2019.3.28

キッチンとリビングが同じ部屋にあるメリットとデメリット

住まいづくり

家を新築やリフォームする際には、キッチンとリビングが同じ部屋にある場合のメリットとデメリットが気になるという方も多いでしょう。また、デメリットは解決できるのかどうかという点も同時に知っておきたいものです。今回は、キッチンとリビングが同じ部屋にある家の新築やリフォームを検討している方に向けて、メリットとデメリット、そしてデメリットの解決方法について具体的に紹介していきます。

目次

  1. 仕切りなし!キッチンとリビングが一緒のメリットとは
  2. キッチンとリビングが同じ部屋だからこそのデメリットとは
  3. キッチンとリビングを別に!その仕切り方とは
  4. キッチンとリビングが同じ部屋の実例を紹介
  5. 広々と開放感を得たいならキッチンとリビングが一緒の部屋を!

1.仕切りなし!キッチンとリビングが一緒のメリットとは

キッチンとリビングが仕切られていないことで、どのようなメリットが生じるのでしょうか。ここからは、キッチンとリビングが一緒であることのメリットを説明していきます。

部屋を広々と使える

キッチンとリビングが同じ部屋にあるメリットとデメリット01

キッチンとリビングが一緒であることのメリットとして、まずは部屋が広々と使えることが挙げられます。キッチンとリビングのあいだに壁などの仕切りがないので、空間を広々と使うことができます。また、料理をしながらリビングなどが見渡すことができるので、間取り次第ではテレビや外などを見ることもできます。また、キッチンに窓がなくても、リビング側の窓から光が入り、明るいキッチンとなるでしょう。そのため、閉鎖的な雰囲気になりがちなキッチンにいても解放感を得ることができます。

子供から目を離さず作業できる

キッチンとリビングが同じ部屋にあるメリットとデメリット02

次に、キッチンとリビングが一緒であると作業中でも家族と会話ができるため、子供から目を離さずに作業することができます。キッチンが壁に囲まれている場合、料理や食器洗いをしているときに家族と会話を交わすのは難しいでしょう。また、小さな子供がいる家庭では料理を行っている最中であってもなるべく子供から目を離せないでしょう。キッチンとリビングが一緒になっていれば作業中でも家族の顔を見ながら会話もでき、子供が目の届かない場所に行ってしまう心配もありません。

料理や配膳がスムーズにできる

キッチンとリビングが同じ部屋にあるメリットとデメリット03

キッチンとリビングが一緒であれば、料理や配膳がスムーズにできるというメリットも得られます。リビングとキッチンが壁などで仕切られずにつながっていれば、キッチンで作った料理をすぐに食事をするリビングまで運ぶことができます。さらに、対面式のキッチンを採用すれば、さらに配膳をスムーズに行うことができるのでしょう。

2.キッチンとリビングが同じ部屋だからこそのデメリットとは

キッチンとリビングが同じ部屋にある家の新築を検討する際は、メリット同様にデメリットにも注意する必要があります。ここからはデメリットについて紹介していきます。

料理のにおいが広がる

キッチンとリビングが同じ部屋にあるメリットとデメリット04

キッチンとリビングが一緒であることの最大のデメリットは、料理のにおいがリビングにまで広がってしまうということでしょう。キッチンとリビングが同じ部屋にある場合、当然ですが料理したときのにおいはリビングにも充満することになります。また、煙が出るような料理をつくっているときは、キッチンだけでなくリビングにも煙がこもることを想定しておかなくてはなりません。このデメリットは対策次第で解消することができます。たとえば、ガスコンロをなるべく壁側に寄せて配置する方法があります。そのうえで、料理中は常に換気扇を回すようにすれば、においや煙が室内にこもるのをある程度防ぐことができます。

常に掃除をする必要がある

人によっては、常にキッチンを掃除しておかなければならないこともデメリットのひとつといえるのではないでしょうか。キッチンとリビングが一緒の部屋にある場合、来客の際などはリビングからキッチンが丸見えになってしまいます。どれだけリビングをきれいにしていても、キッチンが散らかっていると空間に生活感が出てしまい、家具や食器がどれだけおしゃれであっても印象が悪くなってしまうのでしょう。来客があまりないという場合は問題ないかもしれせんが、来客が頻繁にある場合などは定期的にキッチンを掃除する必要があります。その結果、独立したキッチンと比べ、キッチンを掃除する頻度が増えるおそれがあるでしょう。

