2019.3.29

浴室に鏡を取り付けたい!浴室鏡のオーダーまでの流れを解説

住まいづくり
浴室鏡のオーダーまでの流れを解説01

浴室の鏡は汚れやすいもの。「うろこ」と呼ばれる白い汚れで悩んでいる方も多いと思います。しかし、古い鏡を交換したりリフォームなどで新しい鏡を選んだりするときに「工務店やリフォーム会社にどんなことをお願いしたらよいのかわからない」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。ここでは、浴室鏡を取り付けるまでの流れについてわかりやすく紹介します。まずは、鏡を選ぶところから始めましょう。

目次

  1. 鏡を選ぶ
  2. 鏡の取り付け方法を選ぶ
  3. 浴室のスタイルに合わせた鏡選びを

1.鏡を選ぶ

浴室鏡のオーダーまでの流れを解説02

鏡には多様な種類があり、サイズや加工の方法もさまざまです。最近では、浴室を広くみせやすい横長の鏡を取り付ける人も増えています。鏡の種類によって機能や値段に違いが出てくることもあるので、注意が必要です。はじめに、浴室鏡の種類やサイズ、加工方法について紹介します。

鏡の種類

浴室に取り付ける鏡は大きく2つの種類に分けられます。1つは一般的なクリアミラーと呼ばれる鏡で、もう1つは特殊加工によって便利な機能が追加された鏡です。主な追加機能としては、防カビや防湿、くもり止めなどがあります。ここでは、クリアミラーと防湿ミラーについて詳しく見ていきましょう。

クリアミラー

浴室鏡のオーダーまでの流れを解説03

クリアミラーとは一般的な透明なミラーのこと。姿見や洗面所の鏡など広く使われています。そもそも、鏡とはガラスの一面に銀やアルミニウムなどの金属を吹き付けて、可視光線を反射するようにしたものです。一般的なガラスを使って作られた鏡をクリアミラーと呼んでいます。

クリアミラーの最大の特徴は安価という点です。「浴室鏡に何を求めるのか」は人それぞれなので、鏡の品質にこだわりがないという場合はクリアミラーを選ぶのもひとつの方法です。

防湿ミラー

浴室鏡は湿気の多い浴室に設置するためサビが発生しやすい環境にあります。鏡の表面ではなく内側にできる黒い点(シミ)はサビで、家庭の鏡でもよく見かけると思います。また、金具部分が腐食してしまうこともまれではありません。サビが鏡に発生すると見た目も悪く清潔感も損なわれてしまいます。また、サビである鏡の内側の黒い点(シミ)は一度発生すると取ることはできません。

防湿ミラーは鏡の背面や切断面に防湿加工を施しています。クリアミラーに比べると価格は高めにはなりますが、湿気を防ぐためサビが発生しにくくなり、浴室鏡の交換回数を減らせるのがメリットと言えるでしょう。清潔感も長期間維持しやすくなります。マンションや建売住宅などの水まわりの鏡には、防湿ミラーが使われるのが一般的です。

鏡のサイズ

浴室の鏡選びではサイズについても考慮しなくてはなりません。鏡には規格サイズといわれる大きさがあります。規格サイズの鏡は、あらかじめ業者によって製造・ストックされているので、比較的安価で手軽に入手しやすいのが特徴です。

鏡はガラスから作られますが、ガラスの厚みにはJIS規格の定めがあり、この規格に従ってつくられています。そのため、規格外の厚みの鏡を作ることは難しくガラスの厚みは用意されているいくつかの選択肢から選ぶことになるでしょう。このように、オーダーメイドの鏡を作ると時間や費用がかかります。

鏡をどう使うのか考える

リフォームや新築などで新しく浴室鏡を取り付ける場合は、鏡選びの幅が広がります。小型で軽量な鏡だけでなく縦長や横長の大きな浴室鏡も選ぶのもよいでしょう。1度取り付けると簡単には変更できないため、事前にしっかりと検討することが大切です。まずは、浴室鏡に対する家族のニーズを明確にしましょう。「全身が写る鏡が欲しいのかどうか」や「立ったときに使うのか座って使うのか」などについて考えます。次に、希望をもとに鏡のサイズや取り付ける位置を決めていきます。

