あこがれの屋根裏部屋を作る!計画のポイントと費用の目安

2018.10.26 住まいづくり

天井と屋根の隙間スペースを活用して使用される特別な空間が屋根裏部屋です。ほかの部屋とは異なった存在である屋根裏部屋の素敵なベッドルームや大人の隠れ家に、憧れる人も多いのではないでしょうか。実際に屋根裏部屋を作りたいと考えるなら、作る際に守らなければいけないルールや注意すべき点について事前に知っておくことが必要です。また、屋根裏部屋の魅力や活用例、屋根裏部屋作りに成功するための計画のポイントや費用の目安なども紹介します。

目次

  1. 屋根裏部屋の魅力
  2. 屋根裏部屋の活用例
  3. 屋根裏部屋を計画する際のポイント
  4. 屋根裏部屋を作る際の注意点
  5. 綿密な計画で屋根裏部屋作りを成功させよう!

1.屋根裏部屋の魅力

屋根裏部屋はリビングなど日常的に使用している空間から切り離された場所となっています。このため、家の中に秘密基地や隠れ家的なプライベート空間を作ることが可能です。子供のころ、大人たちには内緒で秘密の場所を作り、遊んだ思い出があるという人も少なくないでしょう。また、大人になってからでも、時には一緒に住む家族とは離れて趣味の時間を楽しみたいと考えることもあるかもしれません。そのような人たちにとって、屋根裏部屋の存在は大きな魅力となることでしょう。 また、活用方法次第で幅広い楽しみ方ができる立派な空間でありながら、屋根裏部屋を作ることは、通常の部屋を1つ増やす方法と比べて費用は少なくて済む場合が多いのです。規定の条件のもとに作られたものであれば、登記簿上や固定資産税上の床面積を増やすことなくスペースを広げることができるという点も屋根裏部屋の魅力の1つです。

2.屋根裏部屋の活用例

屋根裏部屋の使い方として、まず挙げることができるのが収納スペースやウォークインクローゼットとして利用する方法です。部屋に荷物を置くスペースを十分に確保できなかった場合に重宝します。また、家族の人数に対して部屋数に余裕がない場合には寝室や子供の遊び部屋として利用することも可能です。高さに制限がある空間となっていますが、身長の低い子供の利用や横になる場所としての使用だけなら十分に役割を果たすことができます。 ほかにも、書斎や勉強部屋としても最適です。生活から離れた空間であるため生活音などに邪魔されることも少なく、読書や勉強などに集中することができます。さらに、絵画など趣味のアトリエとして利用する方法もあります。趣味のためだけに1部屋を使用することはためらってしまう場合でも、もともとデッドスペースとなっていた場所なら気兼ねなく使うことができることでしょう。

3.屋根裏部屋を計画する際のポイント

屋根裏部屋の空間を最大限に活かしたいのであれば、計画的に作ることが大切です。せっかく屋根裏部屋を作っても、実際に使いづらいということでは十分に活かしきることができません。そこで、計画する際に押さえておきたい5つのポイントを紹介します。

3-1.法律を確認する

屋根裏部屋として認める条件は建築関連法令で決められているため、事前に法律を確認することはとても大切です。法律で定められている主な制約として、まず、天井高が1.4mを超えると「階」として判断されるということが挙げられます。「階」として扱われると固定資産税や保険料も上がってしまうため注意が必要です。 また、屋根裏部屋の広さは下の階の床面積の2分の1以内でなければいけないという決まりもあります。2階建ての家なら2階部の床面積の2分の1、3階建ての家なら3階部の床面積の2分の1以内の広さを持った空間しか作ることはできません。 さらに、屋根裏への昇降は折り畳み式か取り外し可能なはしごとすることも法律で定められています。行き来がしやすいようにと固定の階段を作ってしまうと屋根裏部屋として認められなくなるので気を付けましょう。

3-2.使用する目的を明確にする

使用する目的は人によってさまざまですが、ベッドルームとして使うのと収納スペースとして使うのとでは屋根裏部屋の作り方が違ってきます。そのため、計画を立てる際にはどんな目的で屋根裏部屋を使うかを事前に明確にしておくことが大切です。 目的によって違ってくる点には、たとえば、断熱材の使用量や断熱方法があります。夏場や日中の利用が多くなりそうだったり、熱や暑さに弱いものを収納したりする予定があったりする場合は、十分な断熱対策をしておかなければいけません。また、屋根裏部屋で長時間を過ごす予定がある場合などには空調を考慮し、エアコンや換気扇の取り付けの有無も検討しておくようにしましょう。さらに、床材や壁材の種類も用途に合わせて選んでおくと快適に使用することができます。

3-3.採光を考える

屋根裏部屋に窓を設けるのは簡単な工事ではありません。そのため、屋根裏部屋を計画する際は、計画の段階からしっかりと採光について検討しておくことが必須です。ベッドルームとして利用する予定で窓の設置を検討しているなら、窓を取り付ける工事が必要です。また、天窓を設ける場合は直射日光が入るリスクも考慮しなければいけません。そのままだと日差しが強すぎて室内が暑くなってしまったり、光が強くまぶしく感じてしまったりして過ごしにくくなってしまいます。 このようなことにならないためにもブラインドなどでの調光は欠かせないポイントです。さらに、天窓は雨が直接当たるため、ゲリラ豪雨などでも水が入ってこないような気密性の高いものにすることも必要です。

