カーポートの雪対策!積雪強度・雪下ろしの正しい対策が倒壊を防ぐ

カーポートの雪対策!積雪強度・雪下ろしの正しい対策が倒壊を防ぐ

積雪地区でのカーポート設置は、対策が必要です。なぜなら雪は水分を含んでいるため重量があり、放置していると凍結し、取り扱いが厄介になるという難点を抱えているからです。雪が降った時の雪下ろしの方法や、積雪にも対応する強度のカーポートについてご紹介します。

1. カーポートの積雪に3つの対策方法

  • 1.カーポートの耐久性(積雪強度)の確認
  • 2.カーポートの補強
  • 3.雪下ろしの道具準備

カーポートの設置をする前に、上記の3つの対策をしておきましょう。それぞれの対策の仕方について詳しくご紹介します。

2. カーポートの耐久性(積雪強度)の確認

カーポートは豪雪地帯を想定して作られた製品ばかりではありません。一般的な耐積雪強度は積雪約20㎝に設定されています。メーカーによって積雪を意識した商品の提供もあり、普通の積雪量想定で約30㎝~50㎝、豪雪地帯仕様では約100cm~200cmというものもあります。
このようにカーポートの耐雪強度は製品の性能によって差があります。雪が積もる前に、カーポートの耐積雪強度はプロと相談し、あらかじめしっかりと確認しておきましょう。

3. カーポートの補強とは・補強の仕方

カーポートの耐積雪強度が高くない場合は、オプションを有効的に利用して補強することが可能です。片流れという片側にしか支柱のないタイプは特に雪の重みで支柱が曲がったりする可能性があります。

補助柱をつける

カーポートを豪雪に耐えられる強度にするには、補助柱を取り付けるという方法があります。補助柱は片流れと呼ばれる片側にのみ支柱があるタイプのカーポートに設置して、屋根を均等に支えるためのサポート役をします。既存のカーポートにも取り付け可能で使用期間以外は取り外しのできる着脱式が人気です。
取り付けの方法はメーカーによっても異なりますが、屋根の梁にフックをかけ地面に固定用の金具を取り付け固定するのが一般的。

4. 雪下ろしの道具準備

雪のシーズンに備えて、あらかじめ雪下ろしの道具は揃えておきましょう。

専用道具の必要性(雪下ろしの傷・塗装ハゲの防止など)

カーポートの雪下ろしは、専用の道具を必ず準備しておきましょう。専用の道具はホームセンターなどで入手可能です。なお、庭の手入れ用のスコップや手短な木材などでは屋根に傷がつくほか、パネル受けなどの塗料を剥がしてしまう恐れがあります。

専用道具紹介(雪下ろし棒)

カーポートの雪下ろしは、「雪下ろし棒」という専用の道具がおすすめです。雪下ろし専用に設計されたポールは低い位置から屋根の奥まで届きやすいように、ヘッドに近い部分がアール状に曲がったものがあります。ヘッド先は屋根やパネル受けなどに傷がつかないようゴム製のエッジで雪をかきだしやすく設計されているのが特長です。

5. カーポートの雪下ろしを始める目安

  • ・約20cmの積雪を目安に雪下ろし
  • ・積もりきってしまう前に早めの雪下ろしが必要

約20cmの積雪を目安に雪下ろし

カーポートには耐積雪強度という基準があります。標準的なカーポートでは、約20cm積雪すると雪下ろしをしてくださいと記載があります。基本的には重量によって基準が設定されていますが、カーポートの柱の支持タイプや素材によっても違いますので、あらかじめ確認しておきましょう。

積もりきってしまう前に早めの雪下ろしが必要

耐積雪強度は一般的に積雪量で表示されますが、新雪を想定している場合がほとんどです。実際降る雪はぼたん雪、ざらめ雪、粉雪など水分量によって重さも性質にも違いがあります。特に水分を多く含む雪は凍結しやすく、重量が増えるだけでなく雪下ろしも困難になります。雪が積もったら早めの対処を心がけるようにしましょう。また、雪下ろしの際は、転倒などしないよう足元に十分注意して行うようにしましょう。

6. カーポートの雪下ろしの注意点

  • ・カーポートに乗らない
  • ・水・お湯をかけない
  • ・融雪剤は使わない

カーポートの雪下ろしの際に注意しておきたい3点を見ておきましょう。

カーポートに乗らない

雪下ろしの際に高いところから雪を落とす目的でカーポートに乗ることは非常に危険です。屋根面に人が乗ることは想定していない場合がほとんどで、さらに積雪ですでに負荷がかかっている上に雪面で滑りやすくなった天井に乗ることはけがやカーポート破壊の元になりかねません。同時に屋根部などにはしごなどをかける行為も危険が伴いますので、やめましょう。雪下ろしの際は踏み台などを活用して安全を確保して行いましょう。

水・お湯をかけない

カーポートに積もった雪にお湯や水をかけるのは、状況を悪化させる危険性があります。雪は水分を含むと凍結してさらに重くなりますので、除雪は専用の道具で雪下ろしをすることが適切な処置です。

融雪剤は使わない

成分にもよりますが融雪剤での除雪は、カーポートや車のサビの原因となる可能性があり、おすすめできません。融雪剤の主な成分は「塩化カルシウム」です。塩化カルシウムは水に溶けると液化し、金属のさびやコンクリートなどへのダメージの原因になります。カーポートの融雪には使わないことはもちろん、地面の雪をとかす際も車の近くでの使用は避け、万が一付着した場合には早めに水で洗い流しましょう。

