仕事の疲れを癒してくれたり、時には静かに悩み事を聞いてくれたり、ペットは人に寄り添ってくれる大切な家族。近年の研究では、犬や猫は人の感情や言葉を深いところまで理解しているということがわかってきたそうです。また動物医療の発展や栄養学を取り入れたフードが一般にも広まってきたことで、ここ30年で大きくペットの平均寿命が延び、人とペットの関係はより深いものになりました。かけがえのない家族であるペットと末長く、居心地よく過ごすためには、ペットにとってもうれしいリフォームであることが大切です。人もペットも心地よく安心して暮らしていくための「ペットもうれしいリフォーム」について、一度じっくり考えてみませんか。
家族が多くの時間をいっしょに過ごすLDKは、居心地よく安全な環境にしておきたいですよね。もちろん大切な家族の一員であるペットにとってもそれは同じです。でも、いくら家族と言っても、気をつけなければならないポイントがそれぞれ異なります。ペットの怪我や事故を未然に防ぎながら、匂いや有害物質から守り、万一の粗相も気にならない快適な空間を作るためには、床や壁を、素材や性能から考えることも重要。家族とペットがストレスなく楽しい毎日を送れる、そんなLDKづくりのポイントを見ていきましょう。
ペットといっしょに暮らしていると、来客の際に少しニオイが気になりますよね。色々な対策がありますが、脱臭、調湿効果のある壁材に使用すれば、特別な手間をかけることなく、ニオイを吸着し低減してくれます。毛が多い犬にとっては湿度の管理も大切。調湿機能が備わっていれば、カビやダニの発生を抑制することが期待できます。脱臭、調湿で人もペットも居心地の良い室内環境を目指しましょう。
すべりやすい床はペットにとって非常に危険です。とくに小型犬の怪我や関節トラブルの原因の70%近くが、すべりやすい仕上げのフローリングと言われています。すべりにくい床タイルを敷くことで、大切なペットの怪我を予防し、膝蓋骨(ヒザのお皿)や股関節にかかる負担を軽減してあげましょう。また床タイルは床暖房に対応しているものを選択すれば、夏はひんやり、冬は温かくて、大切なペットも気持ちよく快適にくつろぐことができます。
ランドリールームや洗面室の床には、ペット対応の耐水性、抗菌性を備えたフローリングを使用することで、清潔で快適な環境を保つことができます。またフローリングでもすべりにくい加工が施されたものを選べば、飼い主もペットも足腰の負担が軽減します。
猫はやっぱりお家の中を自由に歩き回りたいし、飼い主もそんな猫の自由さに目を細めていることでしょう。でもそうは言っても、家中の室内ドアを全部開けっ放しにしていたら、冷暖房効率が悪くなってしまいます。そこで、室内ドアをくぐり戸付きのペットドアに変更してみませんか。猫たちが自由にお部屋を移動できて、その上、冷暖房効率を下げてしまうことも防げます。
マグネット脱着式の「猫壁(にゃんぺき)」を取り付けるだけで、自宅の壁がオリジナルのキャットウォークに。愛猫の好みに合わせて思い通りに位置を変更できるので、飽きずにずっと使えます。一日中、家の中で過ごす室内猫も、思いっきり遊べて運動不足解消。フェルト生地の心地よい肌触りで、猫たちのくつろぎ場所にもおすすめです。
屋外でシャワーが使えるシャワー付水栓柱があれば、ペット散歩後の足洗いはもちろん、大型犬の全身シャンプーなどにも大活躍。手軽にお水とお湯を使い分けできるので、暑い夏でも寒い冬でも快適に使用できます。洗車やガーデニング、また家の中ではなかなか洗えないキャンプ用品やサーフボードなど大型レジャーグッズのお手入れにも便利です。