまうことができます。
勉強に集中しやすい環境づくりにもひと工夫。リビングの入り口が近いため、エッチングガラスのデコマドを取り付けて、部屋に入ってきた家族からの視線を遮っています。
片付いた印象を保てる「キッチン」
腰壁タイル「カームネス」、腰壁笠木「集成カウンター」プレシャスホワイト
キッチン収納「リシェル」ラパートトープ/カラカッタホワイト、飾り棚「ヴィータス」一枚棚 クリエオーク
細々としたもので散らかりがちのキッチン収納には、たっぷりしまえる4段引出しのハイキャビネットをセレクトして、「収納力」を意識。
さらに、「キッチンの腰壁」も、すっきり見せるためのテクニック。開放感とデザイン性が魅力のアイランドキッチンは、家族とコミュニケーションを取りながら料理ができるというメリットの一方、コンロやシンクなどの汚れやすい部分が丸見えになるという一面も。
しかし、キッチンの前面に腰壁を作れば、リビングやダイニング側からはキッチンの内側は見えにくく、常にすっきりと清潔感のある印象をキープしてくれます。
キッチン「リシェル」クリエアイボリー/カラカッタホワイト
回遊できる「収納コーナー」

キッチンの横には、パントリーとファミリークローゼット、リビング収納を集約した「収納部屋」を設けました。行き止まりを作らず、ぐるっと回遊できる動線なので、家事効率もアップ。家族が同時に使うときも渋滞しにくく、それぞれの目的に合わせてスムーズに移動することができます。
①パントリー
収納棚「ヴィータス パネル」奥行400、マグネットボード「アクセントボード」ソフトモーブ
パントリーの壁には、パターンが印象的な壁紙を貼り、遊び心を演出しました。ここにもアクセントボードを設置して、エプロンやエコバッグなどをかけられるスペースを設置しています。
マグネット対応のボードは、「ちょっと引っ掛けておきたいもの」の居場所にもぴったり。パントリーだけでなく、居室や洗面スペースなど、さまざまな使い方をイメージしながら取り入れてみてください。
②ファミリークローゼット