7. 積雪への考慮がされている強いカーポートの選び方

積雪に強いカーポートの選び方は下記の2点を主にチェックしておきましょう。

  • ・耐積雪強度がどの程度あるか
  • ・両支持タイプかどうか

耐積雪強度がどの程度あるか

カーポートを選ぶ際には、耐積雪強度がどの程度あるかチェックしましょう。カーポートを新たに取り付ける場合、積雪地域はもちろん、そうでない地域でも雪対策の準備が必要なことがあります。ちなみに関東地方は50㎝以上の積雪地域に指定されていませんが、2014年2月に140㎝を記録する豪雪に見舞われ、カーポートの被害が報告されています。万が一の豪雪も考慮してカーポートを選びましょう。どの程度の強度が必要かわからない場合は、プロへの相談が安心です。

両支持タイプかどうか

カーポートの積雪対策を考慮するなら両支持タイプの製品を選びましょう。片支持や後方支持*はリーズナブルですっきりした見た目から人気がありますが、豪雪地域の雪対策には十分ではありません。支柱が4本以上あり、かつ積雪対応のカーポートをオススメします。
*リクシルPATTOリフォームでは、後方支持タイプのカーポートの取り扱いはありません。

8. 雪対策がされているカーポートを紹介!

おすすめ商品1:カーポートST*

耐久性 耐積雪強度200㎝まで対応する強度。100㎝、150㎝の仕様もあり豪雪地域に適した強度設計。
支持タイプ 両支持タイプ:車のドアが開閉しやすい4本柱や、見た目も安心の8本柱など様々なタイプを設定。
屋根タイプ フラット型:採光4タイプ・遮光1タイプ対応で、異形敷地に合わせた変形屋根仕様設置可能。
サイズの目安 3000タイプ(耐積雪量100㎝) 1台~4台用対応。
4500タイプ(耐積雪量150㎝)
6000タイプ(耐積雪量200㎝)

*「カーポートST」は、リクシルPATTOリフォームのリフォーム対象商品ではありません。

おすすめ商品2:カーポートSW*

耐久性 普段は積雪の少ない地域でのもしもの安心として、耐積雪強度30㎝から50㎝まで対応の強度設計。4本柱を標準装備し、強風地域にもおすすめのカーポート。
支持タイプ 両支持タイプ:雪の季節の出入りや間口・奥行きの延長、縦連棟などの仕様に対応。
屋根タイプ フラット型:採光4タイプ・遮光1タイプ対応で、異形敷地に合わせた変形屋根仕様設置可能。
サイズの目安 900タイプ(耐積雪量30㎝) 1台~4台用対応。
1500タイプ(耐積雪量50㎝)

*「カーポートSW」は、リクシルPATTOリフォームのリフォーム対象商品ではありません。

おすすめ商品3:ソルディポート*

耐久性 最大積雪150㎝にも耐えうる強度を備え、積雪地域によって50㎝、100㎝の選択可能。
支持タイプ 両支持タイプ:雪の季節の出入りに合わせた間口・奥行き延長や梁はねだしに対応。
屋根タイプ フラット型:異形敷地に対応する正方形型や出入隅仕様を採用。
サイズの目安 1500タイプ(耐積雪量50㎝) 1台・2台・3台・間口延長
3000タイプ(耐積雪量100㎝)
4500タイプ(耐積雪量150㎝)

*「ソルディポート」は、リクシルPATTOリフォームのリフォーム対象商品ではありません。

9. 積雪区域でカーポートの取り付けを検討するならリクシルPATTOリフォームへ

いろんな「お悩み」「困った」をパッと解決! リクシルPATTOリフォーム 簡単リフォームで毎日をもっと快適に。

カーポートの雪対策についてご紹介しました。豪雪地域はもとより、積雪が少量の地方でも万が一に備えて強度の高いカーポートの設置は必要です。また雪対策では雪下ろしの目安量に関わらず、状況が悪化する前に適切な道具を使用し、こまめな雪下ろしを心がけましょう。

リクシルではリフォームに不慣れな方でも手軽に始められる、リクシルPATTOリフォームをご用意しています。リクシルPATTOリフォームの対象となるカーポートは以下の通りです。また工事は最短1日~*で対応可能です。

1台用(ネスカF1台用)
 約24~28万円(*参考価格)
2台用(ネスカF2台用)
 約44~53万円(*参考価格)
駐輪場用(ネスカFミニ)
 約16~19万円(*参考価格)

*価格は1台用27-50型、2台用54-50型、ミニ18-29型、の場合。
*現場の状況により施工に必要な時間は異なりますので、目安とお考えください。

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商品のモデルチェンジ、メーカー希望小売価格の改訂により、メーカー希望小売価格が変更となっている場合があります。掲載している価格は調査時点の参考価格となります。 ※こちらの価格は、2018年10月時点において、“リクシルPATTOリフォーム”サービスショップ(青森、千葉、東京、神奈川、愛知、大阪及び福岡の株式会社LIXILトータルサービス直営店)の実勢価格(税抜)の調査をもとに、調査結果の価格データに消費税10%を上乗せし、上下各10%を捨象した、中央帯の80%の価格に基づき千円台を四捨五入し算出した参考価格です。工事の内容は現地調査・配送・取付諸経費を含みます。
※この範囲に含まれない見積もり価格及び工事期間もあります。
※詳細については現地調査の上、改めてのお見積りになります。
※住宅の構造や条件・地域により、商品代・工事費が異なる場合があります。
※商品仕様により価格が異なる場合があります。
※詳しくは“リクシルPATTOリフォーム”サービスショップにお問い合わせください。

[PATTOリクシル]と[リクシルPATTOリフォーム]は株式会社LIXILが提供するリフォームサービスの名称です。