カーテンかブラインドか?窓まわりを変えるならどっちがおすすめ?

2018.10.30 住まいづくり

窓まわりの雰囲気を変えるアイテムには、大別して「カーテン」「ブラインド」「ロールスクリーン」がありますが、いずれもさまざまな種類やデザインがあり選ぶのも大変です。どれを選ぶかで部屋のイメージだけでなく使い勝手も変わってくるので、慎重に判断したいものです。長く快適に使うためには、部屋の用途やライフスタイルに合ったものを選ぶことが重要です。そのためにも、それぞれのメリット・デメリットを知り、正しい知識を持って選ぶ必要があります。そこで今回は、これら3つの特徴や、メリット・デメリットについてくわしく紹介します。部屋の模様替えや引っ越しの際に、ぜひ参考にしてください。

目次

  1. カーテンの特徴
  2. ブラインドの特徴
  3. ロールスクリーンの特徴
  4. カーテン選びのポイント
  5. ブラインド選びのポイント
  6. ブラインドをカーテンレールに取り付ける方法
  7. ロールスクリーン選びのポイント
  8. ブラインドかカーテンか?目的や部屋の雰囲気に合わせて選ぼう

1.カーテンの特徴

まずはじめに、カーテンのメリットとデメリットについて紹介します。3つのうちで、最もなじみ深く、多くの家庭やオフィスで使用されています。とはいえ、身近でありすぎるために意外とその特徴に気付いていない方も多いかもしれません。

1-1.カーテンのメリット

カーテンの大きなメリットは、その優れた「耐久性」です。一般的に10年は使用可能とされているので、コストパフォーマンスに優れています。また、特殊な織り方やコーティングされたもので「UVカット」や「断熱」などの機能が備わっているタイプもあります。「遮音性」や「遮光性」については、価格によって機能が等級分けされてわかりやすく、選ぶ際の目安になります。
メンテナンスも簡単で、フックを外せば家庭の洗濯機で比較的簡単に洗えます。ダニやハウスダストなどによるアレルギーがある方にとっては、いつも清潔に保てる点は大きなメリットです。カラーバリエーションやデザインも豊富で、各部屋のイメージやインテリアに合わせて選べることも大きなメリットでしょう。

1-2.カーテンのデメリット

カーテンのデメリットは、窓や部屋全体を狭く感じさせてしまうことでしょう。カーテンを開いた時に、カーテンが窓の両側にまとまることから、カーテンを開いている時には、窓が狭く見えることがあります。カーテンのヒダは一般的には15cmほど前に飛び出すことから、圧迫感や部屋が重苦しく感じられることもあるかもしれません。また、一般的には布製のためキッチンやバスルーム・洗面所など水まわりの窓には不向きです。湿気や水はねで生地が傷んだりカビが生えてしまいがちです。
また、視線や光を完全に遮ることができる一方、風の通りが悪くなるという面もあります。つまり、完全にカーテンを閉めると、プライバシーを保てる代わりに、通気性をあきらめなければなりません。シンプルなインテリアやスタイリッシュさを求める方には、ブラインドやロールスクリーンと比べてデザイン性が劣ることも念頭に置くべきでしょう。

2.ブラインドの特徴

続いて、オフィスや病院・カフェなどで多く使われているブラインドについて見ていきましょう。モダンなインテリアにはブラインドが使われている例を多く見かけますが、自宅には取り入れたことがないという方も多いのではないでしょうか。

2-1.ブラインドのメリット

ブラインドのメリットは、窓にフィットするすっきりした形状と、そのスタイリッシュさにあるでしょう。シンプルなインテリアを好む方や、室内をすっきり見せたい方にぴったりです。洋室だけでなく、和室にもに合わせやすく、家具やファブリックの色も邪魔にならず、意外にもどのようなインテリアのテイストにもなじみます。
カーテンとの大きな違いは、羽根を動かすことで、光の入り方を細かく調節する「調光」ができることです。気温や季節にあわせて使い分けることができ、光や外からの視線を遮りながら、風を通すことができるため、カーテンと比べ「通気性」に優れます。これらの操作は、紐やチェーンの上げ下げで簡単にできます。ブラインドには木製やファブリック製などもありますが、一般的にはアルミ素材が使われていることが多く、アルミはサビに強いため、キッチンや洗面所・バスルームといった水回りの窓にも向いています。

2-2.ブラインドのデメリット

ブラインドは、風通しがよい一方、「遮音性」や「遮光性」が低くなることがデメリットです。その構造上、羽根のスキマを完全に埋めることはできませんので、ブラインドをきれいに閉めても、そこから光や音がもれやすくなります。音や光を完全にシャットアウトしたい場合には、ブラインドはおすすめできません。また、一般的には、カーテンのように柔軟さがないため、風が吹くと羽根同士がぶつかったり、窓枠に当たる音が気になることもあるでしょう。また、掃除の手間もデメリットといえるでしょう。羽根の埃は、専用のブラシで一枚一枚丁払い落とす必要があり、手軽さを求める方には不向きかもしれません。

