神奈川県Yさま邸
聞き手:コーディネーターU(ショールーム東京)
ー ショールームにいらっしゃったのは初めてとのことでしたが、どんなご感想を持たれましたか。
Yさまもともと娘が、「リフォームするならまずショールームを見ようよ」と予約をしてくれて、2人で行ったんです。そこにいたのがコーディネーターのUさん。最初からずいぶん話が弾んじゃって。女性同士ってこともあるし、好みとか趣味も似ていたからかしら。3人で時間を忘れて話しましたよね(笑)。
ー 私も楽しかったですよ(笑)。やり取りの中で、キッチンや住まいに対する想いをうかがって決めていくことができましたし。お住まいは何度かリフォームして来られたんでしたね。
Yさま 家は築28年で、今までお風呂場や洗面所、外観に手を入れてきました。
キッチンは今回が初めてです。古くなり、シンクに傷も入っていたので使いやすくしたいと思って。対面キッチンは生かした上で、使いにくいキッチンカウンターに奥行きを付けたり、収納スペースをもっと増やしたりという希望を伝えました。
ー 食器がお好きで、ずいぶんたくさんコレクションがありますものね。
Yさま気に入ったものを手の届くところに置いて、すぐに取り出せるようにしたくて。
ー Yさまにはその場でご要望やご予算をうかがいました。あらかじめキッチンを採寸してきてくださったので、とてもスムーズでした。ショールームでお話ししているときには頭の中でイメージを組み立てていたんです。
Yさま他のショールームにも行こうと思っていたけれど、その場でLIXILさんに任せようって決めました(笑)。その頃いろいろあって気が塞いでいたんですが、Uさんとのやり取りで、それもすっかり晴れてきて。
リビングからダイニング、奥にあるキッチンまでのつながり。
ー Yさまがこだわられたのは、「使いやすさ」でしたね。
Yさまたくさんある食器やお鍋を収納できて、どこにしまったかわかりやすく出し入れしやすいこと、掃除しやすいこと、手間がかからないこと。キッチンとダイニングを仕切る扉がもともと付いているんですが、それも生かしたかったです。閉めればダイニングと切り離した存在にできて便利なので。
ー キッチンやお料理がとてもお好きなんだなって思いました。
Yさま正直、今まで過ごしてきた丁寧な暮らしを守れるだろうか、古いものを生かせるだろうかという不安もありました。でも私の要望を聞いて、それをすぐカタチにしてくれたのがよかったですね。ショールームで話を聞きながらその場でスケッチを描いてもらい、みんなで見ながら話が盛り上がりました。ショールームには1時間半くらいいたかしら。その頃には不安も解消していましたね。
ー ショールーム東京に一度ご来場いただいてから、今度は藤沢のショールームへいらっしゃいましたね。
Yさま東京のショールームでリフォームコンシェルジュの方に、今度は地元のショールームを紹介していただき、キッチンの高さを決めてきました。スリッパに履き替えて、5段階の高さからいちばんぴったりの高さを、ずいぶん悩みながら選んで。コンシェルジュに紹介していただいた施工店さんも、とても趣味がよく提案力もある担当者で、その方とも話が合いました。私の嗜好がわかったみたいで、色選びのときもいいなと思う色を提案していただいて。具体的なやり取りを進めていきました。
ー 関わった方みんな趣味が同じような感じで、相乗効果を発揮しましたね。
キッチンの扉を閉めることでダイニングの独立性を確保できます。
今までの対面キッチンのスタイルを生かしたリフォームに。
ー 今回お選びいただいたのが、リシェルSIでした。
Yさままず、収納バリエーションの多いところが気に入りました。コーディネーターさんが現物を見たり動かしたりしながら説明してくれて、その上で選んでもらったのでわかりやすかったですね。
ー 機能がとても多いので、やはり迷われるお客さまもいらっしゃいます。ショールームの商品を使い、「らくパッと収納」「けこみ収納」など、収納のバリエーションをきちんとご理解いただいた上で、ベストと思う組合せをお勧めしました。あとは「オートダウンウォール」も実際に動かしていただいて。
Yさま食器の洗いかごを置きたくなかったから、洗ったあと上に動いて収まるのがいいです。スイッチで上下に動いて、好きなところで止められるし。全部下ろしても背面がメッシュだから圧迫感がなく、庭の様子まで見通せて。お客さんが来ると、みんなこのスイッチを押していくんですよ(笑)。それから、収納の引き出しは力をかけなくてもすぐに開くし閉じるのも楽で、とても助かってます。
スイッチで上下するオートダウンウォール。洗った食器はこちらで水切り。
オートダウンウォールの背面はメッシュで庭の景色も透けて見えます。
ー 収納容量にはご満足いただけていますか?
