2018.9.28

憧れのコンサバトリーを活用しよう!利用方法は無限大

住まいづくり

住宅に美しい彩りを添える建物として注目集めているのが、コンサバトリーです。イギリス発祥の住宅スタイルで、当地では伝統的なものです。日本でもガーデニング愛好家などを中心に、住まいの中に取り入れる人が増えてきました。コンサバトリーとは一体どのようなもので、どのような魅力を持っているのでしょうか。コンサバトリーの歴史とその特徴、魅力を伝えるとともに、現代におけるコンサバトリーの使い方の実例などについて紹介していきます。

憧れのコンサバトリー

目次

  1. コンサバトリーとは?非日常感を楽しむ空間!
  2. 代表的なコンサバトリーのスタイルを紹介!
  3. コンサバトリーの価格相場は?
  4. コンサバトリーの現代的な利用例!自由度が高いスペース
  5. おしゃれなコンサバトリーで自由な暮らしを満喫!

コンサバトリーとは?非日常感を楽しむ空間!

コンサバトリー(Conservatory)は、主にイギリスで18世紀ごろから伝統的に造られている住宅スタイルです。Conserve(保存する)という英語に由来しています。この単語からもわかるように、もともと、イギリス人が南国から持ち帰った果物の貯蔵庫にしていたのが発祥です。その後、主に植物を育てる温室として使われるようになりました。当時はもっぱらハーブなどを育てたり貯蔵したりするのに利用される部屋だったといいます。植物と触れ合うために造られた部屋でもあり、園芸大国といわれるイギリスならではのスタイルだということができるでしょう。

当初はガラスで囲まれた温室でしたが、時代とともに建築技術や建材が発達し、住空間としても発展してきたという歴史があります。ガラス張りで光をたくさん取り入れることができる点では、サンルームに似ています。しかし、コンサバトリーはサンルームよりも庭に大きく張り出した建物で、それだけで独立した1室になれるほどの大きさがあるのが一般的です。エアコンも設置できる、屋内と屋外の中間的な空間です。さんさんと日の光を浴びながら、自然を感じられるスペースとして非日常感を味わうことができます。

コンサバトリーとは?

代表的なコンサバトリーのスタイルを紹介!

ひとことでコンサバトリーといっても、いくつかの種類があります。ここでは、コンサバトリーの代表的な3つの様式、ヴィクトリアン・エドワーディアン・リーントゥモデルについて、それぞれの特徴を紹介していきます。

ヴィクトリアン

コンサバトリーには、まず「ヴィクトリアン」という様式があります。イギリスのビクトリア王朝の伝統的なスタイルをイメージしていることからこの名が付けられています。多角形(正面5面)の屋根がついていて、建物全体が多角形構造の独特なコーナーを描いています。とても優雅で気品あふれる建物で、お城の一部のような美しいたたずまいが魅力です。一日この建物で過ごしていたら、お姫様気分になれるかもしれません。多角形構造なので室内が広々としており、天井も高いため開放感と視界の抜け感が楽しめます。コンサバトリーは天井も壁もすべてガラス張りで、一日中さんさんと日が降り注ぎます。多角形なので屋根の骨組みが多くなっており、屋根と建物がしっかりしていて強度がある点も特徴です。

エドワーディアン

コンサバトリーには、「エドワーディアン」という様式もあります。これは、イギリスのエドワード王朝時代をイメージした建物で、「ヴィクトリアン」と異なり、四角形の形をした伝統的で男性的なスタイルが特徴です。「ヴィクトリアン」が状王様のような気品をたたえた建物だとすれば、「エドワーディアン」は王様のような威厳と貫禄のあるスタイルだといえるでしょう。

この部屋も四角形なので、空間は広く開放的です。寄せ屋根や四角形の構造が日本の建物にも馴染みやすく、バランスがよいのがメリットです。空間が四角形なのでスペースをムダなく使うことができるのもよい点でしょう。グリーンを楽しんだり、お茶の時間を過ごしたりと、イギリス伝統の住空間を気軽に楽しむことができます。

