2019.3.28

キッチン収納術とレイアウトを考えるときのポイントを紹介

住まいづくり

キッチン自体が使いにくいと調理や片付けがしにくく、家事の負担が多くなります。この記事では、使いやすいキッチン収納やレイアウトについて解説します。

目次

  1. まずは整理から!使いやすいキッチン収納を実現するためのコツ
  2. レイアウトは変えなくてもできる!キッチン収納実例
  3. 使いやすいキッチン収納にするにはリフォームもアリ!理由は?
  4. キッチンをリフォームしてレイアウトを変更するときのポイント
  5. キッチン収納にも影響!レイアウトの種類を解説
  6. レイアウト別に紹介!キッチン収納に便利なリフォーム事例
  7. リフォームでレイアウトを変えてキッチン収納を便利にしよう!

1.まずは整理から!使いやすいキッチン収納を実現するためのコツ

キッチンを使いやすくする方法として、キッチン収納を見直すことが挙げられます。収納の仕方を工夫するだけで、使いやすく負担の少ないキッチンになります。ここでは、収納のコツについて見ていきましょう。

道具や調味料の使う頻度を考える

まずは、キッチンにあるそれぞれの道具や調味料の使用頻度を考えてみましょう。よく使うものは手の届く範囲に収納することがポイントです。たとえば、引き出しの手前のほうに収納しておくと、すぐに取り出すことができて便利でしょう。取り出しにくかったり、どこにあるのかわからない場所にしまったりしてしまうと、使うときにストレスが溜まります。逆に、あまり使わないものは引き出しの奥や吊り戸棚などに収納します。使用頻度が低いものは、取り出しにくい位置にあっても問題になることはあまりないでしょう。

使う場所と使う道具を近づける

使う場所と使う道具の収納場所を近づけることも、使いやすいキッチン収納のポイントになります。離れた場所にあると、調理中の移動が面倒になるのでできるだけ近位置に収納するようにしましょう。たとえば、コンロ付近にはフライパンや油などを収納しておくと便利です。シンク下には、鍋やボウルといった水回りで使うものを収納しておきましょう。どこで何をよく使うのかといったことをしっかりと考えて、動線をイメージしておくことが重要です。

2.レイアウトは変えなくてもできる!キッチン収納実例

キッチン収納術とレイアウトを考えるときのポイント01

ここでは、レイアウトを変えることなくできるキッチン収納について見ていきましょう。キッチン収納の実例をいくつか紹介していきます。

引き出しの収納術

まずは、引き出しの収納術です。引き出しの収納は、道具や調味料の使用する頻度によって、収納場所を決めていきましょう。たとえば、4段ある引き出しなら、1段目にはよく使う道具や調味料を収納します。こうしておくことで、手が届きやすくストレスなく調理ができます。使用頻度が低いもの、年に数回しか使わないようなものは1番下の段に入れておくのがポイントです。

収納先が決まったら、引き出しの中の収納方法などの細かい部分についても考えます。小さな道具や調味料は奥にしまってしまうと、見つけにくいのです。そのため、小さなものは手前に、大きなものは奥にというように配置していきましょう。引き出しに調味料や道具を収納する場合には、仕切り用にかごなどを利用するのもポイントです。道具や調味料をかごごとに分けて収納すると、わかりやすくなります。

吊戸棚の収納術

吊戸棚は目線よりも上にあることがほとんどで、奥に収納すればするほど取り出しにくくなります。道具などをそのまま収納してしまうと、さらに取り出しにくくなるため、ラックなどを使って収納するといいでしょう。ラックを使うことで、収納しやすいだけでなく取り出しもしやすくなります。使う場合にはラックごと取り出せばいいので、細かい道具が落ちてくることもないでしょう。

シンク下の収納術

シンク下は、鍋やボウルなどを収納していることが多いものの、そのまま入れると縦や横に空間ができて、スペースが余ってしまいます。無駄なスペースをなくして、効率的に収納するためには、収納アイテムなどを利用するのが効果的です。収納アイテムで道具ごとに収納スペースを分割して使いましょう。こうすることで、広い空間を無駄なく使うことができます。

また、シンク下の扉にフックやボックスなどをつけるのもいいでしょう。フックをつけることで調理の際に必要なごみ袋などのアイテムを収納することができます。また、細かなアイテムをボックスに収納にすることで、キッチンがすっきりして見える効果もあります。

