洗面台の取り付けで失敗しないために知っておきたい注意点とは？
単純な作業に見える洗面台の交換ですが、作業の流れなどを知っておかないと後悔する場合もあるので注意が必要です。今回は、洗面台の交換で失敗することのないよう、取り付けに関して知っておきたいポイントを紹介します。
目次
1.洗面台の取り付け前に確認すべき3つのこと
洗面台は、ただ好きなデザインのものを選べば良いというわけではありません。新しく設置する洗面台を選ぶ際は、事前に注意すべきポイントを知っておく必要があります。どんな注意点があるのか、具体的に見ていきましょう。
設置スペースに合わせて適切なサイズを選ぶ
洗面台を設置する洗面室は、スペースに限りがあります。洗面台のサイズが大きすぎると予定していた場所に入りきらない可能性がありますし、逆に小さすぎれば壁との間に隙間ができ、物を落としたり掃除の手間が増えたりするため注意が必要です。まずは洗面台を設置したい場所の間口や奥行き、高さといったスペースを採寸し、問題なく収まるサイズの洗面台かどうかをチェックしなければなりません。
給排水管の位置を確認する
洗面台は水を使うための場所であるため、水を導くための給排水管を通さなければなりません。まず、新しく設置する洗面台の給排水管と、既存の壁や床に埋もれている給排水管の位置を確認しましょう。両者の位置が大きくずれている場合、希望する場所に洗面台を設置できない可能性もあります。そうなると使い勝手が悪くなる恐れもあるため、事前に給排水管の位置を確認し、希望する設置場所に問題なく置けるかどうかチェックすることが大切です。自分で確認するのが難しい場合は、施工店に依頼して確認してもらうのがよいでしょう。
電源の有無と位置を確認する
洗面台を交換する場合、既存の洗面台よりも大きな収納スペースが欲しいなどの理由から、よりサイズの大きなタイプを選ぶケースも珍しくありません。設置場所や給排水管の位置に問題がないサイズだったとしても、あまりに大きい洗面台を選ぶとこれまで使えていた電源を隠してしまう可能性があります。電源は、洗面台の照明やドライヤーなどを使うために欠かせないものです。このため、電源が隠れてしまう場合は、あらかじめ電源を使用可能な位置に移設しなければなりません。既存の洗面台の近くに電源があるか、新しい洗面台が隠してしまわないかどうかを事前に確認しておきましょう。
2.洗面台の取り付け依頼はいつ行う？
サイズや給排水管、電源などの問題を解決したら、いよいよお気に入りの洗面台を選んで取り付け工事を行います。このとき、工事をどの施工店に依頼したいかも併せて検討しておきましょう。洗面台を購入したときに一緒に依頼するケースと、購入先とは別の業者に依頼するケースがあるので、それぞれ詳しく解説します。
本体の購入時に取り付け工事を依頼する
洗面台はリフォームサービスを請け負っている施工店などでも購入できます。この場合、購入と同時に取り付け工事までまとめて依頼できるケースが多いです。同時に依頼すると、工事の流れなどもふまえながらアドバイスをもらえるため、自宅に最適な洗面台を選べるというメリットがあります。また、洗面台を購入する会社と取り付け工事を行う会社が同じであるため、洗面台の特性や工事に関するノウハウが豊富で、ミスなくリフォームを済ませられる可能性が高い点も魅力です。会社によっては、購入と取り付け工事を一緒に依頼することで、割引価格にしてもらえることもあるでしょう。
購入先とは別の業者に取り付け工事を依頼する
洗面台の購入と取り付け工事を別々の会社に依頼し、リーズナブルな価格で工事を請け負ってくれる業者を探してリフォーム費用を少しでも節約したいと考える人がいるかもしれませんが、実は購入と取り付け工事を別々に依頼するのはおすすめできません。なぜなら、依頼者が選んだ商品の取り付け工事を別の施工店に依頼する「施主支給」だと、施工店によっては工事が請けられないケースもあるためです。
