2018.10.30

デザインにこだわった空間作りを!アクセントウォール活用術

住まいづくり
アクセントウォール

「アクセントウォール」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか。部屋の壁の一面に色を塗ったり、おしゃれな壁紙を貼ったり、あるいは壁の材質を変えたりすることで、手軽に部屋のインテリアを個性的な空間に変えることのできる人気のリフォームのひとつです。ここでは、そんなアクセントウォールについての実際の効果や活用事例などを紹介し、おしゃれな空間を演出するためのアクセントウォールを手軽に取り入れる方法や特徴について、説明していきます。

目次

  1. アクセントウォールとは
  2. 空間に変化を!アクセントウォールで得られる効果
  3. アクセントウォールの素材や色は?
  4. 場所別アクセントウォール活用例
  5. アクセントウォールを取り入れるためには?
  6. アクセントウォールでこだわりの空間を実現しよう

アクセントウォールとは

「アクセントウォール」とは、その言葉の通り、部屋の中の空間でアクセントとなるような壁のことをさします。壁は色や模様を変えるだけでもがらりと空間の雰囲気を変える効果があるため、部屋のレイアウトに個性を求めたい方を中心に非常に人気のリフォームです。工事自体は壁紙の張替えや壁の塗り替えといった、比較的簡単な工事が多いので、その手軽さも魅力のひとつとなっています。
一般的な部屋の壁色は白やベージュなどのベーシックな1色でまとめられていることが多いので、空間としてはまとまりがあっても、魅力に欠ける部屋になりがちです。そこで「アクセントウォール」を取り入れることで、部屋の中に目を引く「フォーカスポイント」を作ります。このフォーカスポイントとなったアクセントウォールを中心に、家具や小物、照明などを配置していくことで、おしゃれな空間を簡単につくりだすことができるようになります。

空間に変化を!アクセントウォールで得られる効果

アクセントウォールで得られる効果

アクセントウォールによって得られる最大の効果は、部屋の中の空間を一気におしゃれなものにできるという点です。白やベージュといった膨張色だけの空間は、広がりを感じられるものの、少し締まりのない雰囲気となってしまいがちです。そこに、アクセントウォールを加えるだけで、空間の中に適度な緊張感やメリハリを作ることができます。壁の存在感が増すと、その周りの家具などのアイテムが前に出るように引き立つので、アクセントウォールを中心により立体的な効果が得られることでしょう。
また、アクセントウォールは部屋の中の目線を集める「フォーカスポイント」としての効果もあるので、壁を中心に家具や照明などのレイアウトをおしゃれに、かつ手軽に構成しやすいのも特徴です。

アクセントウォールの素材や色は?

アクセントウォールの素材や色

アクセントウォールを作る場合にはどのような素材や色を選ぶのがよいのでしょうか。素材や色選びは部屋の雰囲気を決めるものとなるので、その特性や色の与える印象を知っておく必要があります。ここでは、代表的な素材や人気のある色についての効果や特徴を紹介していきます。

アクセントウォールの素材について

アクセントウォールで人気の素材として代表的なものはレンガ、木材、石、タイルなどです。レンガや石、タイルは空間をヨーロッパ風に変えることができ、モダンな家具や照明と非常に相性がいい点が特徴となります。空間にアクセントを加えつつ、開放的な雰囲気を失わないことも人気の要因です。木材によるアクセントウォールは、部屋の中に温かみのある空間を演出し、リラックスした雰囲気をもたらす効果があります。
素材の中には吸音性や吸湿性を併せ持つものもあるので、そのような素材を採用すれば、デザイン性だけでなく、機能性という面でもアクセントウォールは効果を上げます。ただし、素材の材質によって予算や工事内容はバラバラなので、自分の好みや予算に合わせて素材を選ぶことが重要です。

アクセントウォールの色について

素材を変えるだけでなく、今ある壁のカラーを変えるだけでも十分な効果が得られるのがアクセントウォールの特徴です。
それぞれの色によって部屋に与えるイメージはかなり違ってきます。部屋に求める雰囲気によって、好みの色を選ぶといいでしょう。その際には、部屋の大部分を占めるベースカラー(白やベージュなど)、アクセントウォールの色で部屋の雰囲気を決めるサブカラー、そしてワンポイントに使う部分のアクセントカラーの、おもに3つの色の取り合わせとバランスを考えて、色を選んでいくのがポイントです。家具や照明などとの相性も考えて、トータルでの部屋の印象を考えて色を決めることが大切です。

場所別アクセントウォール活用例

アクセントウォール活用例

それでは次に、住まいのいろいろな場所でのアクセントウォール活用事例とその特徴を紹介していきます。場所によって注意すべきポイントがありますが、いずれも工夫次第でそれぞれの場所の雰囲気をがらりとおしゃれに変えることができるものばかりです。

