2019.3.27

階段下のトイレをよりよい空間にする方法をご紹介!

住まいづくり

間取りの関係で階段下にトイレを設置するか否かを検討する場合、メリットやデメリットを押さえておきたいものです。また、すでにある階段下のトイレをより快適な空間にするためには、どんなリフォームやDIYをするとよいでしょうか。ご自宅のトイレをより良い空間にするためのコツを見ていきましょう。

目次

  1. 階段下のトイレのメリット・デメリット
  2. 階段下にあるトイレをリフォームするときのポイント
  3. 階段下トイレを素敵な空間にするDIY・インテリアのアイデア
  4. リフォームやDIYの工夫で階段下のトイレをもっと素敵に!

1. 階段下のトイレのメリット・デメリット

まず、階段下にトイレを設置することには、どんなメリットとデメリットがあるのかをご紹介します。

メリット

階段下を収納として利用する場合、奥行が深くなり使いづらくなることがありますが、トイレとして利用すると、スペースを有効活用しやすいです。デッドスペースになりがちな階段下をトイレにすることによって、他の部分にスペースを割り当てることができます。トイレを家の中のどこに設置するのかは、なかなかデリケートな問題です。来客が多いライフスタイルの場合、リビングやダイニングなど、人が集まる場所の近くは避けたほうがよいでしょう。かといって、玄関付近に設置すると、突然の来客があった時にトイレの出入りがしにくくなる可能性があります。階段下で、トイレの出入り口が玄関から見えない場所にあるなら、来客時でも気になりません。

デメリット

階段下は、トイレの天井に階段の形状が見えることも多く、基本的に天井が低くなります。そのため、家族に背が高い人が多いと圧迫感を感じることも少なくありません。特にU字型の階段の場合は、一番奥にトイレを設置すると便座の位置がかなり低くなってしまうため、少し手前に便座を設置することになります。そのため、スペース的にも余計に狭く感じることも多いです。また、階段下は元々あまり広いスペースのある場所ではないため、トイレを設置した場合にトイレ内の収納スペースを広く取りにくいという問題もあります。また、家族が階段を上り下りする音が気になって、ゆっくり用を足せない可能性も少なくありません。

2.階段下にあるトイレをリフォームするときのポイント

ここでは、階段下にあるトイレのリフォームを検討する際に、より効率良く快適なトイレにするためのコツを紹介します。

明かりを工夫する

階段下のトイレは天井が低いため、あまり大きな照明器具を取り付けることができません。天井が低いところにペンダントライトを取り付けてしまうと、余計に圧迫感を感じてしまいがちです。そのため、天井に埋め込むダウンライトを選べば圧迫感もありませんし、背の高い人が電球に頭をぶつける心配もありません。また、壁に間接照明をつけるだけで、おしゃれでモダンな空間を演出することもできます。天井から吊り下げて壁を照らすスポットライト、壁につけるブラケット、足元を照らす細長いライトなど、間接照明の種類は多く、照明の当て方によって受ける印象もさまざまです。ただ壁を照らすのではなく、壁に飾ったオブジェに照明を当てると、陰影ができておしゃれに見えます。

色合いを工夫する

階段下にあるトイレは、トイレの中に階段の一部がせり出す形になっているため、窓を設けられるスペースが限られてしまい、暗くなりがちです。また、階段が見える部分は天井も低く圧迫感があるため、なるべく圧迫感を感じにくい色合いの壁紙を選ぶことがポイントとなります。トイレの壁紙を選ぶ際には、濃い色よりも淡く明るい色にすると、膨張色の効果で広く見せることが可能です。たとえば、白なら清潔感がありますし、床が木目ならクリーム色の壁にすると温かみが感じられます。

柄物を選びたい場合は、小花柄など、なるべく小さめのものなら圧迫感を感じにくいでしょう。はっきりとした柄や派手な色は、腰壁など一部分にアクセントとして使うとおしゃれに見えます。特に、暗めの色をアクセントとして使いたい場合は、暗い色を背面などの狭い部分だけに使えば、トイレ全体が暗い印象になりません。はっきりした柄物などアクセントになる壁紙を使う場合は、ペーパーホルダーやシャワートイレのリモコンなどは、あえてシンプルなものを選ぶと、柄を引き立たせることができます。

