2019.3.29

工夫次第で使いやすく!キッチン近くに階段を設置するメリット

住まいづくり

住宅を新築する際には、いろいろなことを考えますが、階段をどのように配置すればよいのか悩んだ経験のある方も多いのではないでしょうか。階段をどの位置に配置すれば使い勝手の良い住宅となるのか、また、階段下はスペースが空いてしまうため、そのスペースを有効活用するにはどうすればいいのか、など分からないことが多くあります。ここでは、キッチン近くに階段を設ける場合のメリット・デメリットや収納アイデアを紹介します。

目次

  1. リビングやキッチンに階段を設置するメリットとデメリット
  2. キッチンの階段下はどのように使う?
  3. 階段下に収納スペースをつくる手順
  4. 階段下を有効活用するアイテム
  5. キッチン近くの階段は収納スペースとしても活用できる!

1.リビングやキッチンに階段を設置するメリットとデメリット

キッチンの近くに階段を設置するメリット

リビングやキッチンは家族が団らんする場所です。家の中心となるような場所に階段を設置するメリットには、どんなものがあるのでしょうか。また、設置を検討しているときにチェックすべきデメリットも紹介します。

メリット

階段は行き来が多い場所のひとつなので、リビングやキッチン・ダイニングに階段を設置することで、家族が顔を合わせやすくなります。お互いに顔を合わせる機会が増え、家族の様子を確認しやすいのがメリットです。たとえば、キッチンで家事をしていたとしても、キッチンの近くに階段があれば、子どもが外から帰ってきて2階にあがったことが分かります。

階段をキッチンやリビング・ダイニングの近くに配置すると、階段の上階へと続く空間が吹き抜けのようになり、キッチンやリビング・ダイニング空間に開放感がでて部屋を広く見せることができます。家族が集まり食事や団らんをするリビングやダイニングに開放感があると、すがすがしく気分よく過ごせるのではないでしょうか。また、階段がキッチンやリビング・ダイニングの近くにあれば、階段をベンチのように使ったり、階段の端に観葉植物などを飾ってリビング・ダイニングを演出する場所としても使えます。階段下の空間を収納スペースとして利用できる点もメリットといえるでしょう。

デメリット

キッチンの近くに階段を設置するメリット

冷たい空気は下に溜まりやすく、暖かい空気は上りやすいのが一般的です。そのため、冬はキッチンやリビングで暖房をつけていても階段から冷気が降りてきて、暖かい空気が上階に流れてしまいやすくなります。キッチンやリビングの暖かさを逃さないようにするためには、エアコンなどの暖房器の配置の工夫や床暖房を使うなど暖房器具自体の工夫が必要です。また、家そのものの断熱性能や気密性能を高めることで解消することもできるので検討するとよいでしょう。

キッチンで料理をすると蒸気やにおいが発生しますが、キッチンやリビングの近くに階段がある場合は、発生した蒸気やにおいが階段を通して上階に上がってしまう場合があります。蒸気が上階にあがることで思わぬ部分にカビが発生する、ということもあるかもしれませんので、間取りによっては注意が必要です。また、上階と下階の空間がつながることによって音が響きやすくなる点もデメリットです。2階の音が1階に響いたり、キッチンやリビングの音が2階に響いたりする可能性があります。家を設計する時点でしっかりと対策を行えば、防音性も高めることができます。

2.キッチンの階段下はどのように使う?