壁面を活用した収納術

壁面を活用する収納術もあります。たとえば、使用頻度が高く毎日使うようなフライパン、まな板といった調理器具は、手の届きやすい壁面に吊り下げておくと便利でしょう。壁面に吊り下げることで収納スペースも最小限に抑えられますし、手が届きやすいので調理の流れもスムーズになります。壁面に吊り下げて収納する場合には、フックを壁に取り付けて利用してみましょう。

3.使いやすいキッチン収納にするにはリフォームもアリ!理由は?

キッチン収納術とレイアウトを考えるときのポイント02

キッチン収納を工夫して使いやすくするのも良いのですが、リフォームをしてレイアウト変更をするのも良い方法です。キッチンを自分が使いやすいレイアウトにリフォームすることで、収納スペースが増えて整理整頓も楽になります。また、リビングなどのインテリアと合わせてデザインを決められるのもポイントでしょう。統一感のあるキッチンにすることができますし、空間の雰囲気を変えることもできます。

4.キッチンをリフォームしてレイアウトを変更するときのポイント

キッチンをリフォームして使い勝手を良くするには、いくつかの注意点を押さえる必要があります。ここでは、リフォームでレイアウトを変える場合のポイントについて紹介します。

調理台のスペースを考える

レイアウトで重要なのが、調理台のスペースを考えることです。ストレスなく料理するためには、調理台のスペースが窮屈ではいけません。ある程度ゆとりを持って考えておくといいでしょう。たとえば、普段から使っている道具をイメージします。まな板を置いても余裕があるか、複数の皿を置いても窮屈にならないかなどをしっかりと考えて、調理台のスペースを確保します。一般的には、60~90cmのスペースを確保しておくといいといわれているので、目安にするといいでしょう。

作業動線を考える

調理の負担を軽くするためには、調理中の移動を減らすことが重要です。そのためには、ワークトライアングルの距離を考えるといいでしょう。ワークトライアングルとは、コンロ・シンク・冷蔵庫の3カ所を結んだ三角形のことをいいます。調理中はこの3カ所を頻繁に移動するので、距離が長いと負担になりますしスムーズに調理できません。それぞれ、2~3歩程度で移動できる距離で配置するとバランスが良く、快適な調理が可能になるといわれています。

キッチンの通路幅を考える

キッチン収納術とレイアウトを考えるときのポイント03

キッチンは1人で利用するとは限りません。2人で調理する場合もあるでしょう。そのような場合にキッチンの通路幅が狭すぎると、調理の妨げになったり窮屈さを感じたりします。そのため、複数人で調理する可能性があるのであれば、2人分の作業スペースを確保するようにしましょう。一般的には、お盆を持った状態で通れるぐらいのスペースを取るといいとされています。1人の場合には80cm前後、2人の場合には120cm前後を目安にスペースを設けるようにしましょう。

5.キッチン収納にも影響!レイアウトの種類を解説

レイアウトは、キッチン収納にも影響を与えます。ここでは、キッチンレイアウトの種類について詳しく見ていきましょう。

I型キッチン

I型キッチンとは、冷蔵庫・シンク・調理台を一列に並べたレイアウトのキッチンです。マンションなどでもよくみられるタイプです。I型キッチンは、コンパクトなレイアウトになるため、キッチン空間にとれる広さが限られた場合に向いています。また、コンパクトにおさめるため、収納スペースがあまり広くとれないため、収納面では工夫が必要になるでしょう。

U型キッチン

U型キッチンは、コンロ・シンク・冷蔵庫をU字型に配置したレイアウトのキッチンです。このタイプは、設置するスペースが必要なので小さな部屋には向きません。また、複数人で調理するには通路幅が狭いので、何人かでの作業には不向きです。一方で、作業動線が短くなり効率が良くなるといったメリットがあります。

L型キッチン

L型キッチンはガスレンジ・シンク・調理スペースをL字型に並べたレイアウトのキッチンです。L字キッチンは、作業動線が三角形になるのでワークトライアングルを短くしやすく、スムーズな調理が可能です。また、I型キッチンよりも収納スペースが広いので、たくさんの調理器具や調味料がある場合に向いています。

