浴室テレビを取り付けたい！工事の依頼前に確認すべきことは？
1日のなかでもっともリラックスした時間を過ごすのは浴室、という方も多いでしょう。浴室でゆったりとドラマや映画を見ることができたらいいなと、考えた事がある方も多いのではないでしょうか。浴室にテレビを取り付ける際は、事前に確認しておくべきことがいくつかあります。今回は、工事を依頼する前に確認しておくべきポイントについて紹介します。
目次
1.浴室テレビの種類と特徴
浴室テレビについては多様な種類の商品が販売されていますが、壁に固定する取り付けタイプとポータブルタイプに分けることができます。ここからは、取り付けの2タイプとポータブルタイプそれぞれの特徴について解説します。
壁掛け式浴室テレビ
取り付け可能な浴室テレビの1つ目のタイプは壁掛け式です。壁掛け式の場合、薄型の防水テレビを壁にビス止めし、浴室テレビとして使用するのが一般的です。この場合は取り付けたい壁に配線用の穴を開ける必要があります。開けた穴にテレビの配線を通しチューナーとつなげることになります。
壁掛け式の浴室テレビはビスが外れるとテレビ本体が脱落してしまうおそれがあります。テレビが脱落した場合は、お風呂を使用中であれば家族がケガをしたり、脱落したことでテレビが故障したり浴室の床などにキズがつくことも考えられます。そのため、テレビの取り付けはリフォーム会社などの専門業者に依頼することがおすすめです。プロの取り付けなので通常の使用方法であれば脱落する可能性は少なく、万が一、テレビが落ちて故障した場合でも保証などがあれば原状回復を行ってくれるので安心だと言えます。自分で取り付けを行うと予期せぬ落下事故を招いてしまうことがあり、保証も受けられないので注意が必要です。DIYなどに不慣れな場合は専門業者に依頼するようにしましょう。
埋め込み式浴室テレビ
2つ目のタイプは、埋め込み式の浴室テレビです。埋め込み式の浴室テレビの場合、取り付けたい場所の壁面にテレビを埋め込むようにして設置します。壁にビスで留めるのだけではなく壁に埋め込んで固定するため、壁掛け式に比べると安定感があり、落下事故などの心配は少ないと言えるでしょう。配線については壁掛け式の浴室テレビと同様で、配線の穴に加えテレビ本体を設置するスペースも必要となるため、壁掛け式に比べ工事は比較的大がかりなものになる傾向があります。
浴室テレビのタイプとしては、壁掛け式と埋め込み式のほかにポータブルテレビを浴室に持ち込んで浴室テレビとするケースがあります。3つのタイプの浴室テレビのなかでは、埋め込み式のものが最も豪華な雰囲気を浴室に与えてくれるでしょう。しかし、埋め込み式には一度取り付けると容易に交換できないというデメリットもあります。取り付ける前に、自宅にあうのはどのタイプなのかということについて、よく検討しておく必要があるでしょう。
2.浴室テレビのサイズと取り付け位置
実際に設置するテレビを選ぶ前には、失敗しないためにもどの程度のサイズのテレビをどこに設置したいのかということを確認しておくとよいでしょう。ここからは、浴室テレビのサイズと取り付け位置について解説します。
浴室テレビのサイズ
浴室テレビのサイズには、5型の小さなものから32型の大きなものまで、幅広いバリエーションがあります。なかでも、一般的に人気が高いとされているのは10～15型程度のサイズです。具体的な画面サイズの寸法としては、10型の場合は横が22.10cmで縦が12.45cm、15型の場合は横が33.15cmで縦が18.67cmとなっています。どの程度の大きさが理想的なのかということを検討したうえで、取り付け位置との兼ね合いも考慮しながら浴室テレビを選ぶと良いでしょう。
浴室テレビの取り付け位置
基本的に、浴室テレビは浴槽に入ったときの足側の壁に設置する必要があります。ただし、浴室の構造次第で頭側の壁に設置しなければならない場合もあります。高さについては、なるべく画面が見やすいように、入浴したときの目線の位置に合わせて設置するのが理想的です。イメージとしては、浴槽の縁から25～30cm程度高い位置に画面の中央がくるということになるでしょう。取り付ける前に、どの位置にテレビを取り付けると見やすいのかしっかりと確認するようにしましょう。
3.浴室テレビの設置条件
浴室テレビはどんな浴室であっても取り付けできるというわけではありません。原則としては、もともとテレビの配線工事が可能なように設計されている必要があります。浴室テレビの具体的な設置には2つ条件があります。1つ目はユニットバスであること、2つ目は点検口が付いていることです。なかには、ユニットバスではあっても天井に点検口が付いていないというケースもあるでしょう。点検口が付いていない浴室の場合、点検口を追加で備え付ける工事をすれば浴室テレビが取り付け可能となります。ただし、テレビの取り付けに加えて追加工事の費用がかかるという点には注意しておかなくてはなりません。
4.浴室テレビの取り付け工事の流れ
落下事故などを防止する意味でも、浴室テレビの取り付けは自分では行わず専門業者に依頼することがおすすめです。まずは取り付けたいテレビの種類や設置条件などを確認したうえで、リフォーム店などの専門業者に見積りを依頼して工事の日取りを決定していくことになります。工事の大まかな流れとして、ブレーカーを落としてから浴室の設置箇所の壁に配線用の穴を開けるというのが最初の工程です。次に、天井裏の配線にテレビのアンテナ用と電源用の分岐を確保したら、天井裏にテレビチューナーを設置していきます。そして、チューナーからテレビまで配線を通して接続を行います。
最後に、浴室テレビを壁に取り付ければ工事は完了です。なお、ここで紹介した工事の流れはあくまでも一例であり、工事の内容や浴室の状況によっても変わってくるという点に注意が必要です。
6.浴室テレビを取り付けてバスタイムを楽しもう！
浴室テレビの取り付けは基本的に大がかりな工事になるため、失敗してしまわないように事前の確認をしっかりと行うことが大切です。浴室テレビを取り付けるときは、どのような浴室テレビが欲しいのかということをよく考えたうえで専門業者に依頼するようにしましょう。