キッチンの近くに階段を設置するメリット

一般的に、階段の下にはスペースが生まれるため、さまざまな用途で利用することが可能です。階段下のスペースを上手に活用する方法を紹介します。

スペースが広い場合

キッチンやリビングの近くの階段下のスペースが広い場合は、収納スペースとして利用が便利です。キッチンの近くに階段があれば、食料品や普段は使わない調理器具などを収納するパントリーとして活用するのもよいでしょう。階段下のスペースがキッチンに面している場合は、食器棚を置いてもよいでしょう。階段下のスペースを有効に使うことができるでしょう。

階段下のスペースに作り付けの棚をつくることもできます。普段キッチンやリビングで使うものを収納すれば便利に使えます。インテリア性も考慮してデザインするとよいでしょう。

スペースが狭い場合

スペースに合ったサイズの棚やワゴンを使って空間を活用する方法がおすすめです。キッチンやリビングの近くのわかりやすい場所なので、家族で共有して使う家電などを置くスペースとしても適しています。収納グッズを購入する際は、階段下のスペースに合わせたものを選ぶことが大切です。スペースの大きさや形に合わせて配置し、きれいに収まるよう調整しましょう。物の出し入れがしにくいほどスペースが狭い場合は、可動式のワゴンなどが便利です。

3.階段下に収納スペースをつくる手順

キッチンの近くに階段を設置するメリット

階段下を収納として利用する場合は、階段下のスペースに応じて最適な収納グッズを用意する必要があります。限られた空間に、収納スペースをつくるための手順を紹介します。

スペースのサイズを測る

収納スペースとして、どれぐらいのサイズが使用できるのか把握するために、高さ・幅・奥行きを測ります。出っ張っている部分などにも気を付けて測りましょう。階段下は高低差があるので、低い場所を基準にして高さを測るのがよいでしょう。

サイズに合った収納グッズを用意する

階段下のスペースを計測したら、そのサイズに合った棚やワゴンなどの収納グッズを用意しましょう。収納グッズを選ぶ際は、中にどんなものを収納するかも考えながら選びます。カゴやプラスチックボックスなどを用意して、種類別に分けるのもおすすめです。

デッドスペースを活用する

階段下の高さがない部分はデッドスペースになりやすいので、高さに合わせて活用をすると良いでしょう。可動式の収納を使えば奥にあるものも簡単に取り出せます。フタが付いているタイプの収納グッズを選べば、床に近い場所でもホコリで汚れません。

4.階段下を有効活用するアイテム

キッチンの近くに階段を設置するメリット

キッチンの階段下は工夫次第でスペースを有効活用できます。ここでは、階段下のスペースを活用するのに便利なアイテムを紹介します。

取り出しやすい可動式の収納家具

キッチン近くの階段下のスペースは、間取りなどによって大きさや形が異なります。階段下のスペースに奥行きがある場合は、収納量が確保できる点がメリットですが、奥の物を取りにくいのが難点です。こういった場合は、キャスター付きの棚やワゴンを利用すれば奥行きを有効活用することができます。また、多用途に使えたりするワゴンなど、使う目的や階段下のスペースの大きさに応じて選ぶのもおすすめです。

高低差に合わせて使えるグッズ

スペースに高低差がある場合は、空間にぴったりと収まる収納グッズが見つけられずに、何も収納できずデッドスペースとなってしまいがちです。このような場合は、つっぱり棒やフックなどを使用しましょう。つっぱり棒やフックなどを組合せて使うことで、デッドスペースをつくらずに収納することができます。たとえば、階段下のスペースにつっぱり棒を取り付け、その棒にフックでトートバッグを引っかけて小物を収納するといった方法です。階段下のスペースがキッチンに近い場合は、食料品や普段は使わない調理器具などを収納して、パントリーとして使うのもよいかもしれません。

5.キッチン近くの階段は収納スペースとしても活用できる!

キッチンの近くに階段を設置するメリット

リビングやキッチンに階段を設置することで、家族が顔を合わせやすくなります。階段下に生まれる空間は、収納スペースとして有効活用できる点もメリットです。しかし、階段を通して空気や音が伝わりやすくなってしまうため、寒さや換気、防音対策は検討しておきましょう。空間を収納スペースとして活用する場合は、棚やワゴン、ボックスなどを使用するとすっきり納められます。グッズや使い方を上手に工夫して、階段下のスペースを有効に活用しましょう。

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