パントリーの奥は、ファミリークローゼットになっています。衣類をたたむ手間を省くため、ハンガー中心のクローゼットにしました。この空間の隣にランドリールームがあるので、洗濯物を「洗う→干す→しまう」という動作がスムーズに。
③リビング収納
シェルフ収納「ヴィータス パネル」プレシャスホワイト、壁面収納「アクセントボード」プレシャスホワイト、引戸「ラシッサS」コージーライトグレー
パントリーの裏側は、子どもの保育園や学校関係の書類、季節用品などをしまうためのリビング収納スペース。リビング収納側の壁面にも、アクセントボードを設置しました。
低めの位置で横向きに取り付けることで、子どもでも使いやすく。手提げ袋や給食袋など、自分で片付ける習慣を身につけるのにもおすすめです。たくさん持って帰ってくる作品を飾るスペースにも。
洗面スペース&ランドリールーム
ドア「ラシッサS」プレシャスホワイト
収納コーナーの奥にある白いドアは、洗面スペースとランドリールームへとつながっています。朝の洗面から身支度までを、1本の動線上で完結することができるレイアウトなので、家の中を行ったり来たりせず、最短距離で用意が完了。時短につながりますし、子どもにとっても「どの順番で支度をするか」をイメージしやすくなるはずです。
洗面化粧台「カスタム バニティ」プレーントープ/シマンホワイト/クリエオーク
洗面スペースには、造作風洗面のおしゃれなカスタム バニティをセレクト。バケツも入るほどの大きさ・深さと、正面の壁への水の跳ね返りによる汚れが軽減するハイバック仕様の洗面ボウルが魅力で、衣類のつけ置き洗いや子どもの靴などを洗うときにも便利です。
ランドリーユニット「乾太くん専用ランドリーユニット」、「ランドリーバー」シャインニッケル
洗面スペースの背中側は、ランドリースペース。乾燥機「乾太くん」専用の置台には、洗濯物の仕分けに活用できるスライドカウンターや、タオルや洗剤などがたっぷり入る引き出しがセットされています。
このように、家族が動くルートに合わせて、収納場所などをレイアウトしていくことが、出しっぱなしを防ぐためのポイント。いつも片付いた印象を保つために、生活の流れに沿った収納を意識してみるのはいかがでしょうか。
変幻自在の「ヴィータス」シリーズが収納に大活躍
場所や用途に合わせた収納スペースづくりには、リクシルが展開する「ヴィータス」と「ヴィータス パネル」がおすすめ。どちらもライフスタイルにフィットする形に組み合わせて、収納を作ることができます。
- ヴィータス:キャビネット、扉、引出し、棚、カウンターを組み合わせてさまざまなプランに対応できます。
- ヴィータス パネル:何も考えずとも、家中の物がすっきり納まる「350の法則」で設計された仕切り棚。
ここからは、今回の事例で活用している「ヴィータス」「ヴィータス パネル」についてご紹介します。
キッチンの飾り棚
飾り棚「ヴィータス」一枚棚 クリエオーク
キッチン収納の上に設置しているのは「ヴィータス」の一枚棚。すっきりとした見た目が魅力で、どんなインテリアにもマッチします。また、壁に取り付けるための金具が外から見えないデザインなので、「金具が干渉して、棚に物が置きづらい」などのストレスもありません。
学習スペース
デスクと飾り棚はすべて「ヴィータス」で構成。飾り棚「一枚棚」クリエオーク、デスク「デスクカウンター」、カウンター下の収納部分「キャビネット」クリエオーク+「引き出し」プレシャスホワイト
学習スペースの飾り棚は、キッチンと同じく「一枚棚」。デスク部分には「キャビネット」と「デスク用カウンター」を使用。カウンターの表面は傷や汚れに強いメラミン仕様。
パントリー&リビング収納
パントリー収納「ヴィータス パネル」
ヴィータス パネル奥行400タイプは側板の外側もレール仕様に。掛ける収納として活用できます。
パントリーやリビング収納には、仕切り棚の「ヴィータス パネル」を組み合わせました。側板と棚板のシンプルなつくりで、段数も好みに合わせて変えられるので、置きたいものの大きさや量に合わせてカスタムしてみてください。
ファミリークローゼット
ファミリークローゼット「ヴィータス パネル」
ファミリークローゼットも「ヴィータス パネル」を使用。パイプと棚板を組み合わせて、衣類はハンガーで収納し、バッグや小物などを棚板に置くイメージで組み合わせました。家族の衣類やバッグが一カ所に集まっていると、準備も片付けも効率よく動けます。また、横の壁面にはフックをかけることも可能です。
このような奥行きのある収納の場合は、フックや棚板などをうまく組み合わせることで、スペースを有効に活用することができます。

また、「ブランコ」というパーツを取り付ければ、もともとのハンガーパイプの下にもう1段パイプを設けることが可能。トップスやボトムスのような丈の短い衣類と、コートなど長さのある衣類を1カ所にかけることができ、空間を無駄なく使えます。
洗面スペース&ランドリースペース
洗面所収納「ヴィータス パネル」、床「ラシッサ Dフロア 耐水UDわん」 ラフモルタル調
身支度に必要なタオルやメイク道具などを置くためのスペースにも、「ヴィータス パネル」が大活躍。奥行きのある棚板を設置すれば、洗濯物を畳んだりする作業台としても使うことができます。
今回紹介した事例以外にも、ヴィータス パネルは用途に合わせて棚板を組み替えたり、あとからパーツを追加することも可能なので、ライフスタイルの変化に合わせて、収納スペースを作り替えることができます。その時々の暮らしにあった組み合わせをカスタマイズしてみてはいかがでしょうか。
収納スペースと動線の工夫で、住まいの可能性を広げよう
今回の事例では、「機能を重視した生活動線」とともに、「使い勝手の良い収納スペース」をメインに紹介しました。「暮らしやすさ」を追求したいなら、デザイン性などの見た目の美しさだけではなく、「使い心地」を考えることも大切です。
一人ひとりがスムーズに動ける生活動線と、片付けやすいレイアウトを考えながら、家族が心地よく過ごせる住まいの形を探してみてください。
取材執筆:佐藤有香
撮影:白石卓也