キッチン

キッチンの多くはリビングダイニングと一体になっているので、キッチンのアクセントウォールはキッチン周りだけでなく、リビング全体の雰囲気を変えることができます。キッチンは家の奥であまり日の光の入らないところに配されているということが多くみられます。したがって、さわやかなパステル調、温かみのある暖色系の色やイエロー系統の色などを選ぶと、空間が重くなり過ぎず、明るい印象の空間に様変わりさせることができます。多少派手と感じるぐらいの模様や絵柄を選んでも、上手くコーディネートすれば非常にかわいらしい印象になります。部屋のレイアウトや光の入り具合などを考えて、その場所に映えるカラーや素材を選ぶことがポイントです。

リビング

リビングは空間が広く、最も自分好みのアレンジがしやすい空間と言えるでしょう。ゴージャス感のあるモザイク調のデザイン、レンガ調の壁紙を配してのブルックリンスタイル、コンクリートブロック調の壁紙での武骨で機能美のあるデザインなども人気です。また、グリーンを基調とした癒しとくつろぎの空間、消臭、吸音効果のある素材を利用してナチュラルな雰囲気の空間など、家族の好みと用途に合わせた空間に簡単にリフォームすることができます。

寝室

寝室はリラックスした雰囲気の空間が求められる場所です、したがって、寝室のアクセントウォールは落ち着いた印象を与える色や素材が好まれます。代表的なものは鎮静作用のあるブルーを基調としたもの、シックで落ち着いた雰囲気を演出するグレーを基調としたものです。また、あたたかみのある木材を使ったものや、清潔感のあるホワイトをアクセントに使ったものなども人気です。

トイレ

トイレは狭く、人によってはくつろぎの空間でもあることも多いので、アクセントウォールを取り入れるにはうってつけの空間です。清潔感を持たせるために白を基調とした色やタイルなどを使ったアクセントウォールが人気となっています。タイルのなかには消臭効果を持つ素材もあるので、そのような素材はトイレでは非常に効果的な素材と言えるでしょう。デザイン性を求めたい場合にはグレーやモノトーン調のデザインの壁紙などもおすすめです。シックで落ち着いた空間となり、トイレをおしゃれな場所へと様変わりさせます。

アクセントウォールを取り入れるためには?

アクセントウォールを取り入れるためには

では、実際にアクセントウォールを住まいに取り入れるための施工方法や費用について解説していきます。アクセントウォールは数あるリフォーム工事の中でもリーズナブルに実施できるものになりますが、施工に関しては用途や規模に応じて最適な方法を選ぶことが重要です。

工事について

アクセントウォールを取り入れるには、プロに頼む方法とDIYによる方法の2つが考えられます。比較的規模が小さく、かつビニールクロスや紙クロスなどの扱いやすい壁紙の張替えで済むようなら、DIYで行うこともできます。ただし、タイルやレンガなどの素材を使ったアクセントウォールにする場合や、大きな面のクロスの張替えやクロスの張替えに自信がない場合には、プロに頼んだ方が無難です。DIYよりコストはかかりますが、出来栄えのよさや時間的なコストを減らすことにつながります。また、賃貸物件やDIYでの張替えに自信のない場合には剥がせる壁紙を利用してアクセントウォールを楽しむという方法もあります。

費用について

アクセントウォールにかかる費用を具体的に見ておきましょう。一般的なクロスは日本製のほうが海外製より安いことが多く、6畳ほどの大きさで、日本製に比べ海外製はおよそ5倍~10倍ほどとなります。クロスの張替えは、使用するクロスやクロスを張る場所(壁)の状況によっても異なりますが、6畳程度の広さの部屋でおよそ5万円~10万円程度のため、クロスの張替えによるアクセントウォールは、比較的低コストで実施することができます。
タイルとなると、6畳程度の部屋の1面当たりおよそ20万円程度になります。塗料の塗り替えやコストの張替えよりも、左官工事が必要な木材、石材、タイル材などのほうが、コストが高くなることに注意しましょう。

アクセントウォールでこだわりの空間を実現しよう

アクセントウォールでこだわりの空間を

このように、アクセントウォールは数あるリフォームのなかでも、比較的低コストでありながら、お部屋の雰囲気をがらりと変えることのできる、有効な空間づくりの方法です。壁の色や素材を変えることで、単に部屋の雰囲気を変えるだけでなく、アクセントウォールを中心としたレイアウトを作りやすくなるという効果も期待できます。消臭効果や除湿効果のあるタイルなどを使ったアクセントウォールなら、デザイン性だけでなく機能面での効果も見込めるでしょう。お部屋の空間にメリハリと自分らしい雰囲気を作り上げていくうえで、アクセントウォールは非常に効果的です。

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