スリムなデザインのトイレを選ぶ

圧迫感を少なくするために、コンパクトでスリムなタイプのタンクレストイレを選ぶのも1つの方法です。階段下になる部分は天井が低いため、トイレの設置場所を前に出す必要があります。タンクレストイレなら全体的な高さも低くなるため、前に出しても広い空間に見えやすいです。ただし、タンクレストイレの場合はタンクの上部で手を洗うことができないため、手洗いスペースを別に作らなければなりません。

そのため、トイレのタンクや配管、収納を一体化させて壁のように見せられるタイプのトイレなら、すっきりとした見た目にすることができます。このタイプなら、壁のように見える部分の一角に手洗いスペースを作ることが可能です。また、トイレの後ろ側を、トイレットペーパーなどの収納スペース兼飾り棚のようにすることもでき、デッドスペースの有効活用にもなります。

3.階段下トイレを素敵な空間にするDIY・インテリアのアイデア

リフォームをしなくても、DIYやインテリアに工夫をすることによって、階段下のトイレを素敵な空間にする方法があります。

収納一体型トイレ風に棚をつける

タンクレストイレにリフォームする予算が取れない場合、自分でDIYを行ってタンクレス風トイレにすることができます。方法は、タンクを隠す板を作って、タンクとトイレの間に差し込み、天板になる部分を上から乗せるだけです。きれいに仕上げるためには、タンクの大きさを正確に測ることがポイントとなります。材料の木はホームセンターなどで切ってもらって購入することが可能です。100円ショップのお店などで販売されているリメイクシートを貼れば、手軽に好みのデザインにすることができます。天板部分には、あまり重くないものなら置くことができるため、好みの小物などを飾ればおしゃれでスタイリッシュなトイレにすることが可能です。

ドア側につり下げ収納をつける

階段下のトイレは、奥側が狭くなっているため、ドアに引っ掛けられるタイプの収納グッズを利用してトイレットペーパーなどのストックをしまうのも1つの方法です。ドアに引っ掛けられるタイプの専用収納グッズもありますが、ドアハンガーを購入して別の収納グッズと組み合わせてオリジナルの収納グッズを作ることもできます。また、ドアの上の部分に突っ張り棒を渡して、その上をトイレットペーパー置き場にすると、デッドスペースの有効活用をすることが可能です。突っ張り棒は、壁から6~7cm離れた場所に設置すると、トイレットペーパーを斜めに立てかけて置くことができます。トイレットペーパーを好きな柄のペーパナプキンなどで包むと、簡単かつ華やかにトイレットペーパーを変身させることが可能です。

小物で雰囲気を変える

トイレの空間にせり出している階段下の部分にウォールステッカーを貼ると、スタイリッシュなイメージになります。ウォールステッカーを貼ることによって目線も自然と上に行くため、案外と狭さを感じにくくなるものです。また、ポストカードやカレンダーなどの写真を小さめに切ったものを階段下の部分に何枚か貼ると、ギャラリーのようなおしゃれな空間にすることができます。また、掃除用のスプレーボトルや消臭スプレーに好みの布やきれいな柄の紙などをコラージュすることだけでも、簡単にイメージチェンジを図ることが可能です。

4.リフォームやDIYの工夫で階段下のトイレをもっと素敵に!

階段下にあるトイレは、デッドスペースになりがちな場所を有効活用できるため、他のスペースを広く使えるメリットがあります。一方で、階段がトイレの中にせり出すことが多いため、天井が低くなることに伴って圧迫感があり、収納スペースも取りづらくなりがちです。しかし、壁紙を明るめのものにしたり、コンパクトなタンクレストイレに変えるリフォームを行ったりすると、効率良く広く見せることができます。リフォームが難しい場合は、自分でDIYを行ったりインテリアに工夫をしたりすることで、素敵な空間にすることも可能です。

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