2019.3.29

浴室換気扇が不調になったら?寿命や取り付け方法について解説

住まいづくり

浴室換気扇には寿命があります。長く使っていると劣化して換気をする能力が落ち、うまく換気ができなくなりますので、ある程度の年数を使用し、換気扇の働きが悪くなってきたと感じたら交換が必要です。新しい換気扇を取り付けるにはどうすれば良いか、種類や注意点を紹介します。

目次

  1. 浴室換気扇の寿命とよくあるトラブル
  2. 浴室換気扇の取り付けは業者へ依頼する
  3. 浴室換気扇の取り付け依頼前に確認すべきこと
  4. 浴室換気扇の取り付け作業手順
  5. 浴室換気扇のお手入れ方法
  6. 新しい浴室換気扇を取り付けてもらおう!

1.浴室換気扇の寿命とよくあるトラブル

浴室換気扇の寿命はおよそ10年とされています。ただし、使用頻度や環境、換気扇そのものの機能や性能などによって変わってきますので、10年はあくまで目安の年数です。そのため、10年を過ぎても問題なく動いているというケースもありますが、5~6年程度で不具合が発生するというケースも見られます。浴室換気扇でよくあるトラブルは、普段と違う音が聞こえたり変な臭いがしたりするというものです。また、スイッチを入れてもファンが回らない、動いていても浴室内の換気ができていないなどのトラブルが起こることもあります。トラブルに気がついたら、たとえ10年経っていなくても新しい換気扇への交換を業者に依頼することを検討しましょう。

2.浴室換気扇の取り付けは業者へ依頼する

浴室換気扇を交換するときは、自分では行わずに、リフォーム会社などの専門業者に依頼するようにしましょう。浴室換気扇の取り付けには、電気の配線工事が必要になるためです。電気工事は、電気工事士という資格を取得していなければ行えません。無資格で行った場合は法的な罰則の対象となりますので、注意しましょう。また、専門知識のない人が電気工事を行うと感電や漏電といった事故が起こる可能性があり、大変危険です。必ず専門の業者に頼みましょう。

自宅の浴室がユニットバスで、換気扇に不具合が発生した場合は、まずはユニットバスのメーカーに相談してみるとよいでしょう。

3.浴室換気扇の取り付け依頼前に確認すべきこと

浴室換気扇の取り付けを専門業者に依頼するときは、事前に見積もりをとることが一般的です。できれば複数の業者から見積もりをとって話を聞き、よく比較検討して納得できる内容、価格のところを選ぶようにしましょう。また、業者とのやり取りをスムーズに行うためには、連絡を取る前にいくつかの点を確認しておくことが必要です。ここでは、何を確認すべきかを説明していきます。

浴室換気扇の種類

業者に連絡を取る前に確認しておきたいことのひとつ目は、自宅の浴室換気扇の種類です。浴室換気扇には、大きく分けてふたつの種類があります。種類によって取り付け方法が変わりますので、業者に伝えることが必要です。自宅の浴室換気扇がどちらの種類なのかを、確認しておきましょう。

シロッコ型

1つ目はシロッコ型です。ダクト排出式と呼ばれることもあります。ファンを天井に取り付け、ファンを回転させて空気や湿気を取り込み、ダクトを通して排出する仕組みです。ダクトを通して排出するため、外に接していない場所にも設置ができます。そのため、マンションなどの集合住宅で使われることが多いです。構造的に外からの風の影響を受けづらく一定の風量が保てるため、高層階でも安心して使えます。一般的に天井に設置されますので、捕集効果が高い点もメリットです。

プロペラ型

2つ目はプロペラ型です。直接排気式と呼ばれることもあります。浴室の壁面に設置して、プロペラを回すことで湿気や空気を直接外に排出する仕組みです。屋外に隣接していない浴室には設置ができず、風の影響を受けやすいため、集合住宅には向いていません。戸建て住宅でよく採用されています。換気扇の風力が強く換気量が多いのがメリットです。ただし、外の風の影響を受けやすく、強風の日などは風量が弱まることがあります。

浴室換気扇のメーカーと型番

浴室換気扇を交換を検討する際には、まずは現在の換気扇のメーカーと型番を確認しましょう。取扱説明書を確認するのが最も早く確実です。取扱説明書が手元にないようであれば、現物を見てチェックしましょう。メーカーや商品によって異なりますが、浴室換気扇のカバーにメーカー名や型番の載ったシールが貼られていることが多いです。

なお、浴室換気扇は高い位置に設置されていますので、確認の際は十分に注意しましょう。また、同じ型番や後継機種以外の換気扇の取り付けを希望する場合は、事前に業者とよく相談することをおすすめします。

浴室点検口の有無

メーカーや型番とともに確認しておきたいのが、点検口の有無です。点検口とは、換気扇とは別に天井に設置されている40cm四方ほどの大きさのもので、開けると天井裏につながっています。一般的には、シロッコ型浴室換気扇の隣に設置されていることが多いです。天井裏に浴室換気扇を取り付ける作業をするときに使用します。浴室換気扇を取り替えたいのに点検口がない場合は、換気扇の取り付けとは別に、点検口も新たに作らなければなりません。天井に点検口が見当たらないときは、事前に業者に相談しましょう。

4.浴室換気扇の取り付け作業手順

浴室換気扇の取り付けについて、専門業者の説明や見積書の内容をよく理解するために、取り付け工事の流れを知っておくと安心です。おおまかな流れは次の通りです。

1.浴室のブレーカーを切る
2.配線、配管状況を確認する
3.古い方の換気扇のフロントカバーを外す
4.配線と本体、シロッコ型の場合はダクトもふくめ外す
5.新しい換気扇の配線とダクト(シロッコ型の場合)を接続する
6.新しい換気扇の本体を取り付ける
7.フロントカバーを取り付けて、試運転する

上記の流れはあくまで一例です。家屋の状況や取り付ける換気扇によって工事の内容や手順は異なります。気になるようであれば、依頼業者に事前に確認しましょう。

5.浴室換気扇のお手入れ方法

浴室換気扇は、普段からお手入れをするようにしましょう。お手入れをしないままで浴室換気扇を使っていると、汚れやホコリによって風力が弱くなったり異常な音を出すようになったりすることがあります。お手入れは、月に1回程度の頻度で構いません。必要な物は、浴室用の中性洗剤と柔らかい布、ゴム手袋です。次のような流れで行うと良いでしょう。

1.換気扇の運転をとめ、浴室のブレーカーを切る
2.浴室換気扇のフロントカバーを外す
3.フロントカバーはぬるま湯に浸して汚れを緩ませ、かたく絞った布で優しく拭きとる
4.薄めた中性洗剤を布にふくませてかたく絞り、本体の汚れを優しく拭きとる
5.乾いた布で、洗剤が残らないように本体を丁寧に拭く

高いところにあるフロントカバーを外す際には、十分に注意しましょう。また、浴室換気扇の本体を拭くときは強い力で行わないように注意することが大切です。無理な力をかけると、故障や漏電につながる可能性があります。

6.新しい浴室換気扇を取り付けてもらおう!

浴室は、毎日のようにお湯や水を使用する場所です。湿気が溜まりやすいため、浴室換気扇を使い湿気をしっかり外に出す必要があります。浴室に湿気が溜まったまま放置するとカビが発生し、浴室自体の寿命を縮めることにもつながります。経年劣化や故障によって浴室換気扇が正常に作動しなくなったら、早めに業者に依頼して新しいものを取り付けてもらいましょう。

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