60平米はどんなファミリーにおすすめ?具体的な間取りや広さ

2018.9.28 住まいづくり
60平米1

家族構成が違えば、当然それに合わせて適切な居住空間の広さも変わってきます。そして、適切な居住空間が違えば、そこに建てられる家のサイズや間取りなども違ってくるのです。したがって、快適な暮らしのためには、自分の家族構成にはどのくらいの面積が適切なのかを知っておく必要があります。ここでは、60平米の広さや60平米がどんな家族構成に向いているのか、60平米の広さに多い間取りにはどんなものがあるかなどを紹介していきましょう。

目次

  1. 60平米の具体的な広さとは?
  2. ケース別で見る60平米の間取りや住まいのイメージ
  3. 60平米で快適に暮らせる家族構成とは?
  4. 60平米の住宅の価格
  5. 60平米の住宅で快適に暮らすコツ
  6. 60平米の住宅は間取りを工夫して広く見せよう

60平米の具体的な広さとは?

60平米2

60平米とは、具体的にどのくらいの広さなのでしょうか。

快適に生活できる住宅の面積は、その世帯人数によって違ってきます。そこで基準となるのが最低限の居住面積である「最低住居面積水準」です。この基準だと、4人家族までなら60平米は最低住居面積水準を満たしているということになります。60平米のマンションで多い間取りは「6畳が2部屋、4~5.5畳が1部屋、9~10畳のLDK、水回り、玄関」などです。 しかし、もう一つの基準である、理想とする居住面積である「誘導居住面積水準」だと、4人家族では95平米以上が水準を満たしているとみなされます。こちらの基準だと、単身者の誘導居住面積水準は55平米、2人暮らしで75平米となるので、60平米は4人家族には狭いということになるのです。

ケース別で見る60平米の間取りや住まいのイメージ

60平米2

居住面積が同じ60平米であっても、一戸建てやマンションのように、居住タイプまで同じではありません。居住タイプが違えば実際の家の広さや住まいのイメージは変わってきます。では、同じ居住面積での実際の住まいの広さやイメージは、どのような違いがあるのでしょうか。

土地が60平米の一戸建ての場合

居住面積が60平米で、居住タイプが一戸建ての場合、建ぺい率が大きなポイントとなります。

建ぺい率とは、土地に対して建設可能な建物の1階の面積の比率です。土地面積が60平米あっても、その面積をまるまる使えるわけではありません。したがって、居住面積は建ぺい率によって変化するのです。たとえば、80坪の土地で建ぺい率が40%の場合、32坪を居住面積として使えることになります。居住面積が同じでも建ぺい率がもっと高ければ、土地が狭くても家を建てることは可能です。40坪の土地であっても、建ぺい率が80%であれば、居住面積は同じく32坪となります。ただし、間取りは大きく変わるでしょう。

一般的な建ぺい率は60%ですが、これに基づいて計算すると、60坪の場合は60坪×60%で36坪まで居住面積として使えることになります。2階建てであれば36坪×2=72坪の建物が建てられるということです。土地が60平米の一戸建ての場合、オーソドックスな間取りは、1階に10畳のLDK、6畳以下の部屋1つ、2階に2部屋といったかたちになるでしょう。

居住空間が60平米の一戸建ての場合

同じ60平米でも、居住空間が60平米の場合はどうなるでしょうか。

居住空間が60平米の場合、土地自体はそれより大きくなります。住居タイプが平屋なら、その間取りは典型的なマンションのそれと同じようなかたちになるでしょう。2階建ての場合は、1階・2階の面積は必然的に30坪ずつになります。坪自体は変わりませんが、部屋面積が半分になる点は要注意です。その間取りの一例としては、1階に10畳のLDKと水回り、2階に6畳の部屋を2つといったかたちが挙げられます。4人家族なら最低住居面積水準は満たしているものの、誘導居住面積水準は満たせていません。したがって、4人以上の大家族の場合や家族が増える可能性がある場合には、居住面積をもう少し広く取ることが望ましいでしょう。

60平米のマンションの場合

60平米のマンションは、4人以上の家族にとっては決して十分に広いとは言えませんが、間取り自体のバリエーションは豊富です。

一人暮らし向けの賃貸マンションの面積が20~25平米であることを考えると、60平米はそれのおよそ3倍程度の広さであるといえるでしょう。さらに数字を挙げてみると、60平米は10m×6mの部屋、あるいはおよそ37.0帖の部屋ということになります。間取りとして一般的なのは、6畳が2部屋、4~5.5畳が1部屋、9~10畳のLDK、水回り、玄関といったものです。60平米で賃貸マンションを探してみると、ワンルームや1Kなどの一人暮らしに多い間取りは減ってきます。もちろん、間取りのバリエーションはこうしたかたちだけでなく、バスルームを部屋の中央に配置するような特殊な間取りも可能です。

60平米で快適に暮らせる家族構成とは?

