もしもに備える住宅周りの雪対策!本格的な冬到来前に始めよう

2018.10.30 住まいづくり

秋の深まりを感じられるようになると、雪の降る地域では早めの雪対策を始めます。豪雪地帯では毎年の大雪に備えて、住民や自治体を含めて地域としての対策が行われていますが、雪に慣れていない都心部などでは、雪対策を全くしないまま冬を迎える地域も少なくありません。そこで、たとえ雪の少ない地域であったとしても、いざ雪が降った場合に思わぬ被害を受けないように、本格的な冬到来前にやっておくべき、住宅周りの雪対策を紹介していきます。

目次

  1. 油断大敵!雪対策の必要性
  2. 雪対策はいつ頃までに行なうべき?
  3. 場所別にしっかりと雪対策をしておこう
  4. 雪対策は周りに迷惑をかけないように
  5. お出かけ時の雪対策にも気を配ろう
  6. 事前にチェック!雪対策で揃えておくべきものリスト
  7. 雪対策で冬到来に備えよう

1.油断大敵!雪対策の必要性

雪は豪雪地帯に限らず、例年では雪が多く降らない地域であっても、集中的に降り積もることがあります。雪の積もり方は早いため、あまり雪対策をしていない地域では思わぬ被害を及ぼすことが考えられるでしょう。住居周辺で起こりやすい被害として考えられるのは、屋根からの落雪です。降り積もった雪が夜間に凍り、さらに雨交じりの雪などがその雪の塊に混ざってしまうと、その重量は最初の雪の重みの約1.5倍にもなってしまいます。このような重い雪の塊が屋根から落ちると、人へのケガや、カーポートの損壊など、さまざまな物損を引き起こすおそれがあります。また、地上にある雪も重みを増すと動かすことが難しくなるので、家の周りの通路や駐車場の出入り口など、建物への出入りに支障をきたすケースも少なくありません。雪対策のためのインフラが整っていない地域では、鉄道や車などの交通網に影響が出ることも考えられます。

2.雪対策はいつ頃までに行なうべき?

大雪の可能性のある地域は豪雪地帯に限りません。寒気の動きによっては都心部などでも大雪になることも考えられますし、局地的に降雪量が増えることは、どの地域でも起こりえます。こうした大雪の予測は極めて難しいため、天気予報を見てから本格的な雪対策を行うのでは手遅れになってしまうこともあります。
住居周りの雪対策は時間と労力がかかります。そのため、降雪量の多い北国では少なくとも11月に入る前に、そのほかの地域でも本格的な冬を迎える12月までには、あらかじめできる範囲での雪対策を行っておいたほうがいいでしょう。その際には、雪による被害の起こりやすい場所ごとに適切な対策を行う必要があります。

3.場所別にしっかりと雪対策をしておこう

それでは、いざ雪が降り積もってから急にあわてることのないように、住宅周りの場所、特に屋根、窓、カーポートなど、雪の被害が大きくなりやすい場所ごとに分けて、それぞれの雪対策の方法について紹介していきましょう。

3-1.屋根の雪対策

屋根に積もった雪は想像以上の重さです。そのため、屋根に積もった大量の雪は、雪下ろしをする必要があります。降雪量の多い地域では、住居の設計段階から屋根勾配の角度や向きを考慮した設計が不可欠です。雪の落ちる場所や雪の落ちやすさなどを十分考慮し、隣の家や公道などに被害が及ばないように設計しなければなりません。隣家との間隔も重要です。
雪の降らない地域では、中途半端に積もった屋根の雪が落下し、周囲に危険を及ぼす可能性があります。こうした地域では、屋根に雪止めの金具をつけたり、雪の落ちにくい板金に屋根を葺き替えたりといった工事が有効です。

3-2.窓の雪対策

雪の重みで窓ガラスが割れてしまうこともよくあるので、雪かき、雪下ろしはこのようなトラブルを予防するうえでも、重要な作業となります。そして、断熱対策と安全対策、両方の面で有効な手段が、2重窓を設置することです。外方の冷気を防ぎ、家の中の暖気を逃さないようにするだけでなく、外側の窓の破損による危険や冷気の侵入を防ぐうえでも極めて有効な手段です。2重窓にできない窓では、専用のパネルなどで窓の周りに雪囲いを作り、窓周辺に雪の重みがかからないようにすることも有効な雪対策です。

