2019.3.29

理想のお庭を実現するためのデザイン事例と基礎知識

住まいづくり

庭のデザインで悩んでいませんか?自宅の庭が自分の好み通りのデザインになれば、さわやかな気持ちで毎日を過ごせます。ここでは、理想の庭をデザインするために、事例や基礎知識を紹介します。

目次

  1. 庭のデザインを考えるポイント
  2. おしゃれな庭のデザイン事例
  3. 理想の庭をデザインするために必要なこと
  4. 庭をデザインする際に気を付けること
  5. 家族みんなが楽しめる理想の庭をデザインしよう!

1.庭のデザインを考えるポイント

自宅の庭をデザインするには3つのポイントに気をつけましょう。以下、順番にポイントを解説していきます。

庭の目的を考える

理想の庭を実現するためのデザイン事例と基礎知識

どんな目的で庭を使いたいのかによって、庭のデザインは変わります。まずは庭の使い方を考えましょう。たとえば、「子供やペットの遊び場」「バーベキュー」など、アクティブに使いたいのであればデッキやガーデンルームを設置するのがよいでしょう。家族や友人などで楽しめる庭を目指しましょう。一方、観ることが目的の庭もあります。「和の空間を愛でたい」「四季折々の花を植えたい」という望みがあるなら、和を感じるデザインを採り入れたり、四季の花を配置したりします。希望のデザインにあわせて、飛び石などを使ったり、樹木の配置を検討したりして、じっくり眺めていても飽きない庭にしましょう。

1-2.自分の庭の現状を把握する

本格的にデザインを行う前には、庭の環境を確かめることで計画の土台を固められます。まずは正しい「配置図」を作りましょう。庭の形状や向き、日照条件といった情報が記された資料であり、デザインの基礎となるものです。専用の配置図がなくても方眼紙に手書きで作成可能です。自宅に庭がある人も、現在の環境を図に書き起こしてみましょう。図があると、どんなデザインを加えるべきかわかりやすくなります。現在の庭の情報を記した資料が「現状図」であり、配置図と同じくデザイン計画の根幹を担います。

1-3.デザインの事例を見る

庭のデザインをしたことがない人も、たくさんの事例を目にすればアイデアが浮かびやすくなります。インターネットで庭を検索したり、写真集やムックを探したりしましょう。あるいは、庭園や植物園で草花を見るのも効果的です。そのなかで「参考にしたい」「自分の好みに合う」というデザインが見つかれば、要素を取り入れることで庭のイメージが具体的になっていくでしょう。

2.おしゃれな庭のデザイン事例

理想の庭を実現するためのデザイン事例と基礎知識

デザインのコツは、とにかくいろいろなデザイン事例を調べることです。どこから手をつけていいのかわからない人も、美しいデザインに触れることで意欲が湧いてくるでしょう。ここからは、具体的におしゃれな庭のデザイン事例を取り上げていきます。

2-1.和モダン風デザイン

日本的な平屋にマッチする庭デザインが「和モダン風」です。数寄屋造りの平屋の前に、玉砂利や飛び石といった和のアイテムをあしらっているのが特徴です。中庭に石灯籠を置くなどすると、モダンな家のビジュアルとの組み合わせで趣が生まれます。

2-2.北欧風デザイン

オーガニックで、落ち着いた雰囲気が好きなら「北欧風」の庭もおすすめです。白いカラーが印象的なガーデンデッキを中心に、大勢の人が集まりやすいデザインとなっています。北欧風では庭も部屋のひとつと考え、スペースを仕切るようなアイテムが置かれているのがポイントです。

2-3.リゾート風デザイン

リフレッシュできる空間として庭を演出したいなら「リゾート風」にデザインしてみましょう。南国に住んでいるかのような、日除け付きのウッドデッキでリラックスできます。ウッドデッキによって庭がリビングの延長に感じられ、気がねなくくつろげます。

2-4.芝生を用いたデザイン

庭に芝生が広がっているなら、自然を活かしたデザインにも挑戦してみましょう。芝生の緑の中で、草花が彩を加えるような配置が理想的です。スクリーンによって外側から覗けないようにしつつ、リビングから庭への視界は確保するのがポイントです。

2-5.タイルやコンクリートを用いたデザイン

やや無機質な雰囲気のあるタイルやコンクリートも、デザイン次第では魅力的な素材に変わります。広い中庭には床タイルを敷き詰めることで、単純ながら現代的な感覚も取り入れられます。また、コンクリートと樹木を対比することで、コントラストを生み出す方法もおすすめです。季節の木を植えて、空気感を和ませましょう。

