2019.3.29

浴室テレビはDIYで取り付けできる?工事なしでも楽しむ方法は?

住まいづくり

浴室でテレビを見ながらリラックスしたいと考える方も多いのではないでしょうか。浴室テレビを自分で取り付けることは可能なのでしょうか。今回は、浴室テレビのDIYは可能なのか、本格的な工事をしなくても浴室テレビを楽しむ方法はあるのか、などについて説明します。

目次

  1. 浴室テレビのDIYは可能?
  2. 浴室テレビにはどんなタイプがあるのか
  3. ポータブルの浴室テレビに必要な機能と注意点
  4. ポータブルテレビを浴室テレビとして楽しむためのDIY
  5. 浴室テレビと一緒にあると便利なグッズ
  6. 浴室テレビの楽しみ方はいろいろ!

1.浴室テレビのDIYは可能?

浴室テレビを工事なしでも楽しむ方法

結論から言えば、浴室テレビはDIYによって自分で設置することができません。浴室テレビの設置のように配線をつなげる作業が必要な工事を行うには、電気工事士という国家資格を持っている必要があります。そのため、資格を持っていない人が自分で設置することはできないのです。浴室テレビの設置工事を考えているのであれば、必ず業者に依頼して設置してもらうようにしましょう。なお、住宅設備メーカーのユニットバスではオプションとして浴室テレビを設置することが可能です。ユニットバスのタイプによっては32インチの大型テレビに加えて肩湯などの設備で至福のバスタイムを演出してくれるでしょう。

2.浴室テレビにはどんなタイプがあるのか

浴室テレビはテレビ電波を受信する方式によって大きく2つのタイプに分けることができます。ここからは、それぞれのタイプの特徴について解説していきます。

配線で電波を受信する浴室テレビ

浴室テレビのタイプとして、まずは配線からテレビ電波を受信するものが挙げられます。配線からテレビ電波を受信する浴室テレビには、壁掛け式と埋め込み式の2つの種類があります。ビスで壁に固定するタイプと壁に穴を開けて埋め込むタイプの2種類ですが、どちらの場合であっても屋外にあるアンテナから浴室まで配線を通して電波を受信することになるでしょう。配線で電波を受信するタイプには、一般的に画質が良好で、豊富なテレビサイズから選べるという特徴があります。なお、配線タイプの浴室テレビを設置するのであれば業者に工事を依頼しなくてはならないことは先述のとおりです。

本体が電波を受信する浴室テレビ

浴室テレビを工事<p>なしでも楽しむ方法
本体が電波を受信する、つまり配線がないタイプの浴室テレビもあります。配線がないタイプの代表的な浴室テレビとしてはポータブルテレビが挙げられるでしょう。また、アプリなどを利用してタブレットやスマートフォンでテレビを視聴することも可能です。配線がないため、テレビ本体が電波を受信したり、あるいは無線でモニターに電波を飛ばしたりする方式が採用されています。一般的に、配線がないタイプのテレビは配線タイプに比べると画質が落ちるといわれています。しかし、受信性能は年々高くなっていますし、配線タイプに比べて安く手に入るという魅力もあるでしょう。さらに、設置のために工事をする必要がなく、いつでも気軽に新調できることもメリットのひとつだと言えます。

3.ポータブルの浴室テレビに必要な機能と注意点

浴室テレビを工事<p>なしでも楽しむ方法
取り付け工事を行わずにポータブルテレビを利用するのであれば、使うテレビの防水機能と電波の受信感度についてはよく確認しておかなくてはなりません。ここからは、浴室で使うポータブルテレビに必要な機能と注意点について解説していきます。

防水・防塵機能

浴室テレビに必要な機能として、まずは防水・防塵(ぼうじん)機能が挙げられるでしょう。電化製品において、防水・防塵機能の程度は「IP67」というように等級で表示されています。「IP67」という表示は、手前の数字である6が防塵の等級を表しており、後ろの数字である7が防水の等級を表しています。なお、それぞれの数字の部分にXと記されている場合は、その機能に対応していないという意味です。つまり、等級が「IP6X」であれば防塵機能のみが備わっており、「IPX7」であれば防水機能のみが備わっていることになります。浴室で使うテレビには、最低でも「IPX7」の防水機能が必要だといわれています。「IPX7」のテレビであれば、一定水圧の条件下で一時的に水没してしまっても内部への浸水は防ぐことができるでしょう。