3-4.換気と断熱を考える

屋根裏部屋は熱がこもりやすいため使用目的に合わせて断熱と換気について検討しておくことは欠かせません。夏の暑い日差しがあたると太陽熱の影響を受けて室温が上昇しやすくなるため、屋根断熱して太陽熱がこまらないようにしておくことが重要となります。また、中の空気を入れ替えられるように窓を付けると換気ができるだけでなく、外の風を通すことで室内の熱気を下げることも可能です。 さらに、窓を設置するならガラスの選択にも慎重さが必要です。単層ガラスではなく、光や熱の遮断効果が高まる複層ガラスを選択したほうが効果的です。加えて、しっかりと湿気を防ぐためには自然の風に頼らず、換気機器を利用するのも良いでしょう。屋根裏部屋に自然換気システム、または換気扇を設置することで湿気の防止にもなります。

3-5.はしごの位置と収納方法を考える

屋根裏部屋への昇降は、はしごで行うようになるので、その設置場所や収納スペースについても計画段階で検討しておかなければいけません。 はしごを設置する場所について、屋根裏部屋の階下の部屋の使い方に影響しないか、事前に確認しておくようにしましょう。はしごへのアクセスが不便で使い勝手の悪い位置とならないかもチェックしておくことが大切です。 さらに、はしごは使用していないときに収納しておくことができます。ただし、その収納場所が屋根裏部屋の使い方に影響しないかを考えておくことが必要です。 また、リビングなどの部屋においておくと邪魔になるようなかさばるものを、屋根裏部屋に置いておきたいと思うこともあるでしょう。大きい物や重いものを持って昇降できるかという点も計画の段階で考えておきたいポイントです。

4.屋根裏部屋を作る際の注意点

屋根裏部屋を作る際には気を付けなければいけないいくつかのポイントがあります。ここでは特に押さえておきたい3つの注意点を紹介します。事前にチェックして、しっかりと対策を取っておくようにしましょう。

4-1.設置できるか

屋根裏収納や屋根裏部屋は天井と屋根の間の空間を利用して作るため、条件によっては設置できない可能性もあります。法律による規定への注意点として、天井高が1.4mを超えるような天井高がある場合には屋根裏部屋ではなく3階(新たな上階)になってしまうということを先に紹介しました。しかし、反対に天井と屋根の高さが低すぎる場合にも、屋根裏収納や屋根裏部屋を設置することは難しくなるため確認が必要です。さらに、屋根の形状やはしごを置くスペースが取れないなど、構造上の問題がある場合も設置が難しくなります。また、そもそも、はしごではなく固定の階段を付けたいと考えている場合には自治体によって禁止されていることもあるため注意が必要です。

4-2.サウナ状態にならないか

屋根裏は暑さと湿気がこもりやすく、特に夏場はそのままではサウナ状態になってしまいます。実際に使おうと思ったら、暑すぎて使用できなかったといった状況にならないためにも、暑さ対策を念入りに行っておくことは大切です。収納だけが目的だからと暑さや湿気への対策を取らないと、思いのほか室温が上昇し収納物が熱により劣化してしまったり、湿気でカビが生えてしまったりする可能性もあります。サウナのような環境となることを防ぐためには、設置の段階で屋根断熱などの断熱工事をしておくと安心です。また、窓にブラインドを設けるなど調光へ気を配っておくことも有効となります。さらに、エアコンや換気扇の設置もしっかりと行っておくとよいでしょう。

4-3.安全に収納できるか

屋根裏は、はしごで上り下りする関係上、大きいもの・重いものの出し入れが大変となるため、3つの対策をとっておくようにしましょう。 まず、基本として、大きなものでも運べるように開口部を大きくとっておくことは必須です。また、重いものの運搬時に体のバランスを安定させるためにも、開口部分に手すりを付けておくことも安全対策となります。さらに、滑車を使って荷物の出し入れができる荷揚げ具を取り付けることも1つの方法です。事前に万全な対策をとっておくことは、荷物の運搬を楽にすることだけが目的ではありません。大きな荷物を落としてしまったり、重い荷物でバランスを崩してはしごから転落してしまったりといったリスク回避のためにも重要となります。

5.綿密な計画で屋根裏部屋作りを成功させよう!

屋根裏部屋作りを成功させるためには、この記事で紹介した法律の規定や設置する時の注意点、費用や工事期間などのポイントをしっかりと押さえておくことが大切です。さらに、工事してもらうリフォーム会社選びも重要となります。得意とする工事や、かかる費用なども依頼するリフォーム会社によって異なります。 後悔のないリフォームをするためにも複数の業者に現地調査をしてもらい、見積もりや工事内容を比較検討することが大事です。信頼できる会社を上手に選んで、憧れの屋根裏部屋を手に入れられるようにしましょう。

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