2019.3.28

窓枠にカーテンレールを取り付け!DIYではむずかしい?

住まいづくり

カーテンレールやロールスクリーンを設置をDIYで行うには、いくつかのポイントを押さえる必要があります。窓枠にカーテンレールやロールスクリーンを取り付ける方法を詳しく解説します。

目次

  1. カーテンレールの種類と取り付け方法
  2. ロールスクリーンの取り付け方
  3. 取り付けが不安なときはプロへの相談が一番

1.カーテンレールの種類と取り付け方法

窓枠にカーテンレールを取り付けるためには、まず取り付けたいカーテンレールの種類を知ることから。カーテンレールの取り付け方法は、レールの種類によって変わってくるからです。では、カーテンレールの種類にはどのようなものがあるかと、種類ごとの取り付け方法について説明します。

カーテンレールの種類について

カーテンレールの種類について

カーテンレールは、デザイン別・機能別でそれぞれ2つの種類に分けられます。デザインに注目してみると、一般的なものである機能レールと、見た目の良さを重視した装飾レールの2つに分かれます。機能レールはその名の通り機能に特化したカーテンレールで、外見はシンプルです。

一方、機能に注目してみると、大きく伸縮レールと定尺レールという2種類に分けられます。伸縮レールは窓枠に合わせて長さを変えることができ、価格もリーズナブルです。定尺レールは必要な長さに切って使うもので、伸縮レールのように伸縮することはできません。ただし、レール部分に段差がないためカーテンの動きがスムーズで、静音性も高いという特徴があります。

機能レールの取り付け方法

機能レールの取り付け方法

まず、一般的なカーテンレールである機能レールの取り付け方を見てみましょう。カーテンレールを取り付ける位置は、窓枠の外側の上部です。定尺レールを使う場合は、窓枠の外側の寸法よりも10~20cm長いものを用意します。伸縮レールを使う場合は、レールの最大の長さが窓枠の外側の寸法よりも長いものを選ぶのがポイントです。

窓枠の上部よりも5~10cm程度高い場所に、レールを固定するブラケットを設置します。このとき、取り付ける部分に下地があることを確認する必要があります。ブラケットを水平に取り付けられたら、左右のバランスを見ながらブラケットにレールをはめます。最後に、ブラケットとレールの接合部分をネジで固定すれば完成です。

装飾レールの取り付け方法

装飾レールの取り付け方法

デザイン性の高い装飾レールを取り付ける方法は、基本的には機能レールと変わりません。ただし、装飾レールにはさまざまなデザインのものがあるので、各タイプの注意点に気を付けながら作業を進める必要があります。たとえば、ランナーがリング型になっていてレールそのものに通すタイプや、レールの溝に引っ掛けてはめこむタイプなどがあります。

レールがクローゼットのドアにぶつかる場合の対処法

カーテンレールを取り付けるときによくあるトラブルの一つは、カーテンレールががクローゼットのドアにぶつかってしまうというものです。部屋の間取りにもよりますが、カーテンレールを取り付けると部屋の隅にあるクローゼットのドアにぶつかることがあるのです。そのままにしていると、クローゼットを開けたり閉めたりするたびにカーテンレールに当たって、クローゼットのドアに傷が付いてしまうかもしれません。

対処法としてできることは、窓枠の外側ではなく、内側の上部にレールを取り付けることです。窓枠の内側にレールを付ければレールが出っ張ることはないため、クローゼットのドアにぶつかってしまうことはありません。窓枠の内側にうまくレールを設置するためには、内側の寸法よりも1cm程度短いレールを用意することがポイントです。

2.ロールスクリーンの取り付け方

カーテンレールと同じように、ロールスクリーンもその取り付け方法を見てみましょう。

ロールスクリーンの2つの取り付け方法

ロールスクリーンの取り付け方

ロールスクリーンは、設置する場所などによって取り付け方法は2つあります。取り付けたい場所やカーテンレールの種類などによって、ふさわしい方法で取り付けることが大切です。

天井付け

ロールスクリーンを取り付ける1つ目の方法は、天井付けというものです。天井付けは、ロールスクリーンを窓枠の内側に取り付けます。内側に付けるので窓枠の外側にスクリーン生地がはみ出すことはなく、すっきりした印象になるのが特徴です。狭い部屋を広々見せたいときや、クローゼットのドアとロールスクリーンが当たってしまう位置にあるときなどは、天井付けがおすすめです。

まず、窓枠の内側の上部に、ロールスクリーンにジョイントさせるブラケットを設置します。このとき、ブラケットを窓枠の横端から4~6cm内側に取り付けます。ブラケットを3つ以上付ける場合は、水平方向に一直線に並ぶように注意が必要です。ブラケットを取り付けたら、ロールスクリーン本体の裏側にあるフレームとブラケットをつなげます。ブラケットのツメ部分にフレームを差し込み、カチリと音がしたら完成です。

正面付け

正面付け

2つ目の正面付けという方法は、ロールスクリーンから光が漏れるのを効果的に防げる取り付け方です。窓枠の上から、窓枠を覆うようにしてロールスクリーンを取り付けます。部屋の南側に面した場所など、強い日差しを遮りたい場合は正面付けが適しています。その一方で、ロールスクリーンが窓枠からはみ出た形になるため、クローゼットのドアと当たってしまう位置にあるときには向きません。

壁と平行になるように注意しながら、窓枠にブラケットを取り付けます。正面付けをするには、窓枠の幅が2cm未満の場合は設置できないので、事前にしっかり確認しておきましょう。ブラケットを付けたら、次はロールスクリーン本体の設置です。ブラケットにロールスクリーン本体のフレームのツメを押し込むようにして、しっかり固定したら完成です。

カーテンレールに取り付ける方法

賃貸物件に住んでいる場合は、壁や窓枠に穴を開けられないことが多いため、ロールスクリーンを取り付けることは難しいと思うかもしれません。確かに、ここまでで取り上げた方法はいずれも窓枠に穴を開けることになるので、賃貸物件ではできないことが多いでしょう。しかし、賃貸物件でもできるロールスクリーンの取り付け方法として、カーテンレールに取り付けるというものがあります。窓にカーテンレールが付いていれば、ロールスクリーンを設置するためにわざわざ穴を開ける必要はありません。ただし、ロールスクリーンをカーテンレールに取り付けるためには、レールの種類が機能レールであることと、設置方法は天井付けを用いることという2点の条件を満たしている必要があります。賃貸住宅にもともと付いているカーテンレールは機能レールであることが多いので、レールの種類はそれほど問題となることはないでしょう。

カーテンレールに取り付けるには、まずもともと付いている機能レールの端にあるキャップストップを外します。次に、レールからランナーをすべて取り外しましょう。ランナーを外せたら、レールビスという専用の金具を使って、ブラケットをレールの端に固定します。ブラケットがしっかり付いたのを確認したら、天井付けの方法で紹介したように、ロールスクリーン本体のフレームをブラケットに取り付けます。カチリと音がしてうまくはまったら、取り付けは完成です。

3.取り付けが不安なときはプロへの相談が一番

これまで紹介してきたように、カーテンレールやロールスクリーンは、DIYにこなれた方なら自分でも取り付けることが可能かもしれません。ただ、誤って窓枠や窓の周囲を傷つけたり、取り付け後にトラブルが起こることも。不安なときは、施工店などプロに相談して取り付けましょう。

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