玄関のリフォームで失敗しがちなこととは?失敗しないための4つのコツ

玄関は家の顔。玄関によって、来訪者の第一印象は変わります。必ず出入りする場所なので、リフォームの失敗は致命的です。玄関のリフォームで失敗しがちな点と、失敗しないためのコツをご紹介します。
目次
玄関リフォームでの失敗例とは
玄関のリフォームで失敗してしまったケースをご紹介します。
失敗例1:通気性が悪くなった
最近の玄関ドアは気密性が高いです。網戸を付けるなどの通気性の対策を怠ったせいで、湿気や臭いがこもりがちに。結果として、カビの原因にもなってしまいました。
失敗例2:玄関ドアだけ浮いた印象に
玄関ドアを選ぶ際に周囲との調和を考えず、お気に入りのデザインのものを選びました。自宅が古い純和風の建物なのにモダンな玄関ドアを付けてしまい、全体的なバランスがおかしなことに。玄関ドアだけ浮いた印象になってしまいました。
失敗例3:コンセントをつけ忘れて不便に
玄関には補助照明や防犯カメラ、脱臭機などの電化製品を使うことが多いです。そのため、電源コンセントは必須です。
しかし、玄関に電源コンセントをつけ忘れたせいで、ほかの部屋から延長もできず、補助照明等が使用できない結果に。また、掃除機の電源が確保できず、掃除がしにくくなってしまいました。
失敗例4:汚れが目立ち、掃除が大変
床を清潔感のある白色にリフォームしたのですが、逆に汚れや手垢が目立ちやすくなってしまいました。キレイに保つために掃除が大変です。
失敗例5:玄関ドアのリフォーム自体ができない
中古マンションを購入し、自宅の玄関ドアをリフォームしようとしたら、管理者からストップが。マンションの玄関ドアは「共用部分」に該当するため、居住者が勝手にリフォームすることができません。
玄関リフォームの失敗をしないための4つのコツ

コツ1:リフォームの目的を明確にする
古くなったり壊れたりした箇所の補修や交換、利便性を向上させるための機能の追加など、玄関をリフォームする理由や目的はさまざまです。
- 玄関リフォームの主な目的
- ・老朽化対策
- ・防犯対策
- ・機能対策(断熱対策、採光対策、通風対策)
- ・介護のため
玄関リフォームには多様なアプローチ方法があり、選ぶ素材やデザインによって得られる効果も異なります。正しい素材で正しく工事を行わないと、望む玄関は手に入りません。何のために玄関のリフォームをするのかを整理して、リフォーム会社に要望を明確に伝えることが大切です。
コツ2:リフォームの範囲を見極める
ひとくちに玄関のリフォームといっても玄関ドアの交換、バリアフリー化、玄関収納の増設・撤去、壁紙の交換など工事箇所や内容は多岐に渡ります。工事内容や工事箇所が増えれば、当然それだけリフォーム費用の負担は増え、工事期間も長くなります。
玄関のどこにリフォームが必要かを見極め、目的に応じて、予算の範囲内でリフォームを行うことが大切です。
コツ3:見積りの際に、現地調査をしてもらう
玄関は経年劣化やシロアリ被害等により、腐食等が深刻な状況になっている可能性があります。その場合、補修工事などの追加工事で思わぬ費用が発生してしまうことも。現地調査でどれくらいの補修工事が必要かを判断してもらい、あらかじめ見積りに反映してもらうことで、突然の追加工事によって予算オーバーになってしまうことを防げます。
玄関ドアをリフォームする上での注意点とは
玄関ドアをリフォームする際に注意して確認しておくべき点は主に以下です。
- 防犯性
- 断熱性
- 通気性
- 採光性
防犯性
玄関ドアは泥棒の侵入経路にもなりかねません。そのため、玄関ドアは防犯性の高いものを選びましょう。一つの玄関ドアに2つ以上の鍵が付いているタイプのドアを選ぶことで、防犯性がかなり向上します。
断熱性
玄関ドアは窓と並んで、空気と熱の出入りが盛んな場所です。断熱性の低い玄関ドアだと、室内が夏は暑く、冬は寒い状況になってしまいます。
そのため、玄関ドアは断熱性と気密性の高いものを選びましょう。費用は高くなってしまうかもしれませんが、エアコンなどの光熱費を抑えるのに効果的です。
通気性
特に梅雨などの湿気が多い時期、玄関の空気はよどみがちです。そこに靴の臭いがあわさって、玄関に不快な臭いが発生してしまうこともあります。最近の玄関は気密性が高く、空気が流れにくいので、玄関ドアを開けて、小まめに空気を流してあげることが大切です。
玄関の通気性を確保するためには、「玄関網戸」が便利です。虫やゴミの侵入をブロックしつつ、採風が可能です。
採風窓付きの玄関ドア
玄関ドアを開けたままにするのは防犯上不安という方には、採風窓付きの玄関ドアもおすすめです。