全身が写る鏡にしたい場合、サイズの目安は鏡を使う人の「身長の半分以上」になります。身長が180cmなら鏡は90cm以上必要です。また、鏡を取り付ける高さもポイントのひとつです。床面から鏡の中心までが、140~150cm程度の高さになるように調整するのが一般的です。実際にサイズを計ってみるとイメージしやすいでしょう。

既存の鏡と同じサイズにする

古い鏡を新しいものと交換し、かつ既存の金具をそのまま使いたい場合は、サイズの測定が重要です。新しい鏡のサイズが大きすぎると金具に収まらなくなり、小さすぎると既存の金具では取り付けができなくなるためです。そのため、古い鏡のサイズを正確に採寸するよう心がけましょう。また、金具がサビたりぐらついたりしているなら、金具ごと交換するのがおすすめです。

鏡に施す加工

鏡のなかには、縁や表面に研磨や加工を施して安全性やインテリア性を高めたものがあります。加工方法によって鏡の価格にも差が出てきます。ここでは、浴室鏡の加工で一般的に用いられる2種類の研磨・加工方法について紹介します。

切断面を安全に加工

ガラスを切り出すとき、切断部分をそのまま放置すると手が切れるおそれがあり危険です。そのため、鏡の製造では必ず切断面に加工を施します。大根の面取りのように縁の上下を1~2mmほど斜めに研磨する方法を「糸面取り」といいます。また「糸面取り」よりも幅広に鏡の縁を削って、高級感を出す研磨方法が「幅広面取り」です。「幅広面取り」では、ガラスが厚いほど大きく削れるので見た目の印象がかわってきます。

浴室にあわせて特殊な形に加工

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鏡を設置する場所にコンセントや柱などの障害物があると、四角い鏡を設置できないために変形加工をする必要性があります。特殊な形に鏡の一部をカットすることを「切り欠き加工」といいます。「切り欠き加工」で切り込みを入れた部分にも、安全のため「糸面取り」などの研磨加工を施すことになるでしょう。

そもそも、鏡は四角だけとは限りません。円形や小判型などの特殊な形にカットすることも可能です。「鏡の形を浴室のデザインに合わせたい」などのこだわりがある人には、おすすめの方法と言えるでしょう。

2.鏡の取り付け方法を選ぶ

ここからは、鏡を取り付けるときに使用する金具について解説します。浴室は湿度が高いだけでなく、鏡に直接水がかかる場所です。腐食などによって鏡が落ちるとケガの原因にもなりかねません。そのため、浴室の鏡は耐水性のある金具で取り付けるのが一般的です。鏡を取り付けるための金具には主に「ハンガー金具」と「片長チャンネル」という2種類があります。

ハンガー金具

「ハンガー金具」とはステンレス製の鏡用止め金具で、一般的には4個で1セットの「ツメ金具」です。「二重鏡止め」と呼ばれることもあります。一般的には1つの金具を1つのビスで止めて、4つの金具で4カ所で支える取り付け方法です。

耐荷重は5kg前後のため重い鏡には不向きと言えるでしょう。洗面台や浴室の鏡など比較的小さな鏡を設置するときに使用されます。

片長チャンネル

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「片長チャンネル」とは、断面がひらがなの「し」のような形をした金具で、鏡の上下全体で支える取り付け方法です。長い金具を複数のビスで固定するので、大きな鏡を設置する場合などに広く使われています。大きい姿見や連装ミラーなど、壁一面に並べて張るタイプの鏡には「片長チャンネル」が使用されるのが一般的です。

3.浴室のスタイルに合わせた鏡選びを

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浴室鏡選びでは「湿気の多い浴室に適しているか」や「浴室でどのように鏡を使うのか」といった点をしっかりと検討することがポイントです。鏡を取り付ける位置やサイズを決めたら専門業者に依頼しましょう。

鏡だけでなく浴室そのものの汚れが気になる場合は、浴室をまるごとリフォームするのもおすすめです。最新のユニットバスをみて自分のスタイルに合ったものがあるかどうか探してみるのもよいでしょう。

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