3-3.カーポートの雪対策

カーポートの雪対策も重要です。雪の重量に耐えられなくなって、カーポートが倒壊、破損してしまい、車にも甚大な被害が出るおそれがあります。豪雪地帯では雪対策用の梁のしっかりとしたカーポートが主流となっていますが、積雪地帯ではないところでは、積雪20cmほどの耐荷重のカーポートが多く使われています。
したがって、積雪量が20cmになる前に、こまめに雪かきをすることが有効な対策になります。雪かきの際には、カーポートの上に乗って雪おろしをしたり、ホースで水をかけて雪を取り除いたりするといった方法は避けましょう。ホームセンターなどで売っている、専用の雪かき用の棒などを使用する方法が安全で効果的です。雪の多い地域では、耐久性の高いカーポートを最初から設置しておくことも検討しましょう。サイドパネルのついた形状のカーポートであれば、横からの風や雪の吹込みを防ぐことも可能で、より車を守ることができます。

3-4.住宅周りの雪対策

豪雪時には、住宅の周りの道にも雪が積もっていきます。家からの出入りも不自由になるので、こうした雪も雪かきによって除去しなければなりません。ただし、雪かき後の雪を直接公道に捨てたり、下水道に流したり、川に捨てたりすることは法律で禁じられています。したがって、雪を置いておく場所はあらかじめ決めておいた方がよいでしょう。また、お湯をかけて雪を解かすことは避けたほうが賢明です。雪にかけたお湯は結局水分を雪に含ませることとなり、路面をアイスバーン化してしまう危険があります。雪を溶かしたい場合は専用の融雪剤などを使うようにしましょう。豪雪地域では融雪マット、融雪槽といった、専用の装置を設置するという方法も有効です。

4.雪対策は周りに迷惑をかけないように

住宅では、主に屋根、窓、カーポート、そして住宅の周りの道といった場所が、主な雪かきのポイントとなります。いずれの場所でも雪の塊の重量や体積は大きいものですから、くれぐれも周囲の家屋や施設を破損するなど近隣の迷惑にならないように注意しましょう。雪をおろす場所については近所の人と了解を取り合って特定の場所を決めておく必要があります。また、除雪機などの機械を使う場合には、雪の塊などが周囲の家に飛び散らないよう、細心の注意を持って作業をしましょう。

5.お出かけ時の雪対策にも気を配ろう

降雪時には不要な外出は避けたいところです。しかし、悪天候のなかでも、どうしても外出せざるを得ないことが多々あるでしょう。そこで、降雪時のお出かけで気をつけるべき基本的な雪対策のポイントについて紹介します。

5-1.車で出かける場合

積雪量の多い場合に車で外出するならば、スタッドレスタイヤやチェーンをつけることは必須です。ノーマルタイヤでの雪面走行は、ブレーキが利きにくくなるうえに、スリップ事故を引き起こす危険性が高まります。また、積雪時は車間距離を取って、ゆっくり速度を落として走ること、そして立ち往生してしまった場合に備えて、車内に食料、防寒具、雪をどけるスコップなどを常備しておくことも重要な雪対策です。

5-2.徒歩で出かける場合

徒歩で出かける場合にも注意すべきことはあります。まず、徒歩では雪面を滑って転倒することを第一に防ぐことを意識しましょう。具体的には、靴底に滑り止めのある靴を選ぶこと、そして、雪面上では歩幅を狭くし、走らないことを心がけます。路面は新雪の積もっている箇所を選んで歩くのが、滑らないように歩くためのコツです。また、上から落ちてくる雪への警戒も重要です。軒下のそば、用水路の近くなど、危険な場所に近寄らないようにして歩きましょう。

6.事前にチェック!雪対策で揃えておくべきものリスト

雪の降らない地域ほど、事前の雪対策が重要になります。普段から雪対策として備えておきたい代表的なアイテムとしては、除雪用のシャベル、スコップなどが挙げられます。形が四角形の「角スコ」と、先がとがった形の「剣スコ」の2種類があります。硬い雪や氷を割るのが「剣スコ」、除雪作業の主役となるのが「角スコ」です。重量の軽いプラスティック製やアルミ製が使い勝手もよく、雪かきにかかる労力を軽減してくれます。このほかに、氷結したガラスについた霜や氷を解かす「解氷スプレー」、停電時にも役立つ湯たんぽ、ホッカイロ、カセットコンロなども非常に役立つアイテムです。大規模なインフラ災害に備えて、水や食料、燃料などを常備しておくこともいいでしょう。

7.雪対策で冬到来に備えよう

このように、雪対策は大規模なものから日常的なちょっとしたものまで、多岐にわたります。こうした雪対策がどうしても遅れがちになるのは、雪があまり降らない地域です。年によっては雪国以外の地域で突然大雪になることもありますが、大雪の予想は直前までわからないことが多くあります。したがって、雪が降らない地域であっても油断せず、事前に積雪に対する備えをしておくことが重要です。最低限必要となる雪対策グッズや、スタッドレスタイヤやチェーンなど、いざ大雪が降ると必須となるアイテムなどは、できるだけ早めに準備しておきましょう。

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