3.理想の庭をデザインするために必要なこと

理想の庭を実現するためのデザイン事例と基礎知識

イメージが湧いたら、実際にデザイン作業へと入っていきます。作業には、プロに頼む方法と自分で行う方法があります。

3-1.専門会社にデザインを依頼する

デザインのクオリティを求めるなら、プロに依頼するのがおすすめです。庭のプロとは、エクステリアや外構工事に強い業者、ガーデンデザイナーなどで、それらが依頼先となります。また、新築で庭をデザインするなら工務店など家の施工業者にあわせて依頼するのもひとつの方法です。施工業者なら建物の見た目や雰囲気も深く理解しています。庭についての知識も共有できるので、デザインの打ち合わせも順調に進んでいくでしょう。ただし、1社がすべての敷地を担当しているとも限りません。もしも施工業者の担当外の庭までデザインを頼みたいなら、打ち合わせは慎重に行って詳細を伝えましょう。

3-2.自分でデザインをする

プロ以外でも、自分で庭をデザインすることができます。庭のデザインには「ソフト」と「手描き」の2種類があるので、自分に合った方法を選びましょう。

3-2-1.ソフトを使う

デザインに慣れていない人でも、ソフトを使えば手軽に精度の高い図面を作成可能です。ソフトにはあらかじめ庭木や飛び石などを意味する記号が設定されているので、配置図も簡単にできあがります。また、少しデザインの知識があるなら上級者向けのソフトを選んで、より本格的な図面を完成させてみましょう。デザイン経験者なら、3Dシミュレーションで庭を立体的にデザインできるソフトを使うことも可能です。ただし、未経験者用に開発されたスマホ向けのアプリにもシミュレーション機能は備わっており、自身のスキルに合わせた種類を選びましょう。

3-2-2.手描きする

パソコンでデザインするより、手描きのほうが楽な人もいます。手描きでは、建物の平面図からデザインしていくのが効率的です。まず、縮小コピーした平面図を、敷地が水平になるような位置で方眼紙に貼ります。平面図を見ながら作業をすると、デザインの正確性は高まるでしょう。また、建物の写真や模写した絵を用意して、立体的なイメージをふくらませる方法もあります。立体的に完成形が見えれば、デザインのクオリティも上がります。

4.庭をデザインする際に気を付けること

理想の庭を実現するためのデザイン事例と基礎知識

デザインの完成度を高めるためには、3つのポイントを意識しましょう。「動線」「バランス」「プライバシー」について説明します。

4-1.動線を意識する

美しいデザインでは、人間の動きまでがしっかり計算されています。動線を思い浮かべながら、庭のデザイン設計をしてみましょう。たとえば、庭で家族や友人が集まれるようにしたいなら、キッチンまでの動線を確保しなくてはいけません。また、ガーデニングや菜園を楽しみたい場合は、道具を入れる倉庫との距離感を考えましょう。動線を視覚化するには、タイルや敷石を置くのもコツです。景観をそこなわないような動線を考え、動きやすい庭にしましょう。

4-2.庭全体のバランスを考える

理想の庭を実現するためのデザイン事例と基礎知識

家の主役はあくまでも建物なので、庭で見た目のバランスを崩さないように気をつけましょう。庭と建物のバランスは「庭の外側からの風景」と「庭の内側からの風景」を両立させることで生まれます。建物との色合いで調和が取れているか、石灯篭や樹木の高さは適切かなど細かくチェックしながらデザインを進めていきましょう。

4-3.プライバシー保護を考える

庭は近所や通行人の目にも映っている場所です。住人のプライバシーが侵害されないよう、デザインでも対策を取り入れましょう。家の内部を見えにくくするには塀や樹木を配置するのが効果的です。あまりにも空間が広すぎる庭だと、家の中が筒抜けになってしまします。ただし、高すぎる塀は住人の目からも侵入者を隠しかねません。塀や樹木は適度な高さにしておくのが得策です。セキュリティを徹底したいなら、防犯カメラを設置するなどデザインとは別に用意しましょう。

5.家族みんなが楽しめる理想の庭をデザインしよう!

理想の庭を実現するためのデザイン事例と基礎知識

庭のデザイン方法がわかれば、未経験者でも庭の完成図を思い描きやすくなります。目的を考えながら、家族みんなが愛着をもてる素敵な庭をデザインしましょう。

「ガーデンスペースの商品情報ページ」はこちら