Yさまもちろん。引き出しの中が上下二段に分かれていて、それぞれにたっぷり入りますから。今まで床下収納にしまっていて取り出しにくかったストック用品も、全部キッチンに収納しています。お鍋はここ、包丁はここという具合に、どこに何をしまったか把握してますし。箸置きのコレクションもすぐ手の届くところに。食洗機は、その分を収納スペースに利用したいので取り付けませんでした。
軽く開けやすい引き出しの中には、大容量の収納が。
内部が二段式の引き出しは見やすく整理も楽です。
ー キッチンのワークトップはセラミックトップを採用していただきましたね。
Yさまこれもショールームで現物を見ながら説明してもらいました。今までのキッチントップは長年のうちに変色してきたから、思い切ってセラミックにしてみようかなと思って。もともと焼き物が好きなので、この質感にとても安心感を感じたんです。汚れや傷を気にしなくてもいいし。色に合わせて、床や壁の色もコーディネートしていきました。
ー セラミックトップの上で直に包丁を使ってみましたか?
Yさまええ、これも思い切って。はじめはとても勇気が必要でしたね(笑)。今ではお友だちに「セラミックトップっていいわよ」と勧めています。
ー キッチン扉の色は最終的にYさまご自身がお選びいただいたんですね。
Yさまいろいろバリエーションがあって、選び甲斐がありました。グレードによって値段の幅があったんですが機能としては変わらないので、セラミックトップの方に予算を回せるようやり繰りしたんです。
ー 他のパーツに関してはいかがですか。
Yさま換気扇はじめ、汚れがすぐに落ちるから掃除しやすいし楽ですね。キッチンがきれいだとやる気になります。動線もよく考えられていて、「我慢しないで使える」キッチンになりました。ここまで思い切ったんだから、ずっと使っていこうと思ってます。
質感もお気に入りのリシェルSI セラミックトップ。
コンロはIHを導入しキッチンはフラットに。
こだわりのタイルを張ったカウンタートップ。
手仕事で、いい仕上がりです。
奥の壁には鋳鉄のレードルハンガー。換気扇は「とても掃除が簡単」とYさま。
ー 他に「よかった」と思われるポイントはどこでしょうか。
Yさまキッチンタイルのコーディネーションかしら。色がとても合っているでしょう。施工店さんが提案してくれたんです。カウンターにもこだわりのタイルを張ってもらったんですが、職人さんが上手で、すごくきれいに仕上げてくれました。それと、施工店の方に紹介していただいて鋳鉄製のレードルハンガーを付けました。作家さんの手づくりで、これもとても重宝しています。こういう出逢いをつくってくれたのがコーディネーターさんでした。
ー そうおっしゃっていただけて嬉しいです。娘さんのご家族やお友だちなど、お客さまも多いとお聞きしました。
Yさまホームパーティーなんかで大勢お見えになるときは、張り切って一日中キッチンに立っています(笑)。リフォームしてキッチンが明るくなったし、みんなにも見てもらいたいんですね。今までにも増してお料理が楽しくなりました。今まではリビングルームで過ごすことが多かったんですが、リフォームしてからはキッチンのまわりに自然に集まってきます。
ー キッチンから見えるお庭の様子も素敵ですね。
Yさま庭づくりも好きなんです。ここから庭を眺めるのもいいものですよ。何だか風景も変わったような気がします。
ー 本当にYさまの個性があふれるキッチンになったと思います。
Yさまインテリア小物を集めるのも好きで、季節に合わせていろいろ変えているんです。キッチンもトータルコーディネーションしていきたいですね。これからもずっとキッチンに立っていけるのを楽しみにしています。
Yさまから
ショールームに行くのは初めてで、「いろいろ売りつけられるのでは」と不安でした(笑)。でも話をしているうちに、「ここに任せよう」と決めていました。施工店も、とても信頼のできる方をLIXILさんに紹介していただけたのがよかったです。何でも言うことができ、お話も弾みました。ショールームでは、カタログだけではわからないことも実際に見て触ることができるし、納得して選べるのがメリットですね。リフォームが成功したのは「ショールームへ行ったこと」だと思っています。
コーディネーターから
Yさまはご趣味がよく、とてもこだわりをお持ちの方で、私たちもやりがいがありました。「これが最後のリフォーム」とうかがい、より使い勝手のよいキッチン提案につながったと思います。寸法をあらかじめ測ってきていただいたのでその場でスケッチを起こすことができ、イメージの定着も早かったです。キッチンに関するアイデアやご要望、ご不満をいろいろとうかがい、解決策を提案させていただきましたし、今後の参考にもなりました。最初から最後まで、本当にスムーズに進めることができて感謝しております。ありがとうございました。