2019.3.28

風呂場の収納の悩みを解決!限られた空間を最大限に活用するコツ

住まいづくり

シャンプーやタオル、掃除用のブラシやスポンジなど、風呂場には置くものがたくさんあります。賃貸に住んでいる人も、これから自宅をリフォームしたり新築を建てたりする予定がある人も、風呂場の収納が悩みという人は多いのではないでしょうか。スペースが限られている風呂場では、収納を考えるときに注意したいポイントがあります。この記事では、限られたスペースを最大限活用するために、備え付けの物を活用する方法や新たな収納スペースを増やすコツを紹介します。

目次

  1. 風呂場の収納スペースを作る時の注意点
  2. 賃貸の風呂場に新たな収納スペースを作るコツ
  3. リフォームや新築で風呂場の収納スペースを考えるコツ
  4. 風呂場の収納はシンプルなほど毎日の快適さにもつながる

1.風呂場の収納スペースを作る時の注意点

風呂場の収納スペースを作る時の注意点

賃貸物件に住んでいる人もリフォームや新築を建てる予定がある人も、風呂場の収納を作るときにはおさえておきたい、共通のポイントがあります。それぞれの注意点とあわせて、詳しく紹介します。

賃貸物件の場合

賃貸物件に住んでいる場合は、退去するときに原状回復をしなければなりません。ネジや釘などで穴を開けて収納スペースを作ってしまうと、原状回復ができなくなりますので避けるようにしましょう。また、粘着テープなどを使うと、剥がしたときに壁や床を傷つけてしまう恐れがありますので、これも避けるようにしてください。さらに、鉄や銅などは放置すると錆で腐食する恐れがありますので、このような材料を使うのも控えるようにしましょう。

原状回復の義務を怠った場合、敷金が返ってこなかったり、追加費用を請求されたりしてトラブルになることもあります。賃貸の場合、収納スペースを作る方法には限りがありますので、退去時に損をしないためにも、ルールを守って収納を作るようにしましょう。

リフォームや新築の場合

リフォームや新築の際によくあるのが、住みはじめてから「収納スペースが足りなかった」「必要な場所に収納がない」などといったことに気付くケースです。リフォームや新築の場合、完成してからでは簡単に修正することができません。そのため、事前にショールームやモデルルームに足を運び、完成後のイメージを必ず確認しておくようにしましょう。業者任せにするのではなく、リフォーム中や建築中の修正できる段階で、確認を取りながらすすめていくことが大切です。住みはじめた後でも必要に応じて収納を増やすことができるよう、シンプルな設計を心がけるようにしましょう。

共通のポイント

毎日使う風呂場は、皮脂汚れや石けんカスなどの汚れがたまりやすいものです。収納スペースが増えると、日々の掃除が大変になるだけでなく、収納の作り方によっては、汚れのたまりやすい環境になってしまうこともあります。たとえば、浴室で気になることの多いぬめりやカビは、シャンプーなどのボトルの底のように、床や棚との設置面が多いほど、発生しやすくなります。そのため、賃貸でもリフォームまたは新築でも、ぬめりなどの汚れを防ぐために「直接置かない収納」を作ることが大切です。

収納グッズを取り入れるときは、「風呂場に置く物をできるだけ早く乾かせるかどうか」を意識してみましょう。また、効率的に掃除ができるよう、簡単に物を動かしたり、取り外しができたりする収納にすることも大切です。続いて、賃貸物件や、リフォームまたは新築の風呂場に新たな収納スペースを作るコツについて、それぞれ具体例を紹介します。

2.賃貸の風呂場に新たな収納スペースを作るコツ

賃貸物件の風呂場はスペースが限られており、退去時には原状回復をする必要があります。そのため、できるだけ備え付けの物を活用して、新しい収納スペースを作ってみましょう。賃貸の風呂場に簡単に取り入れられる、具体的な収納方法を紹介します。

ランドリーパイプの吊り下げ収納

シャワーカーテンのレールや、洗濯ものを乾かすのに使うランドリーパイプが天井についていませんか。天井にバーがあれば、S字フックをつけて吊り下げ収納を作ることができます。取っ手付きのカゴを吊るせば、シャンプーボトルや洗顔フォームなどを収納することが可能です。吊り下げ収納は、早く水気が切れるため、カビやヌメリが発生しにくく衛生的というメリットがあります。