2列型キッチン

キッチン収納術とレイアウトを考えるときのポイント04

2列型キッチンは、シンクとガスコンロなどを分けたレイアウトのキッチンです。2列に分かれているために、スペースを広く利用することができます。シンクとガスコンロをわければ、火まわりと水まわりが分けられているので、調理器具をそれぞれで使う場所に収納しやすいのが特徴です。何人かで作業するにも十分なスペースがあるため、複数人での調理にも向いています。

アイランド型キッチン

キッチン収納術とレイアウトを考えるときのポイント05

アイランド型キッチンは、形はI型キッチンと同様にガスレンジとシンクが並んで配置されたものですが、壁につけずにキッチンが独立した状態で取り付けるレイアウトのキッチンです。キッチンが独立しているため、背面に収納棚を用意して収納スペースを設けることも多くあります。キッチンのまわりに壁がないため、複数人での調理や片付けに向いており、ホームパーティーなどがしやすいキッチンといえるでしょう。

ペニンシュラキッチン

ペニンシュラキッチンは、アイランドキッチンと似たレイアウトです。キッチンがどの壁にも接していないのがアイランドキッチンですが、ペニンシュラキッチンは、キッチンの一方が壁に接しているレイアウトのキッチンです。アイランドキッチンと同様に、背面に食器棚などの収納スペースを設けることが多いため、収納スペースも十分に確保できます。また、調理をしながらリビング・ダイニングにいる家族ともコミュニケーションが取りやすいのも特徴です。アイランドキッチンが、両方向からキッチンに出入りできるの対して、ペニンシュラタイプは一方からの出入りしかできないため、複数人での作業には注意が必要です。

6.レイアウト別に紹介!キッチン収納に便利なリフォーム事例

キッチン収納術とレイアウトを考えるときのポイント06

このように、レイアウトによって収納スペースは違ってきます。ここでは、収納に便利なキッチンリフォームの事例を紹介します。

足元に大きな収納を設けたL型キッチン

キッチン収納術とレイアウトを考えるときのポイント07

足元に大きな収納スペースがあるため、多くの調理器具があっても問題なく収納することができて便利です。また、L型キッチンのためワークトライアングルが短いことも特徴でしょう。そのため、動線が短くなりスムーズな調理が可能になります。効率よく移動や調理ができるため、ストレスなく料理ができるのです。白を基調としたキッチンにダークブラウンを組み焦ることで、落ち着いた雰囲気に仕上げられています。

広々と使えるコの字型キッチン

キッチン収納術とレイアウトを考えるときのポイン08ト

この事例は、キッチン空間に余裕がある場合に参考になるでしょう。キッチン空間を余裕をもって広く設計していること、複数人での調理でも快適に作業できるでしょう。また、どうしても使いにくくなってしまう角の収納部分には、ものが取り出しやすい工夫がされたフロアキャビネットを使用することで、収納スペースをより広く確保する工夫もされています。シンクやガスコントのないカウンターは、電子レンジなどの家電は背面に置くこともできますし、調理スペースとして使用することもできますので、キッチンを使う人数などにあわせて、色々な使い方ができるキッチンともいえるでしょう。。

収納面にも優れたおしゃれなアイランド型キッチン

キッチン収納術とレイアウトを考えるときのポイント09

アイランドキッチンは、スペースが広く作業がしやすいのが特徴です。手前のカウンター部分に椅子を置けば、キッチンをダイニングテーブルとしても使うことができます。キッチンの背面には、キッチンと同じ程度のサイズのキッチン収納を配置することで、収納力を高めています。また、リビング側からキッチンが丸見えになってしまうアイランドキッチンは、キッチンにものが雑然と置いてあると散らかった印象を与えてしまいますが、背面のキッチン収納を利用することですっきりとしてキレイなキッチンを保つことができます。

7.リフォームでレイアウトを変えてキッチン収納を便利にしよう!

キッチンを使いやすくしたいのならキッチン本体だけでなく、キッチン収納を工夫したり、リフォームしてレイアウトを変えたりする方法があります。、使い勝手のいいキッチンにしたいのなら、最新のキッチン商品をみたり、キッチンのリフォーム事例などをみて、イメージをふくらませてみてはどうでしょうか。

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