電波の受信感度

浴室テレビを工事なしでも楽しむ方法

ポータブルテレビを浴室で使うときは、電波の受信感度についても確認しておくことが大切です。浴室は壁に四方を囲まれているため、開けた場所よりも電波が届きにくい環境だと言えます。浴室の電波状況を確かめる方法としては、テレビが視聴可能な携帯を持っていれば事前に映るかどうかを確かめることができるでしょう。事前の確認が行えず、実際に購入したポータブルテレビが映りにくいという場合は、無線LAN中継機を設置することで映りがよくなることがあるので試してみましょう。

4.ポータブルテレビを浴室テレビとして楽しむためのDIY

浴室テレビを工事なしでも楽しむ方法

ポータブルテレビであっても、DIYで工夫することによって浴室テレビとして快適に使うことができます。ただし、トレイやスタンドに置いていても浴槽に落としてしまうおそれがあるため、防水機能の備わったテレビを使用することが前提となります。ここからは、どのようなDIY方法があるのかについて見ていきましょう。

バスタブトレイをDIY

バスタブトレイを作れば、その上にポータブルテレビを置くことができるので、浴室で快適にテレビが楽しめるようになるでしょう。準備するものは、浴槽のサイズに合わせた板と取手、接着剤、そして木材を使用する場合は防水塗料が必要です。DIYの手順として、まずは浴槽の幅の長さを測り、アクリル板や木材など好きな素材の板を測ったサイズに合わせて1枚用意します。次に、板に接着剤で取手を取り付ければバスタブトレイの完成です。なお、木材を使用するのであれば、取手を付ける前に防水塗料を塗ったうえで乾かしておくとより長持ちするでしょう。また、トレイの周りに縁を設けておけば、万が一トレイに衝撃を与えてしまってもテレビが浴槽に落下する事故をある程度防ぐことができます。

壁掛け風にするためのDIY

ポータブルテレビのなかには、壁に掛けることを想定して引っかける部分や持ち手が付いているものもあります。この持ち手などを活かして、壁掛け風にDIYするのも良いアイディアだと言えるでしょう。DIYするにあたって、まずはポータブルテレビと2つの粘着フックを用意します。用意した粘着フックを壁に取り付け、ポータブルテレビをフックに引っかければ壁に掛けてテレビを使えるようになります。テレビが落下したときに備えて、テレビの真下に浴槽のフタを置いておくなどの対策を行ったほうが良いでしょう。使用するフックは、テレビの重さに耐えられる強度のものを選ぶ必要があります。また、フックは時間が経つにつれて劣化していくということも頭に入れておきましょう。

タブレットスタンドをDIY

タブレットを使って浴室でテレビを見るのであれば、DIYでタブレットスタンドを作ることで快適さが増すでしょう。準備するものは、小さめのまな板とウォールバー、支え用の木材、ボンドの4つです。まず、まな板を傾けながらタブレットが見やすくなる位置を探して角度を測ります。次に、この角度を維持できるように支え用の木材を2本カットしておきましょう。まな板は、タブレットを置く面の下のほうにボンドでウォールバーを取り付けます。ウォールバーを取り付けた側を表とし、裏側にはカットした支え用の木材をボンドで接着させます。最後に、ボンドが乾いたあとでウォールバーの上にタブレットを置けばタブレットスタンドの完成です。浴室で使うときは、浴槽の縁やフタ、バスタブトレイなどに置いて使用すると良いでしょう。

5.浴室テレビと一緒にあると便利なグッズ

浴室テレビを工事なしでも楽しむ方法

浴室でポータブルテレビを楽しむ際に、一緒に用意しておくと便利なグッズかあります。タブレットを使用する場合は浴槽への落下事故などに備えて、タブレットを「防水ケース」に入れていれば安心できるでしょう。浴槽で使える枕の「バスピロー」は、テレビを見ながらゆったりとバスタイムを楽しむことができるグッズです。テレビを見ながらむくんだ足や凝った肩をほぐせる「マッサージグッズ」も用意しておくと、さらにリラックスした時間を過ごすことができるのではないでしょうか。

6.浴室テレビの楽しみ方はいろいろ!

浴室テレビには複数の種類があり、専門会社に工事を依頼して配線タイプのものを取り付けたり、ポータブルテレビを利用してDIYしたりと、好みや予算に応じて実現する方法は変わってきます。どのような浴室テレビが欲しいのかを検討したうえで、浴室テレビのある生活を実現しましょう。

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