タオル掛けを使った収納

タオル掛けを使った収納

タオル掛けを活用して、新たな収納場所を作るのもおすすめです。シャンプーやボディソープの容器がバラバラであれば、同じ容器に入れ替えて、タオル掛けの上にまとめて置いてみてはいかがでしょうか。また、S字フックを使えば、掃除グッズなどの吊り下げ収納としても利用することができます。

シャワーフックに掛ける収納

シャワーフックに掛ける収納

タオル掛けなど、備え付けの物が全くないという賃貸でも、シャワーフックなら必ずあるのではないでしょうか。シャワーフックがあれば、市販品の「シャワーフックに差し込んで使える収納ラック」を活用してみましょう。このタイプの収納なら、シャンプーやボディスポンジなどが一カ所にまとまりますので、掃除がしやすいというメリットがあります。収納ラックを選ぶときは、カビが発生しにくく錆にも強い、ステンレスタイプのラックがおすすめです。

つっぱり棒で簡単DIY収納

賃貸で簡単にDIY収納を作るなら、壁を傷つける心配がなく100円ショップなどで手に入るつっぱり棒を使うと良いでしょう。窓際や壁の間につっぱり棒を張れば、吊り下げ収納を作ることができます。また、つっぱり棒を2本使うと、風呂桶や手桶などの水切りラックとしても活用することができます。

3.リフォームや新築で風呂場の収納スペースを考えるコツ

リフォームや新築で風呂場の収納スペースを考えるコツ

リフォームや新築の際は、掃除のしやすさと、後で必要に応じて収納を増やせるよう、自由度の高さを意識して風呂場の収納スペースを作るようにしましょう。掃除がしやすい収納や、後から増やせる設計にはどのようなものがあるのか、具体的に紹介します。

掃除のしやすい収納設計

掃除のしやすい収納設計

掃除のしやすい収納を実現するには、収納棚を一カ所にまとめることと、取り外しができる収納にすることの2つがポイントになります。たとえば、浴室の壁面やコーナー部分にトールタイプの収納棚を設置すれば、洗顔フォームや石けん、シャンプーなど散らかりがちな小物をすっきりと納めることができます。鏡付きや扉付きなど、好みに合わせてセレクトすることも可能です。

また、「風呂場のカウンターは裏面や床が洗いにくくて面倒」と感じている人は、丸洗いができるカウンターを取り入れてみてはいかがでしょうか。まるごと簡単に壁から外せるので、カウンター周りの壁や床をラクな姿勢で洗うことができます。カウンターを使わないときは壁にかけておけるので、子どもと一緒にシャワーを使うときも、洗い場を広くゆったりと使うことができます。

後から増やす収納設計

後から必要に応じて増やす収納を実現するために、リフォームや新築では、壁全体をマグネットがつくタイプの浴室にする方法もあります。市販品のマグネットタイプの収納グッズを後から追加できるので、家族構成や好みの変化にも柔軟に対応することが可能です。後から増やして使えるマグネットタイプの収納グッズには、ラックやタオル掛けバー、ソープホルダーなどがあります。多機能型のラックをつければ、シャンプーやボディブラシなど散らかりがちなバス用品を壁面にすっきりとまとめることができます。ゴム手袋や水切りワイパーなど、掃除用具の収納ラックにするのもおすすめです。

マグネットタイプの壁面なら、風呂桶や風呂椅子など直接壁にくっつく風呂グッズを取り入れることもできます。風呂グッズを壁につけることで床から浮かせられるので、風呂椅子などの下にカビやぬめりが発生しにくく、掃除をラクに行うことができます。

4.風呂場の収納はシンプルなほど毎日の快適さにもつながる

風呂場の収納はシンプルなほど毎日の快適さにもつながる

風呂場は毎日使う場所なので、快適に過ごすためには、できるだけ収納をシンプルにすることが大切です。収納場所が多くなると、それだけ掃除の手間も増えてしまいます。むやみに収納スペースを増やすのではなく、賃貸であれば、まずは備え付けの物を活用できないを考えてみることが大切です。天井バーやタオル掛けバーがない物件であれば、シャワーフックに着目してみましょう。また、リフォームや新築の場合は、収納スペースは掃除がしやすいよう一カ所にまとめるなどし、必要に応じて収納を増やせる作りにするのがおすすめです。風呂場の収納の悩みを上手に解決して、限りのあるスペースを最大限に活用し、バスタイムを快適に過ごしましょう。

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