3.キッチンとリビングを別に!その仕切り方とは

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キッチンとリビングが一緒の部屋にあり、デメリットが気になる場合は、工夫によってキッチンとリビングを仕切ることもできます。ここからは、キッチンとリビングを仕切る方法にはどんなものがあるのかということについて解説していきます。

カーテンやロールスクリーンで仕切る

最初に挙げられるのはカーテンやロールスクリーンで仕切るという方法です。レースカーテンや厚いカーテンを、壁、または天井に設置することでキッチンとリビングは仕切ることができます。また、カーテンの代わりにロールスクリーンを利用する方法も効果的です。ロールスクリーンであれば、仕切りが必要ないときに巻き取って目立たないようにしておけるという利点があります。さらに、布地の下の部分が重くなっているため、カーテンに比べればしっかりと仕切られている印象を与えることができるでしょう。ただし、キッチンは火を使う場所ですので、使用するカーテンやロールスクリーンは燃えない素材を使用するようにしましょう。

ガラスで仕切る

キッチンとリビングを仕切ることで狭さを感じることが心配な方はガラスで仕切る方法が適しているでしょう。仕切りにガラスを採用することで採光ができ、開放感を保ったまま仕切ることがでます。また、キッチン空間を仕切るのでキッチンのにおいや煙がリビングにこもるデメリットも解決できます。採用できるガラスには透明なもの以外に、曇りガラス風やステンドグラス風やモザイク風などのさまざまな種類があり、自分の好みに合わせてアレンジできるという利点もあります。

段差で仕切る

キッチンとリビングは段差によって仕切ることもできます。リビングかキッチン、どちらかの床面の高さを数段下げることで、直接的な仕切りを設けずにキッチンとリビングを区分けできます。キッチンのほうを下げた場合、料理しながらリビングで座っている家族と同じ目線で会話できます。リビングのほうを下げた場合は、キッチンからリビング全体が見渡すことができるでしょう。

間仕切り家具で仕切る

最後に、キッチンとリビングを間仕切り家具で仕切る方法について見ていきましょう。間仕切り家具とは、本来の家具の機能と空間を仕切る機能を兼ね備えた特殊な家具のことです。間仕切り家具で仕切ることによって、収納スペースが増えるなどのメリットもあります。また、動かすことができる可動式の間仕切り家具を使えば普段は開放しながらも必要なときだけ部屋を区切ることもできます。

4.キッチンとリビングが同じ部屋の実例を紹介

家の新築やリフォームを検討しているときは、実際の施工例を参考にすると間取りなどを決める際などに役立ちます。ここからは、キッチンとリビングが一緒の部屋にある実例について紹介していきます。

事例1 :開放感をさらに際立たせた部屋

キッチンとリビングが同じ部屋にあるメリットとデメリット06

1つ目の事例として、キッチンとリビングが一緒になっている部屋のメリットである開放感をより際立てている事例を紹介します。この事例では、部屋のコーナー部分に開口部を設けることで視線が外に抜けるように設計し、さらに大きな解放感が得られるように工夫されています。

事例2 :アーチ状の壁でキッチンを仕切っている部屋

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2つ目の事例として、アーチ状の開口部を備えた壁によってキッチンを仕切った事例を紹介します。この事例では、同じ空間にあるキッチンとリビングを天井までの壁で仕切っています。しかし、キッチンが閉鎖的にならないように、キッチンの入り口をアーチ型の開口としたことで、しっかりと仕切りながら、開放感を残した空間を実現しています。

事例3: キッチンから周りが見渡せるよう設計された部屋

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3つ目の事例として、キッチンから周囲が見渡せるように設計された事例を紹介します。この事例では、キッチンの前に腰壁をつくり、ダイニング側の一部分を小上がりにし畳を敷くことで、壁を設けずに部屋が仕切られているように見えるという工夫がされています。また、キッチンからダイニングを見渡すことができるため、小さな子供がいたり、ペットを飼っていたりする家庭には安心できる設計だと言えるでしょう。

5.広々と開放感を得たいならキッチンとリビングが一緒の部屋を!

キッチンとリビングが一緒の部屋にある場合、空間を広く使え解放感を感じることができるなどのメリットが得られると同時に、デメリットにも注意しなければなりません。家を新築やリフォームする際には、どういうキッチンにしたいのかを具体的に考えて、キッチンとリビングを同じ空間にする場合には、それぞれの方法でデメリットを解消し、広々とした理想の空間を手に入れましょう。

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