2019.3.18

キッチン工事の流れとは?失敗しないための注意点と確認ポイント

住まいづくり
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キッチンの工事やリフォームを成功させるカギは事前準備にあるといっても過言ではありません。工事が終わってから「失敗した」と思っても、簡単にはやり直せない…。とはいえ、何から手をつければいいのかわからないという人もいるのではないでしょうか。そこで、キッチン工事の流れや注意したいポイントなどについて詳しく紹介します。

目次

  1. キッチン工事やリフォームをするまでの流れとポイント
  2. マンションと戸建てのキッチン工事の違い
  3. キッチン工事前の見学・見積もりに関する注意点
  4. キッチン工事で失敗しないためのチェック事項
  5. 事前準備が肝心!キッチン工事は希望や費用を明確に

1.キッチン工事やリフォームをするまでの流れとポイント

キッチン工事やリフォームを失敗しないように、あらかじめおおまかな流れを把握しておきましょう。最初に、見積もりを取るまでのポイントについて押さえます。

希望や費用を明確にする

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まずは、理想のキッチンについて家族全員でイメージを出し合うところから始めましょう。現在のキッチンのどこが不満なのか、どんな機能が必要なのかといった認識が家族で共有されていないと、工事がスムーズに進まない可能性が出てくるでしょう。また、あらかじめ費用についても明確にしておくことが大切です。キッチン選びをしているうちに気が大きくなって、予算をオーバーしてしまうケースは決して珍しくありません。「手がかりがないと希望を明確にイメージするのが難しい」という場合は、下記のような診断コンテンツや事例集を活用してみるのも良い方法です。

診断コンテンツ「ライフスタイルコンパス」
事例集「Life Style Collection」

優先順位をつける

キッチン工事に対する希望を洗い出したら、優先順位をつけましょう。「削っても良い項目はどれか」「多少費用がかかっても妥協できない物はどれか」などについて家族全員の意見を確認します。だれか1人の希望だけを尊重するようなことがあると後々の不満につながりかねません。優先順位に対する認識はその後の手順にも大きく影響するため、時間をかけて話し合いましょう。

キッチン工事の情報収集をする

キッチン工事についておよその方向性がつかめたら、具体的な情報収集を始めます。Webサイトや雑誌、カタログなどをチェックして、キッチンのデザインや機能に関する知識をたくわえましょう。ショールームで最新のキッチンを見るのもおすすめです。

実際のリフォーム例や体験談、失敗例もおおいに参考になります。費用の概算がつかめるようになると、キッチン工事の相場に対する認識にずれがないかどうかについても確認できるでしょう。「想定していたより高額だった」という場合は、希望の見直しが必要になるかもしれません。

施工店に相談

次に、施工店に相談し、見積もりを取ります。施工店には、リフォーム専門業者や地域の工務店、住宅設備会社などの種類があります。現場調査から概算の見積もりを取るまでは無料のお店がほとんど。複数の業者から見積もりを取って、比較検討することが大切です。ただし、施工店に出す希望が一様でないと、出てきた見積もりを比べにくくなるため、できるだけ同じ条件で見積もりをとるよう心がけましょう。

2.マンションと戸建てのキッチン工事の違い

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住まいがマンションか戸建てなのかによって、キッチン工事の事情は違ってきます。マンションでは共有部分を勝手に改修できななかったり、水回りの工事や使用できる建材などにさまざまな制限がある場合も少なくありません。そのため、リフォームの規模も一般的にコンパクトになりがちです。一方、戸建てなら制限がないぶん、思い切ったリフォームが可能です。費用や時間はかかるかもしれませんが、理想のキッチンを実現しやすくなります。

3.キッチン工事前の見学・見積もりに関する注意点

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ここでは、キッチン選びで施工店から見積もりを取ったり、ショールームを見学したりするときの注意点を紹介します。ショールームを体験したことがない人も多いかもしれませんが、キッチン工事を成功させるために積極的に利用しましょう。

