2019.3.29

浴室ってDIYできる?自分で行うメリットやアイデアを紹介!

住まいづくり

「浴室のDIYをしてみたいけれど、水まわりって難しそう」「実際に自分でどんなことができるのかな」など、浴室のDIYについて考えている方もいるのではないでしょうか。リビングや自分の部屋は簡単に模様替えができますが、浴室には手を加えたことがないという方も多いかもしれません。浴室をDIYするのは難しそうなイメージがありますが、浴室だからといってDIYをあきらめる必要はありません。浴室でもDIYをすることができる部分があります。ここでは、浴室DIYのメリットやデメリット、具体的なアイデアについてご紹介します。

目次

  1. 浴室DIYのメリット・デメリット
  2. 浴室DIYのアイディア例を紹介
  3. DIYよりもリフォームがおすすめなケースは?
  4. 浴室のDIYは目的や予算に合わせて決めよう

1.浴室DIYのメリット・デメリット

はじめに、浴室をDIYすることにはどんなメリットやデメリットがあるのかについて紹介します。浴室DIYに興味のある人は、チェックしてみましょう。

メリット:費用が抑えられる

リフォーム会社などの専門業者に浴室のリフォームを依頼すると材料費だけでなく人件費もかかり、その分費用も高くなってしまいます。DIYであればすべて自分で行うため、費用は材料費だけで抑えることができます。メジャーやボンドなど、DIYに必要な材料や道具は、ホームセンターなどで揃えることが可能です。専門業者に浴室のリフォームを依頼した場合は、材料費や取付工事費、廃材処分費など合わせて一般的には50~150万円ほどの費用が必要です。DIYの場合は、どこを改修するのかにもよりますが、1~10万円ほどの費用で済ませることもできるでしょう。

浴室DIYのメリットやアイデアを紹介01

デメリット:手間がかかる

浴室のDIYでは、床シートやコーキング剤(隙間に充填するゴムのようなもの)など、普段の生活では使うことのない材料や道具を準備しなければなりません。道具の使い方なども良く分からないまま作業しなければならず、不明点があれば自分で調べる必要もでてきます。範囲が広ければ広いほど負担が増え、時間と手間がかかってしまうでしょう。また、場合によっては材料の選択を間違えたり、改修を失敗したりすることもあるかもしれません。その場合、作業をやり直ししなければならず、材料を買いなおすなど出費が余計にかさむ場合もあります。さらに、水やお湯を使う浴室なので水漏れの発生など最悪のケースも考えられます。

浴室DIYのメリットやアイデアを紹介02

2.浴室DIYのアイディア例を紹介

次に、浴室をDIYするときの具体的なアイディア例を紹介します。浴室ならではのDIYについて、特徴やポイントをみてみましょう。

初心者向け!壁紙をかえてイメージチェンジ

浴室に続く洗面所の壁の壁紙を貼りかえれば、イメージチェンジすることが可能です。タイルや木材などに比べて、壁紙は安く簡単に貼れるため、DIYに使われることが多くあります。裏面がシールになっている壁紙を使用すれば簡単に洗面所の雰囲気を変えることができます。特別な工具は必要ないので、工期も短くすぐに終わるでしょう。

浴室DIYのメリットやアイデアを紹介03

また、浴室に貼ることができる壁紙もあります。浴室に使用できる壁紙は、表面に防水や防カビ、防汚のコーティング加工がされているのが特徴です。壁紙を貼る壁にヒビが入っているなどのトラブルがなく、平らで状態が良い場合には簡単に貼ることができます。モザイクタイル風や大理石調などデザインが豊富にあるため、雰囲気を大きく変えることができ自分の好きな空間にしやすいのがメリットです。浴室の壁紙は、数千円で購入できるものもあります。

壁紙ならコーキング剤などの特別な材料を使う必要がなく、初心者でも簡単に浴室をアレンジすることができます。壁面に貼るだけでなく、たとえばお風呂のフタやバスタブなど、壁以外の場所に貼るのも良いでしょう。お風呂のフタの色を変えるだけでも、浴室内の雰囲気を変えることができます。和風の浴室にしたければ、木目調の壁紙を選んで貼ってみましょう。花柄なら可愛らしい雰囲気に、水玉ならポップな印象を演出することができます。バスタブに壁紙を貼るなら、木目調のものを選ぶとヒノキ風呂風にアレンジすることができます。お風呂のフタとバスタブの柄を合わせて、統一感を出すのも良いでしょう。壁紙の模様に合わせて、バスチェアやディスペンサーなどの小物を揃えるのも楽しいのではないでしょうか。

ただし、シートを貼る前には貼る場所の状態をしっかりと確認しておくことが重要です。壁面にカビがある場合などはしっかりと事前に処理をしておかなければなりません。処理をしないままだと、シートの下でカビが繁殖するなども考えられます。事前に入念な確認としっかりとした下地処理をしておくことが大切です。また、壁面の角やつなぎ目は、DIYに慣れている人にとっても壁紙を貼り付けるのが難しい場所だといわれています。その部分の接着が不十分なままだと、後になって角やつなぎ目から壁紙が剥がれてくる可能性もありますので注意が必要です。