リクシルの「リシェント玄関ドア」なら、玄関ドアを閉めたままでも採風窓から風を採りこむことが可能です。採風窓の開け閉めも簡単で、とても便利です。採風窓は細く、また鍵の位置からは離れているので防犯性にも優れています.
採光性
玄関に窓を設置するスペースがないと、玄関は日中でも暗くなりがちで重苦しい印象を与えてしまします。採光の窓がある玄関ドアを選べば、たっぷりと陽の光を取り込んでくれて、玄関を明るい印象に変えてくれます。日中に電気を付ける必要もなくなり、電気代の節約にもなります。
床をリフォームする上の注意点とは
・床をリフォームする際に注意して確認しておくべき点は以下です。
- 滑りにくさ
- 吸水性
- 掃除のしやすさ
滑りにくさ
雨の日は濡れた靴で帰ってくるので、床が滑りやすい素材だと滑って転んでしまう危険性があります。玄関の床は滑りにくい素材を選びましょう。
吸水性
雨などで濡れた靴で床を歩くと、水分が床に付着します。天然石やコンクリートなどの床の場合、水分を吸収する際にまわりの汚れも吸収して、シミのようになることがあります。一度そうなってしまうと、自力での原状復帰は難しく、見栄えの悪い玄関のままになってしまうことも。
床を選ぶ際は、水分の吸収性も十分に考慮しましょう。
掃除のしやすさ
玄関は土足で上がるので、色々なゴミや汚れを持ち込みやすい場所です。汚れやすいので、自然と掃除の頻度も高くなります。そのため、できるだけ掃除が手軽にできる材質の床を選びましょう。
内装・壁材をリフォームする上での注意点とは
内装・壁材をリフォームする際に注意して確認をしておくべき点は以下の通りです。
- 壁紙の色
- 壁材の性能
壁紙の色
壁紙の色一つで、玄関の印象はガラリと変わります。白系の壁紙を選べば、明るく開放的な印象になります。ダーク系の壁紙だとシックな印象になります。
ただし、気を付けなければいけないのが白系の壁紙は汚れが目立ちやすく、ダーク系の壁紙は玄関が暗い印象になってしまうことです。
玄関とそれに繋がる廊下の全体的なバランスを考慮して上で、壁紙の色は慎重に決定しましょう。
壁材の性能
玄関は空気が滞りがちなので、靴の臭いなどの悪臭が漂いやすいです。また、靴などが原因で湿気もたまりやすくなっています。
そのため、壁材も玄関には防臭、湿気対策ができるものを選びましょう。
湿度をコントロールしてくれる壁材
防臭・湿気対策のできる壁材に悩んだら、リクシルの「エコカラット」がおすすめです。エコカラットは珪藻土や調湿壁紙よりも湿度の吸収・放出に優れており、防臭・脱臭機能も優れています。そのため、クリーンな空間を保ってくれます。

また、エコカラットには既存の壁紙の上に飾るだけの「デザインパッケージ」、「デザインパネルキット」がラインナップされています。額縁に飾られた絵画のようなデザインで、もちろん空気の浄化、防臭機能もあります。
ありがちな失敗を回避して、玄関リフォームを成功させよう!
玄関は家の顔です。よく考えてリフォームを行わないと、後々大きな不満が残る結果になってしまいます。玄関リフォームは工事範囲が広く、使用する素材やデザインもたくさんあります。今回ご紹介した玄関リフォームの失敗例を参考にして、計画的に玄関リフォームを成功させましょう!

リクシルPATTOリフォームでは、玄関のリフォームに関するご相談を電話やwebでも承っております。ご要望に合わせてお近くのサービスショップをご紹介することも可能です。
失敗しない玄関のリフォームを実現するために、予算や玄関扉本体の決め方など、もし少しでも不安に感じることがあれば、ぜひご相談下さい。専任のオペレーターがご案内させていただきます。
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