3.ロールスクリーンの特徴

ロールスクリーンは、コードを使ってロール状の布を上下させるタイプのアイテムです。家庭で使っている方は少ないかもしれませんが、ブラインドやカーテンに比べ、コンパクトに設置できます。では、メリットとデメリットについて見ていきましょう。

3-1.ロールスクリーンのメリット

ロールスクリーンは、一般的な窓の場合、すべての布を巻き取ると約10cm程度におさまるので重圧感がありません。目立ちにくくコンパクトに収納できることが最大のメリットです。コンパクトにおさまるため、幅の小さな窓に最適で、部屋の仕切りや収納の目隠しなどに使われることも多くあります。一枚絵のようにイラストがプリントされたものも販売されており、個性的なデザインを求める方や、気軽に部屋全体の印象を変えたいときに選ぶとよいでしょう。また、ロールスクリーンは上下に動くため、日光を下側から取り入れることも可能です。直射日光や西日が強いときも、少しだけ巻き上げることで適度な光を室内に呼び込むことができます。

3-2.ロールスクリーンのデメリット

ロールスクリーンはカーテンに比べ、スクリーンの上下や横から光が漏れるため「遮光性」に劣ります。遮光等級の高いスクリーンを選んでも、巻き取れる布の厚さに限界があるため、完全に光を遮るほど布地に厚みをとることができません。夜の明かりの元ではシルエットが浮かび上がることもあるため、脱衣所などしっかりと遮光をしたい場所での使用は避けた方が無難です。
布地が薄いため、「遮音性」もカーテンほどは期待できません。構造上、両端にどうしても隙間ができてしまうため、冷気や熱気を逃がしてしまい、「断熱」効果もカーテンに比べ劣ります。また、ロールスクリーンは風にあおられると下部のウェイトバーが、窓枠にぶつかる音がすることがあります。これを耳障りに感じる方もいるでしょう。

4.カーテン選びのポイント

カーテン選びに失敗しないためには、いくつかのポイントがあります。部屋のイメージにあうカーテンを選んで、理想の部屋にできるかは、生活のさまざまなシチュエーションを考えて選ぶということが重要です。カーテン選びで知っておくべきコツを紹介します。

4-1.部屋全体の雰囲気を考えて選ぼう

カーテンを選ぶ際は、部屋全体をどのような雰囲気にしたいのかを考えて選びましょう。たとえば、リビングなど家族が過ごす部屋では、ラグやじゅうたん・ファブリックの色に合わせるのが基本です。しかし、地味になりすぎて気に入らない場合は、地色はじゅうたんなどのファブリックと同色にして、柄やポイントで明るい色が入ったものを選ぶと調和がとれつつ、単調な印象にはなりません。
客室は、「ベージュ系」「ブラウン系」「グリーン系」といった、心が落ち着く色味がおすすめです。赤やオレンジといった原色は圧迫感があるので、好きな色であっても使わない方がよいでしょう。和室では、畳のグリーンや木のブラウンなど「アースカラー」を選ぶのが基本です。アクセントに朱色を少し使うのもよいですが、淡い色を基本として派手な色柄は避けるのがよいでしょう。
ワンルームマンションなどでは濃い色は狭さが強調されてしまうので、白や透明度のある淡い色がおすすめです。デザインを派手なものにすると、そこだけが浮いてしまい落ち着かない部屋になってしまいます。生活空間が1部屋に集約されているので、より慎重に検討する必要があるでしょう。

4-2.断熱性や遮光性などの機能にも注目しよう

カーテンの機能は、「視線を遮る」「光を遮る」の2つが基本ですが、これにプラスして「UVカット」「遮熱」「撥水」といった機能を兼ね備えたものもあります。カラーや模様だけでなく、これらの機能にも注目して検討しましょう。たとえば、南向きや西日が射し込む窓は「UVカット」や「遮熱機能」のあるものを、冬場に結露の多いところには「撥水」タイプをと、それぞれの部屋の特徴をつかんで選ぶと失敗しません。道路に面した部屋は、「遮光性」「遮音性」の高いものを使用すると、プライバシーや防音効果も期待できるでしょう。普段の生活や部屋の特徴を把握して、その部屋にあったカーテンを選ぶが重要です。

4-3.小さなサンプルだけで選ばないようにしよう

カーテンの生地は、面積が広くなると色が薄く見える傾向があります。これは面積対比と呼ばれる現象で、近くで見る場合と遠くで見る場合の色味が異なって見える原因です。そのため、小さなカットサンプルを見ただけでカーテンを選んでしまうと、はじめの印象と異なり「イメージと違う!」と残念な結果になるかもしれません。カーテンを選ぶ際にはカットサンプルだけでなく、なるべく実物を手に取ってみることをおすすめします。カーテンの模様についても、小さすぎるものは離れて見ると無地のカーテンに見えてしまうため、注意が必要です。同じように、複雑な模様は、遠くから見ると色が交じりあって全く別物のカーテンに見えることがあります。

