2018.10.30

世界の衛生課題って?子どもたちへトイレに関する特別講習を開講

ニュース

LIXIL・ユニセフの合同記者発表会と特別講習の開催

2018年7月26日に、LIXILはユニセフと世界の衛生課題解決に向けた新しいパートナーシップ「Make a Splash!みんなにトイレを」を締結しました。

当日は昭和女子大学昭和小学校にて合同記者発表会を開催。LIXIL社長兼CEO瀬戸欣哉のほか、ユニセフの事務局次長であるシャネル・ホール氏が登壇し、子どもたちの衛生環境を改善するための新パートナーシップへの意気込みを語りました。
発表後、LIXILは小学生へむけて「世界の衛生環境は今」をテーマに特別講習を開催しました。LIXILが開発途上国向けに開発した簡易式トイレシステム「SATO」のデザインを担当している石山大吾が、1日先生として登場しました。

特別講習では、安全で清潔なトイレのない地域の生活を、クイズなどを交えて取り上げました。世界では安全で清潔なトイレを日常的に使用できない人が23億人おり、そのうちおよそ9億人の人びとは、道ばたや草むらなど屋外で排泄しなければならない環境にあります。

日本では水の流れるきれいなトイレを普通に使っていますが、世界では安全で清潔なトイレがなく、また衛生教育が不十分な地域があること、またそれが原因で幼い子どもたちの健康や、人びとの尊厳が奪われている現状があることを学ぶ場となりました。

「シースルートイレ」で屋外排泄を体験!

教室での講習を終えた子どもたちは外に場所を移し、マジックミラーの壁で四方を囲まれている「シースルートイレ」を体験しました。これは屋外排泄を疑似体験してもらうためのトイレです。箱の中にはトイレが1台置いてあり、外からは見えないが、内側から外を見渡すことができる仕組みになっています。

子どもたちは初めて見る不思議なトイレに興味津々でしたが、トイレから出てくると、おどろきと戸惑いの表情を見せていました。
「外でトイレをするってこういうことなんだ」
「誰が見ているかわからないから、こんなトイレはいやだ」
「安心できないから、自分だったら使えないな・・・」
屋外排泄の環境は、学ぶだけではなかなか想像しづらいもの。「シースルートイレ」で疑似体験した子どもたちは、率直な気持ちを口にしていました。

貴重な夏休みを使って、特別講習に参加してくれた子どもたち。いつでもどこでも安全で清潔なトイレを使うことができる毎日が、世界では当然ではないこと、改善にむけてみんなで何ができるかを改めて実感する機会になればうれしいです。これからも多くの人に世界の衛生課題について考えてもらえるよう、LIXILは邁進していきます!

この記事の関連キーワード