2019.3.29

浴室の間取りをどうしよう?気をつけるべきポイントが知りたい!

住まいづくり

浴室を設置するときは、ユニットバスや在来工法のような浴室の種類やデザインにばかり気を取られてしまいがちです。浴室の種類やデザインも大切ですが、浴室はキッチンや洗面所と同様に上下水道の配管を通す必要があるので、間取りや設置場所をしっかり検討することも重要だと言えるでしょう。浴室は、キッチンや洗面所などの水まわりを意識しながら配置するようにしましょう。ここでは、浴室を設置するときに注意しておくべきポイントについて紹介します。

目次

  1. 浴室の間取りは家のどこが適当か
  2. 浴室の間取りと一緒に考えたい!洗面脱衣所とトイレの配置
  3. 浴室と洗面脱衣所・トイレの間取りで意識するポイント
  4. 浴室の一般的なサイズは?間取りを決めるなら知っておこう
  5. 生活しやすい浴室の間取りを考えてみよう!

1.浴室の間取りは家のどこが適当か

浴室の間取りで気をつけるべきポイント01

ほかの水まわりとの関係性を考慮するときに、浴室の間取りを家のどこにするかは重要なポイントです。浴室の間取りを考えるときは、階数や生活同船を考慮したうえで検討しましょう。

浴室を配置する階数

浴室を配置するときに、まず気を付けておきたいのは「一般的に1階に設置するケースが多いこと」です。1階に浴室を設置する理由はさまざまですが、最も大きな理由は故障したときに被害が大きくなりにくいことだと言えます。浴室などの水まわり関係は、配管が故障した場合漏水して家中水浸しになる可能性があります。もしも2階に浴室を設置して漏水すると、2階で溢れた水が1階まで流れてきてしまい、被害が拡大する可能性が高いです。修理などのメンテナンスもしやすいので、1階に設置する住宅が多くなっています。

2階以上に浴室を設置する場合は「プライベート性が高くなる」「1階のスペースを広く使える」などのメリットが挙げられます。ただし、その反面「年を取ると浴室への移動が不便」「2階のスペースが狭くなる」といったデメリットも考えられます。

浴室への動線

浴室は頻繁に使うものではありませんが、生活動線上に効率よく配置すれば、より生活しやすい環境が整います。よくあるのは、家事動線を優先して浴室をキッチンと近づけるパターンです。浴室の隣に脱衣所と洗濯機を設置するスペースを確保しておけば、台所での家事と並行して洗濯をすることができます。また、生活動線を優先するならリビングと浴室を近づけるパターンもよいでしょう。家族が集まるリビングと浴室を近づけることでコミュニケーションが生まれやすくなる効果が期待できます。

それとは対照的に、浴室のプライベート性を重視したいときは、あえて1階の奥や2階に設置するというのも悪くありません。浴室をどこに置くとよいかは「どのような家にしたいか」「どのように生活するのか」によって変わるため人それぞれです。まずは、家のコンセプトを決めてから最終的な場所を決定しましょう。

2.浴室の間取りと一緒に考えたい!洗面脱衣所とトイレの配置

浴室の間取りで気をつけるべきポイント02

浴室の間取りを考えるときは、洗面脱衣所やトイレの配置を含めて検討することが重要です。一般的には、洗面脱衣所やトイレには浴室と同様に上下水道の配管が通っているからです。一般的に配管の距離が長くなればなるほど費用は高くなるので、リフォームや新築時の費用の節約という観点からも、できるだけ水まわりは近づけておいたほうがよいと言えます。また、洗面脱衣所は主にお風呂に入るときに必要な場所なので、浴室と近づけておくことが合理的です。一般的に浴室の近くに配置されるケースが多いのは洗面脱衣所とトイレの2つですが、どのような点に注意して間取りを考えたらよいのでしょうか。

3.浴室と洗面脱衣所・トイレの間取りで意識するポイント

浴室の間取りで気をつけるべきポイント03

浴室は給排水設備の工事を伴うので、一度配置すると簡単には変更できません。そのため、間取りで後悔しないように、配置をよく考えておくことが大切です。そこで、洗面脱衣所やトイレを含めた浴室の配置における大切なポイントについて説明します。

ポイント1:家族の動きを整理する

浴室と洗面脱衣所やトイレを使いやすい間取りにするためには、生活動線を整理しておくことが大切です。浴室・洗面所・トイレは家族のみんなが毎日利用する場所ですが、1人が利用しているあいだは他の家族が利用できないため、まずは家族全員の日常の動きを理解しておきましょう。トイレや洗面所は、渋滞が発生する場合があるので、間取りを考えるうえでは「混雑を緩和すること」を注意しておきましょう。たとえば、朝は出勤時間や登校時間が家族で同じような時間帯になると洗面所やトイレは早い者勝ちで取り合いになるケースがよくあります。

また、浴室を利用している人がいると、そのあいだは別の人が洗面脱衣所を使えなくて不便を感じるケースもあるでしょう。これらの課題を解決するために、毎日の家族の生活リズムを把握して「いつ・どこが混雑する可能性が高いか」を整理しておき、使いやすい間取りを考えることが大切です。

ポイント2:ストレスのない間取りを意識する

毎日の家族の生活リズムを整理したら、できるだけストレスのかからない浴室や洗面脱衣所・トイレの間取りを考えましょう。洗面脱衣所は、間取りを広くすることで混雑を緩和できる可能性はありますが、基本的には「まとめる」「独立させる」「つなげる」という視点で考えるとよいでしょう。たとえば、洗面所と脱衣所を壁で仕切って独立させれば、それぞれ同時に使用できる点がメリットです。ただし、独立させると使うスペースが多くなり、居室部分がどうしても狭くなります。浴室などの水まわりにどれだけのスペースを割けばよいのかしっかり確認しましょう。

4.浴室の一般的なサイズは?間取りを決めるなら知っておこう

浴室の間取りで気をつけるべきポイント04

浴室は、一般的に浴槽と洗い場で構成されますが、広さによって浴室の印象が大きく変わる点には注意しなければいけません。ユニットバスには規格サイズがあるので、浴室の間取りについて考えるときはユニットバスの規格サイズやよく選ばれている広さを知っておくと参考になるでしょう。

ユニットバスの規格サイズ

ユニットバスには短辺(洗い場水栓の隣の壁側)と、長辺(洗い場水栓側)が存在します。ユニットバスのサイズは「1620」などのように4桁の数字で表されており、数字の前2つ部分が短辺、後ろ2つ部分が長辺を表しています。たとえば、「1620」では、洗い場水栓の隣の壁側が1600mm(160cm)、洗い場水栓側が2000mm(200cm)のサイズを表しています。これは各メーカー共通です。

よく選ばれているユニットバスのサイズ

ユニットバスにはさまざまなサイズがありますが、「1216」(0.75坪)・「1616」(1坪)・「1620」(1.25坪)が選ばれるケースが多いです。これら以外にも様々なサイズがありますので、自宅にあったサイズを選ぶようにしましょう。

5.生活しやすい浴室の間取りを考えてみよう!

浴室の間取りで気をつけるべきポイント06

浴室のスペースは、リビングやダイニングなどに比べると狭いことが一般的です。しかし、毎日使う場所なので、利便性を重視することが大切だと言えます。浴室を使いやすい場所にするためには、家全体の間取りや家族の日常の動きをよく理解しておくことが大切です。自分が考える理想的な家をつくるためにも、浴室の間取りはできるだけ具体的にイメージしておきましょう。

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