5.ブラインド選びのポイント

ブラインドの選び方はカーテンとはまったく違うため戸惑う方も多いかもしれません。しかし、コツを押さえておけば失敗せずに、用途やインテリアにマッチしたブラインドが選べます。ポイントをチェックしてみましょう。

5-1.素材を決めよう

まずは、素材を決めましょう。一般的にブラインドには「アルミ」と「ウッド」の2種類があります。アルミは低価格で汚れに強く、ウッドはデザイン性が高いため部屋を演出するのに向いています。どちらを選ぶかは、部屋の雰囲気や目的に応じて変わります。リビングや客室など、ゆったりした空間を演出したい場合は、暖かみのある「木製ブラインド」、キッチンや子ども部屋などはカラーバリエーションが豊富な「アルミブラインド」がおすすめです。

5-2.縦型か横型かを決めよう

ブラインドはベネシャンブラインド(横型)が一般的ですが、バーチカル(縦型)ブラインドもあり、「遮光性」や「風通り」が違うため、その点を踏まえて選ぶ必要があります。目安として、朝日や西日が気になる窓は、光を調節しやすい横型を、天井から吊るすスペースのある大きな窓や、部屋を広く見せたいときは縦型がおすすめです。横型はカラーバリエーションが豊富で狭い窓にも使えますが、縦型は色やサイズ展開が少なく、シャープなインテリアや大きな窓に使われることが多いです。

5-3.スラット幅を決めよう

同じ色やデザインのブラインドであっても、スラット(羽)の幅の違いで印象や使い勝手が変わります。25mm幅は一番多く使われているタイプです。スラットを全開にすると、角度によっては室内が見えてしまうので注意が必要です。15mm幅は25mmよりも繊細な印象を与えます。スラットの枚数が多いので目隠し効果は高いですが、掃除に手間がかかるので面倒に感じる方もいるかもしれません。50mm幅は重量感や高級感を与えられるため木製ブラインドにおすすめです。

6.ブラインドをカーテンレールに取り付ける方法

ブラインドの取り付けは手間がかかると思っていませんか。実はアルミ製のブラインドであれば、カーテンレールに簡単に取りつけることができます。ただし、天然木を使ったウッドブラインドはカーテンに比べ重いため、一般的なカーテンレールには取り付けできない場合が多いです。
取り付けの手順は、カーテンレールの側面キャップを外し、すべてのライナーを取り外します。カーテンレールの金具とブラケットでレールを挟むように通して、ネジで固定します。側面キャップを戻し、ブラインド本体をブラケットに引っ掛け固定すれば完成です。

7.ロールスクリーン選びのポイント

ロールスクリーン選びの注意点は、「透け具合」と「操作方法」の2点です。狭い窓にも取りつけられて便利ですが、使い勝手の悪いものを選んでしまうと、毎日の窓の開け閉めがストレスになるので慎重に検討しましょう。

7-1.透け具合に注意しよう

ロールスクリーンのデメリットでも述べましたが、使われている布地が薄いため脱衣所の窓などでプライバシーを守りたい窓への取り付けには向きません。「遮光性」の等級が高いものでもシルエットは映ってしまうことが多いので、使う場所は限定されることを頭に入れておきましょう。購入する際は、太陽や照明に透かすなどして事前に透け具合を確認し、外から覗かれにくい位置の窓に使うなど工夫してください。

7-2.操作方法をチェックしよう

ロールスクリーンの操作方法には「プルコード式」「チェーン式」「ワンタッチ式」の3つがあり、用途に合わせて使い勝手のよいものを選びます。「プルコード式」はウェイトバーの中央に紐が垂れ、数cm下に引くと自動的に巻き上がります。「チェーン式」は、本体にぶら下がったチェーンを引いて上げ下げする方式。チェーンは左右のどちらでもつけられるので、ロールスクリーンの前に家具がある部屋には便いやすいでしょう。「ワンタッチ式」は、チェーン式とプルコート式を合体させて両方のメリットを取り入れたタイプで、スプリングの力で自動的に上げ下げできるため、大型のロールスクリーンに最適です。

8.ブラインドかカーテンか?目的や部屋の雰囲気に合わせて選ぼう

窓まわりのアイテムは、「カーテン」「ブラインド」「ロールスクリーン」のどれを使うかで、部屋の印象が大きく変わることが分かったのではないでしょうか。また、カーテンなどの窓まわりのアイテムは、生活の中での快適さに影響を与えることもあり、安易に選ぶと後悔することになります。それぞれにメリットとデメリットがあり、すべてにおいて完璧なものはありません。紹介した特徴やメリット・デメリットを参考に、ライフスタイルや設置する部屋の方角や用途を考えて選んでください。

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