リーントゥモデル

「リーントゥモデル」という様式もあります。これは、コンサバトリーのなかでも比較的シンプルで住宅に取り入れやすいスタイルです。イギリスで最初にコンサバトリーが造られていたときの木材とガラスで造られた温室スタイルが原点になっています。片流れの屋根がついているのが一般的で、サンルームに最も近い建物といえるかもしれません。太陽の光をたくさん取り込むことができるのが特徴です。デザインとしては非常にシンプルで、日本のどのようなスタイルの住宅にもマッチするのがメリットです。後から住まいに追加して造る場合でも、このタイプであれば従来の外観を大きく変えることなく造ることができるでしょう。

リーントゥモデル

コンサバトリーの価格相場は?

コンサバトリーを造る場合は、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。価格相場は、コンサバトリーのタイプや大きさの違い、オプションのつけ方などによって、価格が大きく変わってきます。コンサバトリーの建材は輸入できるようになっており、150~300万円程度のコンサバトリーが多く利用されています。一部屋増築するような感覚で、比較的安価に設置できるようになっているといえます。

コンサバトリーの現代的な利用例!自由度が高いスペース

ここでは、これからコンサバトリーを造ってみたいと思っている人に、コンサバトリーの利用例について紹介していきます。実際に自宅にコンサバトリーを造った人たちは、日々の生活の中で、どのようにして素敵な空間を楽しんでいるのでしょうか。

温室やダイニング

まず、イギリスの伝統的な使い方にならって、温室として利用する人が多くいます。ガーデニングが好きな人が、寒い日本の冬に弱い植物の越冬用に使ったり、日当りのよい場所で育てなければならない植物を育てるスペースとして使うことが可能です。また、コンサバトリーは朝食を摂るダイニングとして利用することもできます。とても明るくて開放感がある部屋なので、お客様をおもてなしする部屋にしてもよいかもしれません。ガーデニングやお茶を楽しむスペースとして利用するなど、自由に楽しむことができます。日当りがよいですが、コンサバトリーは本来洗濯物を干すスペースではありません。せっかくの素敵な空間ですから、洗濯物干しの場所としては使わないことをおすすめします。

温室やダイニング

趣味の部屋

コンサバトリーは、趣味の部屋としても利用できます。たとえば、家の離れとして設置すれば、独立した趣味の部屋として利用することが可能です。好きなインテリアを置いたり、絵を描く部屋にしたり、ステンドグラスを作る部屋にしたりと、好きなことに没頭できる空間として活用できます。

コンサバトリーを半屋外にすれば、趣味のガーデニングやバーベキューに利用することも可能です。友人をたくさん招いて、ガーデンパーティというのもおしゃれです。非日常的な空間性をゲストに楽しんでもらうことができるでしょう。

趣味の部屋

リビングの延長

コンサバトリーの部分を、リビングの延長として利用することも可能です。たとえば、ベランダをコンサバトリースペースにするような例が挙げられます。リビングと一体化するように造れば、リビング空間の延長のような広々とした空間性を楽しめるでしょう。日差しがたっぷり降り注ぐコンサバトリーで家族だんらんの場にしたり、来客時にはリビングの一部として活用したりできます。グリーンを置いて育てたり、テーブルと椅子を置いてリラックススペースにしたりと、思い思いのスタイルで楽しめます。

おしゃれなコンサバトリーで自由な暮らしを満喫!

コンサバトリーは、イギリス発祥のとても素敵な空間です。様式もいろいろあって、好きなデザインを選んで楽しむことができます。あるときは大好きな植物を大切に育てる温室として、あるときは自分の趣味の部屋として、またあるときはゲストと一緒に過ごす素敵なティールームとしてなど、自由な発想で豊かな空間性を楽しむことができます。そこにあるだけでおしゃれな空間になるコンサバトリーは、使う人のニーズに合わせて自由な暮らしを満喫できる素敵な建物です。住まいにプラスしてみてはいかがでしょうか。

おしゃれなコンサバトリーで自由な暮らしを

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