設置する洗面台のサイズや配管の位置などの規格と施工場所の規格が合っていなければ、取り付け自体ができない場合もあります。さらに、設置後に水もれなどの不具合が生じた場合、責任の所在が販売側にあるのか工事した側にあるのかはっきりせず、保証の対象外とされてしまうケースもあります。このようにさまざまな問題が起きる可能性があるため、購入と取り付け工事を別々の会社に依頼するのは避けたほうが安心です。購入前に、施工店に相談するか、メーカーのショールームでも専門の業者を紹介してもらえるので、ショールームへ相談するのがよいでしょう。
3.洗面台の取り付けを業者に依頼することのメリット
洗面台の取り付けは、豊富な実績とノウハウを備えた専門の施工店に依頼したほうが確実です。費用の安さも大切ですが、専門の施工店には専門の施工店ならではのメリットもあります。メリットを具体的に確認してから、依頼するかどうかを判断しましょう。
全て任せられるので楽である
プロの洗面台取り付け施工店に設置を依頼した場合、すべてを施工店に任せられるため手間が一切かからないというメリットがあります。依頼者は専門的な知識や道具を準備する必要もありません。洗面台の交換だけなら、プロの手にかかれば半日ほどで完了するものもあり、洗面台を使えない期間も短くて済むので安心です。
工事の質が高く水漏れなどの心配が不要である
施工店は、洗面台の取り付け工事に長けたプロです。専門的な技術を持っているのはもちろん、取り付けの際に注意が必要なポイントなどの知識も身につけているため、工事の仕上がりに不安もありません。工事後に水漏れなどのトラブルが起きるリスクも低く、安心して使用できるのは大きなメリットです。
既存の洗面台の処分を任せることができる
洗面台の交換を行うと、これまで使っていた古い洗面台は使えなくなります。不用品として処分しなければなりませんが、サイズが大きく運ぶのも一苦労なのでなかなか処分しづらいものです。この点、施工店に取り付け工事を依頼すれば、古い洗面台の引き取りもあわせて依頼することができます。別途回収業者を手配したりする必要もないので手間がかかりません。
4.洗面台の取り付けを業者に依頼する場合の流れ
洗面台の取り付け工事を業者に依頼する場合、どんな流れで工事が進められるのでしょうか。大まかに流れを知っておくと、購入してからどれくらいで使えるようになるのか、どんな準備が必要なのかなどがわかります。スムーズに工事を済ませるためにも、実際の工事の流れを知っておきましょう。
見積もり依頼
まず行うのが見積もり依頼です。工事の費用がいくらかかるのか、見積もりでできるだけ正確に知っておく必要があります。住宅の所在地や戸建てか集合住宅かといった建物の形態や、購入したい洗面台の情報などを業者に伝えて見積もりをお願いしましょう。このとき、できれば現地調査をお願いしたほうが、より精度の高い見積もりを出してもらえます。
現地調査
洗面台の取り付け工事に関する事前の打ち合わせを行います。取り付け工事を行う業者が下見のために自宅へ訪れ、設置予定場所などの調査をすることもあります。洗面台をスムーズに設置するために欠かせない作業なので、できる限り都合をつけて打ち合わせや自宅の調査に協力しましょう。
施工開始
工事当日になったら、業者が新しい洗面台を自宅に搬入します。このとき、依頼者は在宅を求められるケースがほとんどです。不在の間に工事してもらいたい人もいるでしょうが、工事中にトラブルが起きた場合、すぐに対応するためにも在宅しておく必要があります。工事は、古い洗面台を取り外してから新しい洗面台を設置するだけで完了します。工事のスピードは業者によりさまざまですが、最短で約半日で完了できる場合もあります。忙しい人にとっては助かりますが、現場の状況によって工事完了までに必要な日数は変わるため、あくまでも目安として覚えておきましょう。
5.気になる点は事前に相談してみよう
洗面台の交換は、失敗したとしてもすぐにやり直せるわけではありません。失敗を避けるためにも、取り付け工事に関して気になる点があれば事前に施工店やショールームに相談することが大切です。希望する洗面所のイメージや予算、設置スペースの間取りなど詳しい情報を正確に伝えることで、スムーズに取り付けられる洗面台を提案してもらえることもあります。洗面台の交換を検討する場合は、豊富な種類の洗面台を扱っている業者へ問い合わせてみましょう。