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デザインLAB

タイルとインダストリアルスタイルの傾向

今風のインダストリアルは、スッキリ・きれい?

2015年ごろ、インダストリアルスタイルがブームとなり、レンガ調のタイルや錆び調のタイルなどが一気に登場しました。その頃に比べれば、だいぶ落ち着いた印象のあるインダストリアルスタイルですが、実は、わかりやすいハードなスタイルから、もう少しスッキリとした、きれい目のインダストリアルスタイルまで、その幅が広がっているようです。

ヴィンテージを感じる男っぽい空間

写真01

もう少し“ゆるさ”のあるきれい目の空間

写真02

たとえば、写真01ではレンガ調のタイルを使用し、ヴィンテージを感じる男っぽい空間となっていますが、写真02ではもう少し“ゆるさ”のあるきれい目の空間となっています。
たとえば、床や壁の一部にはヴィンテージ感のあるコンクリートやレンガ調、錆び調のものを使いながら、インテリアには細いフレームの家具などを合わせて、よりモダンで洗練された空間を演出するなど、シャープな色合いやきれいな素材感をうまく組み合わせ、スッキリとした印象に仕上げていくのが“今風のインダストリアルスタイル”と言えるかもしれません。

DTLでは、「ヴィンテージバイブ」をはじめとして、エイジング感、ダメージ感のあるタイルをたくさん扱っていますが、これらは、ハードなインダストリアルスタイルはもちろん、スッキリ・きれい目の空間にも合わせることができ、幅広く使える素材だと思います。

ラスティエッジ

写真03

写真03で使用しているのは、錆びの表情を細部にいたるまで表現した「ラスティエッジ」。時の経過を感じさせるタイルを使用し、趣味性の高さは保ちつつ、美しい空間に仕上がっています。

クラウディガラス

写真04

「クラウディガラス」は、くすんだガラスの質感を持つタイルです(写真04)。クリアできれいなガラスが、経年変化により、擦れて少しマットになったような複雑な質感を表現。時間の奥行を感じるこのタイルによって、スッキリとした空間が味わい深いものになっています。

ヴィンテージ調タイルを、別のスタイルとミックス。

ここまでタイルとインダストリアルスタイルの傾向を見てきましたが、さまざまな要素が入り込み、境界線があいまいになって、一概にインダストリアルと言えないくらい“ミックス感”のあるスタイルも出てきています。
たとえば、ヴィンテージ感のある壁に、ナチュラルでシンプルな北欧系(ノルディックスタイル)の家具を合わせれば、日本と北欧をミックスした“ジャパンディスタイル”に近くなります。ちょっとした演出次第で、さまざまなスタイルに振ることができるのです。

LIXILでは、お客様の暮らしのスタイルをお手伝いできるよう、LIXIL製品による空間コーディネート「Design Style(デザインスタイル)」をご提案しています。ここでご紹介したようなDTLのヴィンテージ感のあるタイルは、「INDIVITY STYLE INDUSTRIAL B」はもちろん、別のスタイルにも使用することができます。

木や石など、自然の風合いを大切にしたナチュラルなスタイル

写真07

木や石など、自然の風合いを大切にしたナチュラルなスタイル

写真08

たとえば、上の写真は「INDIVITY STYLE Villa Retreat」という木や石など、自然の風合いを大切にしたナチュラルなスタイルですが、このような空間に、ヴィンテージ感のある木調タイルを床に使うことができます。

ダメージ感のあるコンクリート調のタイル

写真09

また、ダメージ感のあるコンクリート調のタイルは、「MINIMAL STYLE MUTED TONE」で紹介している写真09のような空間にもよく合います。このように、ヴィンテージ感のあるタイルは、インダストリアルだけでなく、最近のモダンスタイルの傾向である「異素材ミックス」のひとつの素材として、可能性が大きく広がっていると思います。

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