中級者向け!バスパネルで壁をおしゃれにDIY

在来浴室の壁をDIYする場合、バスパネルが使われることが多くあります。バスパネルであれば、タイルの壁面でもユニットバスのような壁面にすることができます。浴室用の壁紙と同じように防水、防カビ加工が施されているので、安心して使うことができるでしょう。また、保温力に優れているものを選べば、浴室の温度が下がりにくくなるのもメリットです。ただし、壁紙と同じようにカビなど下地の処理をしっかり行っていないと、パネルの下でカビの繁殖する可能性もありますので注意が必要です。

浴室DIYのメリットやアイデアを紹介04

パネルとパネルのつなぎ目には、隙間を作らないようにするのもDIYのポイントです。隙間があるとパネルの裏面へ浸水し、パネルが外れてしまったり、壁にカビが生えてしまう原因にもなります。隙間を防ぐために活躍するのがコーキング剤です。コーキングガンを使用し、パネルとパネルのつなぎ目だけでなく、パネルと浴槽、床、壁などのつなぎ目にも、コーキング剤を注入しておきましょう。パネルや浴槽などの縁にマスキングテープを貼ってからコーキング剤を塗布すると、きれいな一直線に仕上げることができます。また、つなぎ目に使えるジョイント部材などもありますので、必要の応じて利用するのも良いでしょう。壁紙と同様に、パネルがしっかりと接着するよう、パネルを貼る面の汚れなどはあらかじめ除去しておきましょう。

バスパネルの価格は、一般的に1枚あたり1万円程度です。浴室の壁面全体をパネルで埋めるとかなりの費用が必要になりますので、壁紙に比べて費用がかかるのがデメリットです。また、在来浴室は壁面が直角部分であることが多くパネルを貼りやすい形状ですが、ユニットバスは壁面が緩くカーブしていることもあるため、パネルを貼るのが難しいかもしれません。事前に自宅の浴室をしっかりと確認するようにしましょう。

浴室DIYのメリットやアイデアを紹介05

浴室の床もDIYできる!床シートを利用する

浴室の床は、床シートを貼ってリメイクすることが可能です。特に、冷えやすいタイル張りの床をリメイクしたいという人には、床シートが適してるでしょう。床シート本体は、一般的に1万円程度で購入することができます。既存のタイルの上から直接貼れるタイプのものであれば、DIYでも比較的利用しやすいでしょう。浴室の床は傷や汚れがつきやすく劣化しやすい場所と言えます。「壁面は補修する必要がないけれど、床だけ補修したい」という場合に、床シートはぴったりの方法です。

また、床シートは一般的にクッション性が高く、タイルと比べて暖かさや滑りにくさ、水はけなど非常に優れているのがメリットです。ただし、タイルと床シートの接着が甘いと徐々にシートが浮いてしまい、シートとタイルの間に水が侵入してしまいます。シートの表面に比べると、裏面は水に対しての耐久性がないため、雑菌や汚れを溜め込みやすく、カビが繁殖することもあるでしょう。また、床シートや床シートの剥がれが原因で浴室内ですべってしまう可能性もありますので、しっかりと貼り付けができていることを十分に確認する必要があります。

3.DIYよりもリフォームがおすすめなケースは?

場合によっては、DIYするよりも専門業者に依頼しリフォームをした方が良いケースもあります。続いて、DIYするよりもリフォームの方がおすすめなケースについて、詳しく紹介します。

浴室DIYのメリットやアイデアを紹介06

壁の塗装

壁を塗装するには、専用の塗料や道具が必要です。また、塗料を定着させるための知識と技術も必要不可欠です。不慣れな人が自分で行うには難易度が高いため、自分で行わずリフォーム業者に頼んだほうが良いでしょう。また、壁の素材によっては塗装が難しい場合もあります。

浴槽の交換

浴槽の交換には、在来工法であれば給排水管の移設工事などが必要になります。ユニットバスの場合は、商品によってはバスタブだけを交換することも不可能ではありませんが、施工手順書が公開されていないケースが多いなど、かなり難しい作業になります。また、バスタブのみを交換しても、状況によっては数年後に浴室全体のリフォームが必要になることもあります。浴槽の交換は、長い目で見ると専門業者にリフォームを依頼した方が、費用面でも有利になるでしょう。

4.浴室のDIYは目的や予算に合わせて決めよう

費用を安く抑えたいならDIYは最適な手段ですが、壁の塗装や浴槽の交換などDIYには向かない箇所もあります。また、水漏れなどが発生し余計に費用が発生することも考えられます。予算や目的にあわせて、専門の業者にリフォームを依頼するのか、DIYで補修するのかをじっくり検討してみてはいかがでしょうか。

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