キッチンの広さがわかるようにしておく

新しいキッチンを選ぶときは現在のキッチンについて広さを把握しておくことが非常に大切です。1センチでも大きすぎると設置できないおそれも出てくるためです。また、ショールームで見て気に入ったキッチンでも、実際に置いてみたら大きすぎたと感じるケースは少なくありません。まずは、キッチンの広さを家の図面などを使って正確に把握しましょう。そのうえで、どこに新しいキッチンを置くのか、作業スペースはどの程度確保できるのかなどについて検討します。

現在使用している物のサイズや量を把握しておく

キッチンに置く家電製品や家具、調理器具などのサイズや量を把握することも重要なポイントの1つです。たとえば、食洗機内蔵のシステムキッチンを導入すると食洗機の分だけ収納スペースが狭くなることがあります。そのため、これまで使っていた調理器具などの収納物をしまえなくなる可能性も出てくるのです。冷蔵庫のとびらを開けるスペースがあるかどうかや、ゴミ箱を置くスペースなどにも注意しましょう。上部の梁も見逃しがちな部分です。事前にサイズを測定したり写真を撮ったりしておくと打ち合わせがスムーズに進みます。

その場の雰囲気に流されない

キッチン設備は飛躍的に進化しているため、あれもこれもと欲しくなってしまいがちです。しかし、実際に設置してみると必要なかったと後悔する失敗も決して少なくありません。工事の打ち合わせやショールーム見学では、その場の雰囲気に流されることなく冷静な判断をすることが大切です。「実際に設置したらどのように見えるか」「予算オーバーしていないか」などについてじっくり検討しましょう。実物に触れる機会があるときは、扉を開けてみる、カウンターに立って料理をする動作をしてみる、など積極的に体験しておくと適切な判断がしやすくなります。

4.キッチン工事で失敗しないためのチェック事項

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ここからは、実際にキッチン工事やリフォームを進めるうえで知っておきたいチェックポイントについて紹介します。

見積書

一口にキッチン工事といっても、実際には仮設工事や解体工事、内装工事や電気工事などといった多様な工事が含まれるのが一般的です。通常、見積書にはそれぞれの工事についての詳細が記載されますが、一般の人が見積書を見るときは、最終的な金額だけに注目しがちではないでしょうか。しかし、見積もりを取ったら、細かな商品名や数量、金額などといった項目に間違いがないかどうか、しっかり確認しておく必要があります。「キッチン一式○円」といったおおまかな見積書を出してくる業者に対しては、後々のトラブルを防ぐために詳しい説明を求めるか別途資料を出してもらうと安心です。

対象範囲

見積書を受け取ったら、キッチン工事やリフォームの対象範囲に何が含まれているのかをチェックします。キッチンの大きさを変えたり移動したりすると、床や壁のリフォームが必要になってくる場合も出てきます。また、現在使っている食洗機を取り外して工事する場合は、工事終了後に取り付け工事をしてもらう必要があるでしょう。どんな工事が対象になっているのかだけでなく、必要な工事にもれがないかどうかも確認しなくてはなりません。

別途費用

キッチン工事やリフォームでは、見積もりに含まれない別途費用を請求されることがあります。工事用車両の駐車場代や工事のときに使う電気やガス、水道代といった費用がこれに該当します。ガスコンセントを撤去するときに別途工事が発生するケースも出てくるでしょう。追加費用がある場合は、その概算額についても業者に確認しておくと安心です。

費用合計

キッチン工事やリフォームをすると、実際の工事代以外にも費用が発生する可能性が少なくありません。特に工事中自宅にいられない場合などでは、ホテル代や賃貸料がかかる可能性も出てきます。新しい家電製品や家具などが欲しくなる場合もあるでしょう。見積もりに含まれない費用などをすべて合計して、最終的にどのくらいのお金が必要になるのかを洗い出しておくと、予想外の出費にダメージを受けることも少なくなります。

5.事前準備が肝心!キッチン工事は希望や費用を明確に

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キッチン工事やリフォームで失敗しないためには、あらかじめ手順や注意点について知識をつけておくことが大切です。希望や予算について家族でじっくり話し合って業者に相談し、理想のキッチンを手に入れましょう。

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