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燃費のいい家づくりで、
生涯コストをグッと軽減
健康・快適でエコな生活を送るためには、家をしっかり断熱することが大切です。もちろん、新築の際に断熱性能を向上させると、その分建築コストもかかりますが、そのとき考えてほしいのが「生涯コスト」。きちんと断熱することで、冷暖房費を毎年毎年削減することができます。今回は生涯コストという観点から、燃費のいい家づくりについてご紹介します。
冷暖房費は毎年かかるランニングコスト
家庭におけるエネルギー消費の内訳を見てみると、冷暖房が全体の28.1%。光熱費に占める割合も少なくありません。暖かさや涼しさを得るために、毎年数万円、地域によっては10万円以上を費やしているご家庭もあるのではないでしょうか。30年、40年と支払い続けることを考えると、家計への負担は決して小さくはありません。


出典:資源エネルギー庁「平成30年度エネルギーに関する年次報告」(エネルギー白書2019)
家の断熱で、毎年の冷暖房費を削減
家をきちんと断熱すれば、毎年かかる冷暖房費をグッと削減することができます。近畿大学 建築学部 岩前研究室のシミュレーションによると、削減できる暖房費を3万6,000円と仮定した場合、30年でおよそ108万円も削減できる計算。さらに、最初にしっかり断熱しておけば、健康・快適というお金には換算できない価値もついてくるのです。


出典:近畿大学 建築学部 岩前研究所
医療費の負担軽減にもつながる?!
家の断熱性能が高まれば、健康改善効果も期待でき、医療費の負担軽減にもつながるという試算結果も報告されています。その試算によると、3人家族で年間約3万円少なくなることに。30年でおよそ90万円もの医療費を削減できる計算になり、断熱化によるコストアップは決して高い買い物ではないといえるのではないでしょうか。


出典:近畿大学 建築学部 岩前研究所
家の燃費を考えるならまず「窓」
住まいの中で、最も熱の出入りが多いのが「窓」などの開口部。冬は約6割の熱が外へ流出し、夏は約7割の熱が外から流入してきます。省エネで健康・快適な「燃費のいい家」を実現するためには、新築時にきちんと高断熱な窓を選んでおくことが大切なポイントの一つといえます。
