Z世代×LIXIL会議

大学生と考える、
プラスチック資源循環の
未来

vol.3 学生との意見交換編

東京都市大学からの参加者(奥から)
同大学 杉浦正吾教授(ひらめきプログラムコーディネーター)、同大学理工学部機械システム工学科4年 神田沙緒里さん、同大学院総合理工学研究科1年 加藤凜香さん、同大学理工学部機械システム工学科4年 金川秀造さん

レビアの新たな可能性を探るために

レビアは製品化が進めば進むほどプラスチックの資源循環が進む、環境価値の高い商品です。製造過程の見学を終え、改めてレビアについてどう感じたか、3人に聞きました。

加藤さん私は普段、機械材料研究室でガラスを研究しているのですが、レビアも新しい素材という点で共通点があるなと思い、建築材料にはあまり馴染みがなかった中でも、一気に親近感が湧いてきました。レビアの表面には凹凸があって、アルミの粒が入っていたり、原料のプラスチックの色が反映されていたり、一枚一枚均一でないところに味があって、一点モノという点が素敵だなと思いました。

神田さん工場に来る前にもレビアについていろいろ調べてきましたが、知れば知るほど興味深い素材だと思います。工場の中ではレビアの試作品のウッドデッキなどが置かれていて、工場見学に訪れた方がレビアの良さをさりげなく感じることができる工夫もされているなと思いました。

金川さん廃プラや廃木を原料に使うレビアについて学んでいくと、やっぱりこれからは環境を意識したものづくりを進めていく必要があると思いました。

学生たちの引率で参加していた東京都市大ひらめきプログラム特任教授の杉浦正吾さんも、感想を話しました。

杉浦さん常に講義では、複数の課題を同時に解決して新しい価値をつくることやサーキュラー化が大事だと言っておりますが、廃プラと廃木材という二つの課題を合わせ、レビアという新しい価値をつくり出す過程を学生がリアルに見ることができて非常に良かったと思っています。

最後に、久居工場長の長嶋さんから、学生たちへのメッセージがありました。

久居工場長 長嶋伸明さんレビアは製品ありきの素材ではなく、逆に素材をどう活かすかという新たな視点から商品開発ができるように思っています。技術者はトライ&エラーを繰り返しながら、日々レビアの技術開発に務めています。レビアは発展性が多くあると思うので、技術力を上げることで、様々なことにチャレンジしていきたい。

大学生の皆さんには、リサイクルセンターや工場で学んだことを踏まえて、レビアをこんな商品にしてみては、というような意見をいただきたいと思っています。現場にいる我々はどうしても目の前のことに集中してしまうところがありますので、ぜひ若い皆さまのご意見をいただき、これからの生産活動のヒントにさせていただければ。

若い発想を柔軟な商品開発のヒントに

レビアの工場見学から数週間後、東京都市大の学生3人と杉浦さん、LIXILのレビア事業部のメンバーが都市大学に集まり、レビアの活用アイデアに関するディスカッションが行われました。

まず学生たちが、リサイクルセンターや工場見学で学んだことをもとに、資源の循環利用を促進するレビアの価値優位性をどのようにアピールするかという観点で、それぞれが考えてきたアイデアをプレゼンテーションしました。

3人からは、Z世代ならではの自由な発想を持ちながらも、複数の企業や団体との連携の可能性や、ターゲットを絞り、どのようにコミュニケーションすればレビアの価値を伝えられるかといった観点をしっかり考慮したすばらしいアイデアがたくさん出ました。

良案続出にLIXIL従業員の反応は?

LIXIL従業員はいずれの案も実行性が高いと評価し、今後LIXIL内で学生が考えたアイデアをより具体化して製品に反映できるよう、検討が進められることとなりました。そのため、ここでは学生たちのアイデアは公開できませんが、レビアの商品企画を担当する3名の感想をご紹介します。

レビア事業部 栗原竜也さん我々の課題はエンドユーザーとの距離感でしたが、その距離をぐっと近づけられるアイデアをいただいた気がしています。今までターゲットとしていなかった方々に対して、LIXILから何らかの提案ができる可能性を感じました。

レビア事業部 渡部真理さんすごく斬新で、面白いアイデアをありがとうございます。今日提案いただいた切り口であれば、より多くの方にレビアの価値を共感いただけるのではと感じました。

レビア事業部 伊東純平さん地域と一緒につくるという考え方はいいですね、LIXILが現在津市と行っている取り組みも、いろんなエリアに広げてきたいので、やっていくべきだと思います。

杉浦さんどの案も実現可能性がある、とコメントをいただけてホッとしました。本日はひとまずブラッシュアップと実現性を考えることが目的でした。時間はかかりそうですが、仕掛けができれば、うまく進められるかもしれません。これをベースにさらにレビアを盛り上げていただければ、と思います。

レビアの大きな可能性を共有

最後に、今回の企画に参加した学生から感想を聞きました。

金川さんいろいろ意見をいただき、ありがとうございました。もし今日案に出た製品が実現したら、買って使ってみたいとすごく思っているので、ぜひ実現してください。

加藤さん工場見学でレビアを初めて手に取ったときに自分がほしいなと思ったので、その視点でいろいろ考えてみました。建築材料としてだけでなく、自分のモノとしてレビアを持てる日が楽しみです。

神田さん幅広い世代が環境問題とレビアに興味を持ってもらえるといいなと思いますし、東京都市大との共同開発が実現したら嬉しいです。今日は貴重なご意見いただけて良い経験になりました。ありがとうございました。

最後にレビア事業部を代表して、栗原さんが今回の企画を振り返りました。

栗原さん工学専攻の皆さんは素材への理解が深く、アイデアにも根拠があると感じましたし、製品とユーザーとの距離感を近づけるだけではなく、しっかりと収益を生む仕組みづくりまで提案していただきました。また、水平リサイクルについても非常に勉強をしていただいておりました。皆さんからいただいたアイデアやご指摘は、今後我々が事業展開をしていく上で、非常に貴重な示唆になると思います。改めてご協力にお礼申し上げます。ありがとうございました。

容器包装プラスチックのリサイクルの現場を見学し、課題を知ることから始まった今回のZ世代×LIXIL会議。ごみの分別という個人でできることの大切さを実感した一方、捨てた後の仕組みをデザインするという大きな視点も課題解決には必要であることを学びました。

今回参加した東京都市大学のみなさんはレビアができた経緯と背景を理解し、製品展開を考えるという難しいテーマに取り組み、実現可能性がありつつも楽しいアイデアを提案していただきました。これらのアイデアをヒントにした製品化ができないか検討しています。今後の展開にもぜひご注目ください。