60平米3

60平米の建物で快適に暮らせる家族構成は、2人から4人家族までといえます。

一人暮らし向けの賃貸マンションの部屋の一般的な広さが20~25平米なので、夫婦2人暮らしならかなりの余裕を持って暮らせるでしょう。これに子どもが1人加わった3人家族になると、多少は手狭になりますが暮らしてはいけます。決して広くはないものの、夫婦の寝室と子供部屋を含めた2LDKのような間取りが可能です。これが4人家族になってくると、子どもが成長したり家族の荷物が増え、狭さがを感じられるようになってきます。生活できないというレベルではありませんが、子どもが成長したり家族の荷物が増えてくると厳しいです。60平米で4人家族暮らしというのは、あくまでなんとか暮らせる上限のラインと考えておくべきでしょう。

60平米の住宅の価格

60平米

居住面積にかかわらず、地域や立地条件、施工会社、住宅設備によって住宅の価格は大きく変わります。

住宅の建築時に支払うお金は、工事の段階ごとに分けられます。工事契約時に支払うお金は工事契約金・建築確認申請費です。着工時には着工金・地鎮祭費用を支払います。上棟時に支払うのは中間金・上棟式費用です。引き渡し前には建築費の残代金・建物の登記費用を支払います。こうした費用をうまく節約するのが、費用を抑える際の重要なポイントです。

60平米という面積は決して広いものではありませんが、壁に自然素材を使ったり、キッチンやバス、トイレなどの設備を充実させるためにお金をかけると、価格は高くなります。予算配分をよく考え、キッチン設備を充実させる代わりに内装を安価なものにするといったようなバランス調整をするのがいいでしょう。一般的な住宅の建設費用は3000万円ほどですが、間取りをシンプルにした正方形型の住宅であれば、1000万円前後でも建設可能です。家自体の費用を抑えて、その分を家具や内装に用いるという選択肢もあります。1000万円以内に抑えるといっても、住居のクオリティが犠牲になっているわけではありません。建築会社ハウスメーカーによっては、設計の手間や日数を抑えたり、素材の大量仕入れによってコストを抑えたりしているので、クオリティを保ったままコストを低くしているのです。

60平米の住宅で快適に暮らすコツ

60平米

60平米という限られた面積を最大限に活かして快適な住まいを実現するには、いくつかのポイントがあります。

まず、間取りを広く取ることが重要です。限られたスペースに細かい間取りをしていくと、どうしても狭苦しく、息苦しい住居になってしまいます。そこで、間取りを広く取ることで閉塞感をなくすのです。間取りを広く取ることには、ほかにも視認性の向上や採光、通風のよさの確保にもつながります。狭い間取りの弊害として挙げられるのは、家全体が暗くなってしまうことです。狭い間取りの家は必然的に壁が多くなりがちなので、そのせいで十分に外からの光が室内に行き渡らなくなります。

また、デッドスペースの活用も重要です。限られたスペースを有効活用することは、快適な住居を造るための基本事項ですが、その際にはデッドスペースを収納スペースにするのがいいでしょう。限られたスペースは日常生活のための空間として有効活用し、デッドスペースに荷物を収納するというかたちにすれば、居住空間はより快適なものになるはずです。

60平米の住宅は間取りを工夫して広く見せよう

60平米という限られた面積であっても、工夫次第で快適な空間を作ることは十分に可能です。まずは間取りを広く取ってみましょう。これによって屋内の視認性が向上しますし、壁の多い家に比べると通気性や採光も格段に良くなります。さらに、収納スペースにはデッドスペースをあてがえば、日常生活のための空間を収納スペースに圧迫されるという問題も解決です。実際には決して広くはない60平米という面積も、工夫次第では実際以上に広く見せることができます。こうした工夫で家族との生活を快適に楽しみましょう。

この記事の関連キーワード